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日本の新首相誕生に対し、ロシアはビジネスの誘致を期待(1)

2010-07-08 | ラジオ
首相が代われば新しい可能性が浮かんでくることになる。カナダで開催されたG8サミットの枠内で、日本の管首相とロシアのメドヴェージェフ大統領は初めて会談し、露日の経済協力に明るい見通しが描かれた。

管首相は南クリル諸島いわゆる北方領土問題で、ロシアに強い圧力を掛ける意図を持っていなかったようだ。
しかし経済的関係に付いては肯定的に話したし、これは両国に利益に叶っている。
管首相は日本の技術と投資は、ロシアの近代化のための働きかけの重要な要素となるだろうと述べた。
メドヴェージェフ大統領はこれに対し、サハリン2プロジェクトが着手されたことを指摘した上で、エネルギー分野のみならず、その他の両国共同大規模プロジェクトも発展するよう期待を称した。
そのプロジェクトの一つが、原子力エネルギーの平和利用に関するものだ。
6月に日本のエネルギー企業の代表団が、シベリアの化学コンビナートの一つがあるセベルスクを訪問した。
セベルスクは企業が所有する閉鎖都市だ。訪問の結果、近いうちにロシアの化学コンビナートは、日本企業のために高濃縮ウラン製品を製造する契約書を提出することになった。

これに関連してロシア極東研究所・日本研究センターの主任研究員は、次のように語っている。
「これは昨年5月にプーチン首相が日本を訪問した結果だ。そしてこれはロシアの経済や貿易、学術や技術の発展を進める価値ある一歩だ。
我々はロシア側から提案した、原子力エネルギー分野での協力に踏み切ろうとしている。
だがさらに先へ進まなければならない。
我々はウラン濃縮に必要な技術的基盤を配備する。
日本は高度に発展した原子力機器を有し、そのために核燃料を必要としている。これこそが露日が共通の話題を見つけられる現実的で、しかも広大な協力分野なのだ。
この様な点から私はロシアが提示する条件に、日本は満足していると思う。
そしてロシアも日本も実質的な協力を、すでにスタートさせている」
主任研究員は、このように話している。

日本の新首相誕生に対し、ロシアはビジネスの誘致を期待(2)へ続く

7月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル