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日本の新首相誕生に対し、ロシアはビジネスの誘致を期待(2)

2010-07-09 | ラジオ
昨年の露日の貿易高は300億ドルから145億ドルまで、およそ半減してしまったが、それでも日本のビジネス界はロシアの投資に関心を寄せている。
自動車企業のトヨタ、日産、三菱などに加えて、小松製作所が7月からヤロスラブリで操業を開始する。
そして小松製作所の競争相手である日立製作所も、近いうちにロシアに工場を建設する意向を表明した。
この工場ではショベルカー、年間最大2000台の生産を見込んでいるということだ。

にも関わらず露日経済協力は明るい展望ばかりが広がっているわけではない。
日本の巨大資本はロシアを中国やベトナムのような、自国の利益を売る場だとは見なしていない。
一方のロシアは日本のビジネスを重視するために、あらゆる条件を整えようと努力している。

ロシア極東研究・日本研究センターの主任研究員は次のように話している。
「ロシアの市場は出来て間もないため、それ故、世界を舞台にしている日本のビジネスからすると標準となる、市場モデルになりきれていないのだ。
そして何よりも中国の存在だ。中国はこの意味で、ロシアを遥か昔に追い抜いている。中国は外国のビジネスが規準としている条件を作るために、必要不可欠な要求に合わせてきたのだ」
主任研究員は、このように話している。

ロシアではこのような条件作りが、まだ完璧には出来ていない。
プロセスは進行しているが明らかに長引いている。これはロシア側が責任を追うべきことだ。これらの課題が解決され次第、日本のビジネスはロシア市場で活発になることだろう。

7月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル