メドヴェージェフ大統領はサンクトペテルブルグに、高さ約400メートルのタワービル・オフタセンターを建設する計画に関して、建設に関する全ての作業を中止するよう求めた、ユネスコ世界遺産委員会の立場を支持した。
続いての一歩は、ペテルブルグのマトヴィエンコ市長にかかっている。
文化遺産の保護に努めるロシアの所轄官庁では、これによりマトヴィエンコ市長がサンクトペテルブルグへの歴史的中心地に、高層ビルの建設を許可した決定を取り消すことが出来ると考えている。
この半世紀の間、激しい論争の対象となった建築物は一つもなかった。
問題となったのはサンクトペテルブルグの中心に、高さ430メートルのオフィスビルを建設する計画だ。
これは文化と社会の中心地であるサンクトペテルブルグの、ほぼ全ての文化機関、及び社会機関の断固とした抗議を呼んだ。
数世紀の年月を掛けて形成された、ヨーロッパで最も美し都市の一つサンクトペテルブルグの姿を、必然的に歪めるであろうタワービルの建設に対しては、文化省や建築家同盟の代表者、また名高い美術館、博物館の責任者たちが異議を唱えた。
ペテルブルグで沸き起こるこの状況に関してユネスコの専門家たちは、ペテルブルクは、文化遺産が脅威にさらされている都市リストに加えられる可能性があるとの声明を表し、憂慮の念を表明した。
サンクトペテルブルグ市政府は、専門家や文化団体の意見を無視して、403メートルのタワービル建設を承認した。
別の言い方をすれば高さ100メートル以上の建築物の建設が禁止されている地域に、約400メートルのタワービルの建設を承認するという、法律を違反する決定が下されたのだ。
タワービルの建設に融資した、ロシアのガス企業ガスプロムも計画を断念しようとはしなかった。ガスプロムは、このタワービルに、自社オフィスを構える計画だ。
これより先、ロシアの声から(※放送で「ロシアからの」と言ってたが正しくは「ロシアの声」だと思うけどな)のインタビューに対し、ガスプロムのクプリャノフ公式報道官は、このプロジェクトを巡る社会論争は、この計画が独創的であることを証明しているとの声明を表し、次のように語った。
「この独創さは、まさに私たちが計画当初に据えた目的、そして課題なのだ。
私達は街は発展していくべきであると考えている。街は保存処理が施された博物館ではいけないのだ」
クプリャノフ公式報道官は、この様に発言している。
一方で建築分野の専門家たちは、このような計画に断固として反対する立場を示している。
モスクワ議会大型芸術委員会の議長でロシア功労建築家、アカデミー会員のラブレノフ氏は、ユネスコの立場を完全に支持する考えを表し、次のように述べている。
「私は建築家、修復家として、今回の高層建築物の建設禁止に関する、ユネスコ並びに歴史的環境を保護する全ての機関の立場を支持している。
街の景観を分析すると、ペテルブルクの歴史的中心地が現実として損ねれることが示されている。(※正しくは「損なわれる」ではないのかな)
あらゆる高層建築物が、ペテルブルグの歴史的パノラマを台無しにしてしまうことが掲示されているのだ。高層建築物が建設されたならば、私たちは歴史的遺産としての街を失ってしまうことだろう」
ラブレノフ氏は、このようにコメントしている。
長きに及んだこの論争に、今回メドヴェージェフ大統領が終止符を打った。
ロシア大統領はユネスコの条約に含まれている、ロシアの国際的義務の厳守を保障するよう指示を与えた。
文化遺産の保護に努める所轄官庁の代表者たちは、ペテルブルグ市政府は自発的に、高層ビルの高さに関する決定を取り消すことが出来るとの見解を示している。
5月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
続いての一歩は、ペテルブルグのマトヴィエンコ市長にかかっている。
文化遺産の保護に努めるロシアの所轄官庁では、これによりマトヴィエンコ市長がサンクトペテルブルグへの歴史的中心地に、高層ビルの建設を許可した決定を取り消すことが出来ると考えている。
この半世紀の間、激しい論争の対象となった建築物は一つもなかった。
問題となったのはサンクトペテルブルグの中心に、高さ430メートルのオフィスビルを建設する計画だ。
これは文化と社会の中心地であるサンクトペテルブルグの、ほぼ全ての文化機関、及び社会機関の断固とした抗議を呼んだ。
数世紀の年月を掛けて形成された、ヨーロッパで最も美し都市の一つサンクトペテルブルグの姿を、必然的に歪めるであろうタワービルの建設に対しては、文化省や建築家同盟の代表者、また名高い美術館、博物館の責任者たちが異議を唱えた。
ペテルブルグで沸き起こるこの状況に関してユネスコの専門家たちは、ペテルブルクは、文化遺産が脅威にさらされている都市リストに加えられる可能性があるとの声明を表し、憂慮の念を表明した。
サンクトペテルブルグ市政府は、専門家や文化団体の意見を無視して、403メートルのタワービル建設を承認した。
別の言い方をすれば高さ100メートル以上の建築物の建設が禁止されている地域に、約400メートルのタワービルの建設を承認するという、法律を違反する決定が下されたのだ。
タワービルの建設に融資した、ロシアのガス企業ガスプロムも計画を断念しようとはしなかった。ガスプロムは、このタワービルに、自社オフィスを構える計画だ。
これより先、ロシアの声から(※放送で「ロシアからの」と言ってたが正しくは「ロシアの声」だと思うけどな)のインタビューに対し、ガスプロムのクプリャノフ公式報道官は、このプロジェクトを巡る社会論争は、この計画が独創的であることを証明しているとの声明を表し、次のように語った。
「この独創さは、まさに私たちが計画当初に据えた目的、そして課題なのだ。
私達は街は発展していくべきであると考えている。街は保存処理が施された博物館ではいけないのだ」
クプリャノフ公式報道官は、この様に発言している。
一方で建築分野の専門家たちは、このような計画に断固として反対する立場を示している。
モスクワ議会大型芸術委員会の議長でロシア功労建築家、アカデミー会員のラブレノフ氏は、ユネスコの立場を完全に支持する考えを表し、次のように述べている。
「私は建築家、修復家として、今回の高層建築物の建設禁止に関する、ユネスコ並びに歴史的環境を保護する全ての機関の立場を支持している。
街の景観を分析すると、ペテルブルクの歴史的中心地が現実として損ねれることが示されている。(※正しくは「損なわれる」ではないのかな)
あらゆる高層建築物が、ペテルブルグの歴史的パノラマを台無しにしてしまうことが掲示されているのだ。高層建築物が建設されたならば、私たちは歴史的遺産としての街を失ってしまうことだろう」
ラブレノフ氏は、このようにコメントしている。
長きに及んだこの論争に、今回メドヴェージェフ大統領が終止符を打った。
ロシア大統領はユネスコの条約に含まれている、ロシアの国際的義務の厳守を保障するよう指示を与えた。
文化遺産の保護に努める所轄官庁の代表者たちは、ペテルブルグ市政府は自発的に、高層ビルの高さに関する決定を取り消すことが出来るとの見解を示している。
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5月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル