ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

富士登山競走、ルーマニア人も参加

2009-07-24 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


ブカレストで所属しているランニング・クラブ、「RO Club Marathon」のメンバー、マリアン・キリアックさん。第62回富士登山競走に参加すべく、現在、静岡に滞在中。ネパールの山に走って登った経験もあり。レースで見かけたら、声をかけてあげてください!
 
「Hai, Marian ! 」、ルーマニア語の「hai」には、「がんばって」という意味もあり。
出走されるすべての皆さん、「Hai ! 」


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ルーマニアの皆既日食記念紙幣

2009-07-23 | ルーマニア・ブカレストの日常


日本各地で、そして太平洋上で、多くの人が日食を心待ちにし楽しんだ7月22日、お昼前。日本では46年ぶり、そして次回は26年後とのことで、熱狂ぶりがわかります。
 
ルーマニアで直近の皆既日食は、1999年8月11日14時ごろ。「20世紀最後の皆既日食」と話題になり、首都ブカレストでも見ることが出来たので、世界中から多くのファンが詰め掛けたそうです。
(当時、皆既日食ツアーに参加された方のサイトはこちらから。)
 


記念紙幣も発行されました(上の写真~正確にいうとプラスチック・ポリマー貨幣)。額面2000レイですが、これはデノミ(=2005年7月1日)前のもの。今でいうところの20バニ。この10年でインフレが進み、貨幣価値も大きく変わりました。
 
今ではこの通貨、骨董市やアンティークショップなどで見かけます。わりと頻繁に出会いますが、お値段まちまち。5レイくらいのときもあり。単純計算すると、額面の25倍。プレミアが付くのはやっぱり記念紙幣。わたしも1枚、コレクション。

追記:ルーマニアのインフレ(Wikipediaより抜粋)
共産主義体制が崩壊した後の1990年には外国通貨の所持が合法化された。1990年代は改革の失敗により急激なインフレが進行し、1993年にはインフレ率は年間300%にのぼった。2003年の時点で、1ユーロはピーク時には4万レイ以上で取引された。1990年代後半から2000年代には金融政策も成功をみせ、次第に経済状況は安定化していった。2005年にはインフレ率はパーセントで1桁まで下がった。
2005年7月1日、ルーマニア・レウは再び通貨単位の変更が行われ、それまでの1万レイ(ROL)を新1レイ(RON)とした。


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夏だよ、BBQだよ~BBQといえばミチ!

2009-07-23 | ルーマニアのご馳走

 
炭火で焼くBBQ、もくもくと煙が漂ってくるけれど、このスパイシーな煙は、さすがの「ミチ」!ポークやソーセージも焼くけれど、やっぱり「ミチ」!
(牛肉そのものはほとんどBBQにならないルーマニア肉。)



ルーマニアの挽き肉料理=「ミチ」。ガイドブックには「ミティティ」と載っていますが、地元の人は「ミチ(mici=複数形)」って呼んでいて、だれも「ミティティ(mititei=単数形)」とは言いません。「ミティティ」って、舌足らずの私、うまく早口で言えないけれど、「ミチ」なら、一言でオッケー!



牛や羊の挽き肉にスパイスを混ぜ込んで練り合わせ、棒状にして炭火で焼いたもの。ふっくら仕上がって、幾種類かのスパイスが相乗効果で美味しいのですが、油っぽいので要注意。焼き上がりのこれをぎゅっと握ると、油が滴ってくるのです~しかもポタポタと。
 


ルーマニア人の大好物のひとつがミチ、中年以降、もれなく体格がふくよかな人が多いのがわかるような気がします・・・焼いてくれているおじさんのお腹、まだまだこれから発達するのです。



屋台で炭火で焼いてもらうのがいちばん。ひとつ1.5レイくらい。たいてい、4つか5つくらい、いただきます。マスタードをつけるとさらにgood。たこ焼きみたいに、爪楊枝二本使って口に運びます。必ず素朴な味のパンが添えられます。よく行く青空アンティーク・マーケットでも、このBBQ、あり。骨董市を見て廻り少しくたびれたら、ミチで腹ごしらえ。

郊外に行くと、大きさを売り物にしている巨大ミチにも出会います。、2.5レイくらいになるけれど、ひとつ二つで十分。



レストランで注文すると、鉄板で焼いて出てくるときもあり。こうなると、余分な油が下に落ちていないのでさらに油っぽく仕上がり、たくさんは食べられません。

ミチ用のスパイスはスーパーなどで簡単に手に入ります。でも、なんでも手作りするお姑さん、ミチだけはいつも棒状に練られたものを買ってこられます。このほうが美味しい、ということらしくて。

アウトドアで仲間と炭火を囲むBBQといきたいけれど、ルーマニアでは公共の場所での飲酒禁止。家の近くに湖をたたえた大きな公園があっても、そこでお手軽BBQ、とはいかないのです。だったら市内でもあちこちで出会う屋台で食べるのが手っ取り早いかな~(屋台ではもちろんビールあり!)
 
追記:
在ブカレストのドイツ人が主催するBBQでは、ミチは無くて、あまたの種類のソーセージ・オンパレードでした。ドイツでBBQといえばソーセージなのかな?


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クマとの共存~クマを輸出~熊出没注意

2009-07-22 | ルーマニアの新聞記事より


人の近くに出没して、何かと人騒がせなカルパチアン・ベアー。



でも、クマは昔からルーマニアの人々のとても身近にいたものです。ずっと以前はクマと共存し、お祭りのアイドルになっていた時代も。クリスマスを迎えるクマの装束はこちらから。



ワインのラベルになっていたり。横に炭酸水が写っているのは、このワイン、水割りで飲むとグー。



「URSUS」ブランドのビールがあったり。「ビールの王様」のコピーを持つクルージ・ナポカ産。ルーマニア語でクマはurs(ウルス・単数形、ursiiで複数形)。



木彫りのクマはルーマニアのお土産にもなっています。北海道の木彫りの熊はサケをくわえているのが多いけれど、ルーマニアのクマは堂々、立ち上がっています!

が、数年前から、山中の食糧不足が原因で、山の中で食料を見つけるよりも人里で人間の食べ残したものを漁るクマが続出。よく現れるのは、ブラショフやシナイアの近郊。クマ出没の名所までできて、クマ見物の人たちも詰め掛けるほど。



「またクマが出ました!」というテレビのニュースは、珍しくもなんともなくなってきた昨今。



すでに去年、野生のクマを撮影しようとして近づきすぎた外国人旅行者が、クマに襲われ命を落とす事故も発生。ヨーロッパ圏外からの白人観光客でした(確かオーストラリアだったかな?)。私自身、見てみたい好奇心もありますが、クマを驚かせてはいけないのです。
(画面の中の「verifica」は「調べる」、この方は調査員、クマに襲われた方ではありません。)



ヨーロッパで随一数を誇る、野生熊の生存地帯であるルーマニア。野生のクマがいなくなった、又は絶滅しかけている近隣諸国にクマの輸出までしています。コメントでいただきました、>ドイツではヒトが熊を絶滅させたそうです。



クマたちはどこへお嫁に行くのかな?~ウクライナ・ポーランド・チェコ・オーストリア・スロバキア・ハンガリーなどです。なんとか人とクマとの共存を。生きるための戦いをしている野生のクマを、追い詰めることの無いように。


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野生のクマ、テントを襲撃

2009-07-21 | ルーマニアの新聞記事より

 
『ブチェジ山でキャンプ中、野生のクマに襲われ、アーミーナイフで応戦、九死に一生を得る。』(上の新聞記事の要約)
 
ルーマニアはヨーロッパでいちばんの数を誇る、野生のクマ、生存地帯。特にカルパチア山系に住むこげ茶色のヒグマは「カルパチアン・ベアー」と呼ばれ、大柄で鋭い爪を持つにもかかわらず小さくてキュートな瞳で人気者。
 

(The Friend From Bucegi~カルパチア山系ブチェジ山から、お土産のポストカード。ルーマニア語でursはクマ。)

が、先月ついに、この山系でキャンプ中のルーマニア人がテントごとクマに襲われるという事件が。場所は、ブチェジ山の山小屋のすぐそば。マイダーリンもかつてこの場所でキャンプを張ったことがあるところ。



わたしもトレッキングで通りかかったことあり。この赤い壁面を持つ山小屋、ブチェジ山テレキャビン降り場すぐで、スフィンクスやバベレなどの奇岩群を見物にいくとき、必ず通るところ



テレキャビンで上がれば標高2000mもあっという間。奇岩群まで整備された道を10分以内で歩けるので、サンダル履きの人でも訪れること出来ます。



さらに1時間半も歩けば、カライマン・クロスの真下に出ます。




これは第一次世界大戦の英雄たちに捧げられた記念の十字架。高さ約50m。こんな切り立った岩の上に、どうやってこんな高いものを立てたのでしょう?十字架の前のわたし、豆粒ほどの背丈。
 


山の中に食料が見つかりにくくなり、人を襲うようになった野生のクマ。いったん人間の血の匂いを覚えると、また繰り返すといわれているので、こうなったら捕獲して処分するしかないのです。
 
ルーマニアは基本的にどこでテントを張っても良いところ。気軽にキャンプできるのですが、こんな事件が起こってしまうと頑丈な柵で囲まれたキャンピングエリアでないと、安心できなくなります。
 


野生のクマが人里に下りてくるのも日常茶飯事となり、何かとトラブルの元。今までのような人間とクマの住み分けが出来ることを祈っています。

注:
クマと一緒の写真は、クルージュで開かれていたアウトドア・エキスポにて。クマの剥製大・小。立ち上がるとわたしの背丈をすっぽり覆ってしまうくらい。

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ゴールドネックレス引ったくり事件発生

2009-07-20 | ルーマニア&あちこちで・びっくり


緯度が高いルーマニアの首都ブカレスト(注:参照)、夏至を過ぎたとはいえ日没はいぜん夜の9時近く。夜の8時くらいでも、夕方、という感覚。

先月のとあるウィークディ、やや暗くなりかけてからの時間帯に、地下鉄アヴィアトール駅構内でルーマニア人女性が首につけていたゴールドのネックレスが引きちぎられ、引ったくられる事件が発生。
 
安全確保のため、地下鉄各駅には複数の警備員が配置されています。この人たち、見るからに強靭そうな体格。犯人は即座に警備員によって取り押さえられ、ポリス・メトロウ(地下鉄警察)に引き渡されます。
 
警察官は主な乗換駅や大きな駅にだけ複数で配置。この日連絡を受けたのは、最寄り駅のビクトリエ駅に勤務していた警察官。現場駅へ急行、犯人を連行し、調書をとるのですが・・・犯人、まったく何もしゃべらず、明かさず、書かず。「本当に時間を取られたよ。」とマイダーリン。深夜2時を廻っての帰宅でした。余りカッカしていなくて、単にお疲れの様子、別の警察官に引き継ぎ、調書を取るのはその警官の担当だったようです。
 
この手の荒っぽい事件、しばしば起こるそうです。私もブカレストに来た当初、「ゴールドのネックレスをしていると、狙われるよ、危ないよ。」と始終、言われたもの。まさか街中で白昼堂々と引ったくっていく輩などいないだろう、とタカをくくり、その後も何もないので、余り気にしていなかったのですが・・・・。
 
同じような首からの引ったくり事件、日本人女性も被害にあっているそうです。しかも旅行者ではなく、JICAのボランティアとしてルーマニアに滞在されていたかた(現在は任期を終え帰国)。ブカレストの治安についても注意を払っておられたと思うけれど・・・。
 
この事件を聞いて以来、地下鉄に乗るとき、バスに乗るとき、気にしてルーマニア人女性の首元を見てみると、ゴールドのネックレスをしているひと、ほんの少数。夏場なので胸元のあいた服装、首周りに何かアクセサリーを付けたくなるけれど、ゴールドをしている人はごく少ないのです。
 
やはりみんな、自衛しています。わざわざ狙われるものを、首に巻きつけておく必要なし。ショートカットの私なら、せめて襟付きの服を着るときにアクセサリーをつけるようにして、後ろから狙われないようにしなくては。
 
自分の身は自分で守ること、襲われて怖い思いをするのは自分、ひったくられるだけならまだしも、衝突され転倒でもすると事故になる危険度も大。自分で要注意。

一番上の写真は、地下鉄M3新線のホーム。電車が発着し、乗降客が行き過ぎてしまうと、ポツリと寂しくなることあり。ここはまだ新しくて明るいのですが、いつでもどこでも油断禁物。

注:ブカレストの緯度(44度25分)は、北海道(札幌で北緯43度)と同じくらい。

ついでに:
私がジプシーに襲われた事件はこちらから。怖い思いをしたけれど、実害は無し、よって襲撃未遂事件。

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ふたりとも、ギリシャの大ファンに!

2009-07-19 | ルーマニア・わたしの日常


全長43.8キロ、高低差3170mを走るオリンプス・マラソンから早3週間。この山岳トレイルマラソンを走った直後は、
「もう山はこりごりだぁ~。」
と言っていたマイダーリンですが、やっぱりあの山が気に入ったのか、山+海のバカンスが良かったのか、
「来年もまた、この経験を繰り返したい。来年もまたオリンプス・マラソンに参加したい。」
と言い出しています。

このために、もう少し大型のテントが欲しい、とブカレストのデカスロン(フランス系総合スポーツ&アウトドア用品店)でちゃっかり下見&品定め。

さらに、
「4月のテッサロニキでのマラソン( ALEXANDER THE GREAT MARATHON)、11月のアテネ・マラソン(ATHENS CLASSIC MARATHON)を走るぞ==」
と、ギリシャ3連戦を企てるほどギリシャがすっかりお気に入り。

「ギリシャ語がわかるようになりたい。」とギリシャ語辞典まで買ってきて、ノリノリ状態。はぁ~、ギリシャ語??って感じで、なかば飽れているのですが・・・。
 


いいえ、人のことは言えません~わたしもすっかりギリシャが気に入り、ネットでギリシャのガイドブックと解説本を購入。

オリンプス山の下りは怖かったけれど、怖かった以上に後半脚に来て走れず、ちょっと悔しい気分でもあるので、わたしももう一度走ってみたいな、と思うようになってきているのです。

カメラを持って写真を撮りながら走っていたダーリン、それでもこれまでのルーマニア人参加者の中の最高記録。ここらあたりにもうちょっと欲が出てきているみたい、来年走るとすれば、ランに集中して走るのかな?

オリンプス・マラソンを走ってギリシャが気に入り、ギリシャ語辞典を買ったマイダーリンとギリシャのガイドブックを買った私、これ、似たもの同士かも。

追記:VERY HEAT WEATHER
ブカレストは土曜日、39℃までヒートアップ!

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ルーマニアのドラキュラ伝説

2009-07-18 | お出かけ先のナイススポット


ルーマニアのお土産物やさんでよく見かけるこのモチーフ、ヴラド・ツェペシュ公。通称ドラキュラ公または串刺し公(Vlad Drăculea / Vlad Ţepeş)と呼ばれ、15世紀半ばにルーマニアのワラキア公国を治めた方。

お父さんのヴラド2世がドラクル(Dracul=竜公、または悪魔公、神聖ローマ帝国より竜騎士団の騎士に任命されていたから)と呼ばれていて、その息子、という意味でドラクレア(Draculea=竜の息子、英語名ドラキュラ)。怖い名前が付いているけれど、人数で圧倒的に勝るオスマン・トルコ軍を、武勇と作戦で撃退したルーマニアの英雄なのです。

串刺し公とは、敵兵や罪を犯した者を容赦なく串刺しにしていったから。teapa(長い木の棒=串)を使って、串刺し。Tepesとは、人を串に刺すひと、という意味。当時ワラキアへ進軍してきたオスマン・トルコ軍は、自分たちの仲間が串刺しにされているのを見てそら恐ろしくなり、戦意を喪失したと言われています。

また、ワラキアの街の水汲み場には純金のコップが置かれていましたが、誰も盗む人がいません。それをいったん自分のものにして持ち帰りでもしたら、即、串刺し。みんな恐ろしくて罪を犯す人はいなくなったと言います。



文字どおり血のしたたる残忍さとバルカン半島スラブ民族の間の言い伝え=吸血鬼(バンパイヤ)伝説が結びついて、小説『ドラキュラ伯爵』のモデルとなりました。作者はアイルランドの作家ブラム・ストーカー、舞台はクルージ・ナポカ近郊のビステリッツァ。主人公の弁護士がこの街のホテルに宿泊し、ドラキュラ伯爵の居城へ向かったというところから始まります。



そしてルーマニアの観光名所となっているのが、ブラショフ近郊にあるブラン城。私たちが訪ねたときにも暗い雲がかかり、雰囲気、かもし出しています。



ドラキュラ城として有名ですが、この城は、ドラキュラ公ヴラド3世のお祖父さんにあたるミルチャ老公(英語名Mircea the Elder)が14世紀に住んでいたところ。ヴラド3世本人のものではなく、住んでいたわけでもなく、滞在暦があるだけ。



実際に本拠地としたのは、ワラキア領内のトゥルゴヴィシュテ(1396年から1714年までの間、ワラキア公国の首都であったところ)。現在のブカレストの北西約40キロ。



その後、1459年9月20日にヴラド・ツェペシュ公がいまのブカレストの地を都とし「Bucureşti」と名づけたのが、ブカレストの起こり。ブカレスト博物館には、この日付とヴラド3世のサインが記された文書が残っています。これにちなんで「9月20日」は「ブカレストの日」となり、毎年お祭りムードに包まれます。

ヴラドの生誕地はトランシルバニア地方・シギショアラ。1431年生れ。ここの旧市街には彼の生家が彼にちなんだレストランになっており、これも観光名所に。



小説の舞台、ビステリッツァ北東約45キロ、ピアトラ・フンテネレ(Piatra Fântănele)には、小説をヒントにしたもうひとつの「ドラキュラ城」、カステル・ドラキュラ・ホテル(Castel Dracula Hotel)があります。併設のドラキュラ博物館(入場料2レイ、09年4月現在)は、一度でいいから(=いちどで充分!)体験してみてほしいちょっとびっくり観光名所。



ルーマニアを旅しているとあらゆるところで出会うヴラド・ツェペシュ公、それだけの英雄であり、歴史上、誇れる大人物なのです。

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大学広場の古本市

2009-07-17 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
その名のとおり、ブカレスト大学前に常設の古本市。



がっしりした金属製の本箱に古本が詰め込まれていて、ひとつのブースごとに店主さんがいます。(大学広場西側のレジナ・エリザベータ通り、北側舗道上)



日本の小説家のルーマニア語訳本なども見つかるので、驚き。1900年初版で、英文で書かれた『BUSHIDO:THE SOUL of JAPAN』(新渡戸稲造)のルーマニア語訳、ワタクシ、マドモワゼル、日本語訳本も読んでいません・・・。
 


これは羅日辞典。B4サイズの大きさ、1940年に出版されたもののコピー復刻版。300レイ。貴重品なので、このお値段にも納得。但し日本語は旧字体表記。「ちょうちょ」が「てふてふ」であった時代のもの。内容、かなり充実しています。
 


もう少し手軽な日ルー辞典。例文なども併記されているのでわかりやすいです。250レイ。一般書店では日ルー辞典はほとんど見つけることが出来ません。あっても会話本くらい。でもお値段、英語・フランス語・イタリア語などの辞書の5倍以上。かなりの貴重品なのです。



こちら、ルーマニアで人気、日本の柔道。柔道に限らず日本の武道は、子供たちの習い事としても定着しています。



ルーマニアと言えばこの方。ヴラド・ツェペシュ公。通称ドラキュラ公または串刺し公(Vlad Drăculea / Vlad Ţepeş)は、15世紀ルーマニアのワラキア公。ドラキュラやら串刺しやらこわ~い名前が付けられていますが、オスマン・トルコ軍を撃退した英雄。武勇伝はまた後日ご紹介



このかたもルーマニアで人気、ルーマニア王国最後の国王、ミハイ1世(在位1940-1947)。第二次世界大戦を戦いましたが、その後ルーマニアは共産化の波を受け1947年に王政廃止。国王は廃位・亡命を余儀なくされました。1989年、共産主義体制の崩壊後、1992年に本国へ帰国、1997年以降ルーマニアにてお住まい。第二次世界大戦に参戦した国の元首としては現存する最後のかた(1921年生)。

このミハイ1世の長女、マルガレタさんは今年、ブカレストでマラソン大会を主催してくださいました。お写真と世代交流クロスの様子はこちらから。
 
ワタクシ、マドモワゼル、ルーマニア語で本を読めるほどではないので、小説の類はパス。さして勉強熱心でもないので、高額な辞書もパス。そんななかでルーマニアの写真集や博物館コレクションの図録などが見つかるので、毎回ちょっと丁寧に本棚をのぞくのです。 
 


露天古本商の並ぶ通りの南側にはこんな銅像が建っています。最近のリニューアルで白くきれいになりました。


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ルーマニアのお土産・刺繍本

2009-07-16 | ルーマニア・わたしの日常

 
前回の記事で紹介したルーマニアの手織りクロス、柄が気に入り、刺繍本も買い求めました。
  


チクチク、ひと針ずつ進んでいく手作業、織物にするには難しいので、わたしが思いつくのはクロスステッチくらい。クッション、作れるかな?
 


色を代えるとまた、異なった表情を見せてくれることでしょう。
 


古本もまた、骨董市で見つけることが出来るし、ブカレストには常設の青空古本市もあります(大学広場西側のレジナ・エリザベータ通り、北側舗道上)。



小説などが多いけれど、辞書や写真集が充実している店もあり、横文字の背表紙にたじろがず、じっと眺めていると自分の気にいったものが見つかります。

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