1010 Radio

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アジア太平洋地域における立場を強めつつあるロシア

2010-07-25 | ラジオ
ベトナムの首都ハノイでは、ロシアと東南アジア諸国連合・ASEANの外相会談が開かれた。
ロシアのラブロフ外相を加えた会合は、今年秋にハノイで予定されているロシア・ASEANサミットの準備会合となるものだ。
ASEANは現在、アジア太平洋地域の統合を進める、中心的な機関の一つであり、ロシアはこうした地域統合のプロセスにますます大きな関心を示している。

ロシア科学アカデミー・世界経済国際関係研究所の近代朝鮮問題研究センター所長は、これは理にかなったことだとの見方を示している。
「アジア太平洋地域は現在、世界のなかでも速いテンポで経済発展を遂げている。損害を最小限に抑えて世界の金融危機からの脱却を実現しているのもこの地域だ。
G20の国や地域の半分がアジア太平洋地域に属しているのも偶然ではない。
そこでロシアはアジア太平洋地域に、さらに積極的に目を向けていく必要があるのだ。中国の表現を用いるならば近代技術、文化、産業(喋りは上手いのだが時々誤ったアクセントを用いる)に付いては西に頼り、イスラムなどの脅威が生じる南を抑止し、東に向かう必要があるという訳だ。
東というのがアジア太平洋地域だ。この地域には世界経済の未来が掛かっている。さらに政治の勢力図も東へと向かっている。
地域にはアメリカ、日本、中国、ロシアな経済統合を含め、世界における大きな流れを牽引する世界の主要な大国が位置している」
センター所長は、このように話している。

アジア太平洋諸国は技術的、投資上の大きな潜在力を持っている。
巨大なロシア市場はこれをうまく活用できる場所だ。同時に経済の需要が高まる中で、アジア太平洋地域は燃料エネルギーや資源の不足をますます感じていくことになるだろう。
ロシアはすでにこのエネルギー問題の解決に貢献している。統一産業コンプレックス発展の枠内でロシアは日本、韓国、中国、シンガポールなどと協力しながら、シベリアと極東における急速な経済社会発展に大きな注意を払っている。
ここでは(?)的な新たな地域のエネルギー中心地が作られている。
とりわけ昨年には世界で最大級の天然ガス液化工場が稼動を開始、現在は東シベリアと太平洋をつなぐ、石油パイプラインの敷設作業が行われている。
またこうしたプロジェクトの枠内では韓国、日本、アメリカ、中国、東南アジア諸国へのガスや石油の供給がすでにスタートしている。

現在ロシアはプリモーリエ・沿海州のルスキー島で行われる、アジア太平洋経済協力会議サミットに向け、積極的な準備作業を行っている。
これはロシアが(?)に強い分野以外でも、アジア太平洋地域に統合していくための新たな足がかりとなるものだ。
航空機製造、宇宙サービスなどアジア太平洋市場で、ロシアが参入できる分野はかなり広いものになるだろう。ロシアとアジア太平洋諸国との協力は、双方に利益をもたらすことはもちろん、パートナー諸国の長期的な経済発展を保障するものであることは間違いないだろう。

(?)は聴き取れず

7月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル