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インターネットサイト・ウィキリークスで公表されたアフガニスタンに関するアメリカの機密文書

2010-07-29 | ラジオ
アフガニスタン戦争に関するアメリカ軍の機密文書が、西側のマスコミで公表された。
これらの文書はイギリスの新聞「ガーデアン」アメリカの「ニューヨークタイムズ」そしてドイツの週刊紙「(?)」に掲載された。

今回掲載されたのは機密情報が含まれた、およそ9万件の文書資料で、これより先にインターネットサイト「ウィキリークス」に公表された。
ウィキリークスは世界各国の機密情報などを公表する専門の国際組織だ。
ウィキリークスは情報を提供する投稿者の匿名性が確固として許されている。
今回ジャーナリスト達が入手した文書からは、アフガニスタンにおける戦争で、国際治安部隊は損失を被っている。兵士達は数多くの一般市民を殺害している。
そしてこれに関する情報が、一般社会には公表されていないということが明確に打ち出されている。
NATOが主導する国際治安部隊は、反政府武装勢力タリバン側からの攻撃回数も増えているが、パキスタンとイランは地域の不安定化を支持していると懸念している。

今回マスコミに渡った文書資料はアメリカ国防総省と、アフガニスタンに駐留する軍人達が新たな作戦の計画と、紛争地域の情勢に関するグリーティングを行うために使用したものだ。
東洋学の専門家、戦略的評価と分析研究所の(?)氏は、この文書の中にはアフガニスタンの軍事作戦で、アメリカ軍によって行われた過ちや手違いに関する情報も、もちろん含まれていると指摘し次のように語っている。
「先ず第一にアメリカ人はアフガニスタンの全ての(???)と、互恵的な対話を構築することが出来なかった。
パシュトゥーン人、タジク人、ウズベク人そしてハザラ人とも互恵的対話を持つことが出来なかった。
また同様にアメリカ人は、アフガニスタン経済を立て直すことも出来なかった。アフガニスタンはこれまで通りユーラシア大陸の、主要なアヘン生産国で有り続けている。
アメリカ政府が作成したこの方向性における全てのプログラムは、予期した効果を挙げることは出来なかった。そしてアメリカ人は、これを諦めたのだ。
アフガニスタンでの作戦は全体として余り成果を得ておらず、国際治安部隊側の死者数は増加していると語られている。
そして何よりも重要なのはアフガニスタンのカルザイ大統領が、現在すでにタリバンと対話する用意があると(声が出ていない)たことだ」
東洋学の専門家は、このように話している。

アメリカ政府はすでに、今回の文書資料の公表を厳しく非難している。
オバマ政権は機密文書の暴露はアメリカ国民や、同盟国国民の生命を危険に晒し国家の安全保障を危うくするとの声明を表している。
一方でアメリカの上院では別の反応が見られた。
上院では公表された文書は、アメリカのアフガニスタンとパキスタン政策の現実性に関する大きな問題を提起するものだとの声が聞かれた。
今回公表された文書は非合法的に入手されたとは言え、これらがアフガニスタンにおける、アメリカの戦略修正に影響を与える可能性があると見られている。

(???)は何と言っているのか不明
(?)は聴き取れず

WikiLeaks
http://wikileaks.org/wiki/Wikileaks

7月26日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル