ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

アテネマラソン(レース編)

2007-11-04 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


いよいよレース当日がやってきました。このマラソンは、古代ギリシャの英雄が走りきった道をたどっているのでワンウェイ、古戦場マラトンの丘からスタートします。早朝6時半~7時の間に主催者手配の移動バスがアテネ中心街にあるゴール地点のパナシナイコ・スタジアムからランナーをマラトンの丘まで運んでくれます。上の写真はバスを待っている間の一コマ。

バスはほぼマラソンコースをたどりスタート地点へ。400mスタジアムが設けられていて自由にウォーミングアップに使うことが出来ます。ここに到着したのが8時過ぎ、8時半までに荷物を搬送トラックに預けなければならないので大急ぎです。



ゆっくりトイレに並んでいる暇もありません(=失礼、上の写真は簡易トイレに並ぶ列)、ヨーロッパの女性は実におおらかにそこらあたりの草むらでお花摘みします。私もその風習に習い、男の人たちが後ろを向いて開脚気味で立ち並んでいる草むらを通り過ぎ、そこらあたりで用を足しました!だって、女性がいっぱいの草むら、欧州女性たちとにこっと笑って「This area is for ladies !」(=女性用コーナー)~ホントかなあ?

荷物預かり終了予定時刻の8時半きっかりに搬送トラックの駐車場に荷物を持っていくと、私のナンバーカードのトラックはもう出てしまったあと。残り2台ほどのトラックももう荷台にホロをかぶせて出て行くところ。あわてて運転主席に荷物を積んでもらいました。



ウォーミングアップをストレッチだけで済ませるつもりだったので、そのままスタートゾーンへ。予想通りスタートラインに手が届く位のスタート位置です。ルーマニアからのラン仲間はもう少し後ろのゾーン。でもスタート直前にうまく同じゾーンに割り込んできました。「頑張ロウネ!」、仲間と言葉を交わすと大きくリラックス出来ます。

さあ、今回は25回記念大会、お祝いの風船も手にしています、号砲と同時に手から離していざマラソンコースへ。風船が空に舞い上がっていくところは・・・、スタートしてしまえば前しか見ないので、空を埋め尽くす風船、見ることが出来ませんでした。

スタートラインが目の前に見えるところから走り始めることが出来たので、最初は流れに乗って。気分よく走っているのでスピード感がありません、1キロ通過4分15秒、これは速すぎ。3週間余り前、必死のスピード練習、1キロインターバルの1本目、4分4秒だったのです(余りにもペースが上がらないので1本だけで中止した軟弱者・・・)~しっかりペースを落とすこと、キロ当たり4分30秒なんてとんでもない、4分45秒まで落とします。 
 
8キロ過ぎから緩やかなアップダウンが始まりました、15キロあたりで大きな登り、キロ当たりのペースは5分、これでも充分です。なんと言ってもこのコースは中間地点以降32キロ辺りまで続く200mののぼりが待っているのです。


 
中間地点を1時間39分で通過、余裕はほとんど感じません、これから予想される登り、走り続けることが出来るのかどうか、身体にお問い合わせ中。
そして差しかかる登り、ひとりの女性ランナーに追い越されてしまいました。ここでカッカして追走するのではなく、自分の走りを。もう一人にも追い越され、それでも自分のペースで。誰に勝った or 負けたは気になりません。

のぼりの頂点32キロを目前にしたところでさらに女性ランナーに追いつかれました。ナンバーカードをチラッと見ると1200番台、私と同じシード・ナンバーの選手。長身の彼女は同年代くらいに見えます、でもここからはわたしの好きな下り。思い切ってスピード切り替え、脚もついてきました。

下り坂を利用してスパート、いつまで持つか?このスパート?案の定、35キロ過ぎで脚がやや痙攣気味、最後まで持ってくれ、と祈るような気持ちで走り続けます、ここに来てスピードは落としたくありません。  

沿道に日の丸の小旗発見。「頑張りましたね~!」と日本人女性が声援を送ってくれています。マラソン・ツアーの係員かな?そばでたくさんの日の丸の小旗を持った男性も居て(ランナーに配布用?)、「一本下さい!」の私の厚かましいリクエストに答えてくださいました。さあ、日の丸を持ってゴールするぞ~!!~でもまだここから5キロ以上あります、とりあえずランニング・スパッツの後に差し込んで走り続けます。

マラソンでいわゆる30キロ以降のどこかから、脚に来て脚がヨレヨレになってしまうと身体が思うように動かず、心拍数の頂点まで追い込むことが出来なくなってしまいます。自分では走っているつもりでもスピードに乗っていかないので前にも進まず、もがいている感じになってしまうのです。

今回は32キロ以降が下り坂ということもあって、うまくスピードに乗れました、走りきれました!何度か走っているマラソンの中で、最後まで走りきれるレースというのは本当に数少ないです。自分の自己ベストの出たマラソンレースでさえ、最後は脚が思うように動かなくて「こんなはずじゃない!」と納得の出来ないレースでした。

3週間前にレースで20キロ+42キロを走っていたので、その後は脚に痛いところ続出、とてもつなぎジョグすらもできず、ノルディック・ウォーキングの日々でした。歩きでも10キロ以上となると脚に来ます、さっさとペース良く歩いていると脚が張ってくるのです。



ゴール地点のパナシナイコ・スタジアムを目前に、マラソンコースは少し迂回する形で42キロ地点を通過、手には日の丸。海外でマラソンを走ると、そのたびにこの旗が私の国旗なのだという気持ちが強くなります。そしてみんなに見てもらいたい、日本の国旗は日の丸!



フィニッシュ後ミックスゾーンで先にゴールしていたルーマニアのラン仲間に出会いました。マイダーリンも居ます、みんなで記念撮影、頭上の横断幕は青・黄・赤、これはルーマニア国旗の三色です。ルーマニアのみんなも、市民ランナーであってもルーマニアを代表してきている、という気持ちが強いようです。



一人足りない、初マラソンのマリアナは?しばらくして4時間17分ほどでゴール、古代戦士の装束のランナーも一緒です、もちろん記念撮影。この盾と矛を持っての42キロ、脚よりも腕が大変だったでしょう~。フィニッシャーのみんなに、おめでとう!

 
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アテネマラソン(速報版)

2007-11-04 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


想像以上にタフなコースでした。
灼熱の8月に行われたアテネオリンピック、同じこのコースを野口みずき選手はどんな気持ちで駆け抜けたのだろう、とそればかり思いながらわたしも走りました。



3時間18分49秒、女子総合23位、年代別1位となりました。
何度かマラソンを走って、会心のレースと言うのは本当に数少ないです。でも、今回のアテネマラソンは、久々の会心レース、心ゆくまで走れました。



上の写真はゴール地点のパナシナイコスタジアム、大理石造りのマーブルスタジアム(参加賞の絵葉書より)。

オフィシャルリザルトはこちらから
レース編、まとめました、こちらから。
出会い編、まとめました、こちらから。

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アテネマラソン前日(午後)

2007-11-03 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


午後からはゆっくり中心部を散策。アテネと言えば市庁舎前の衛兵の交代式。待ち時間なしに、私達が通りかかったときにちょうど式の真っ最中でした。
 


そしてもう一度、ゴール地点のパナシナイコ・スタジアムヘ。午前中よりも設営作業が進んでいます。スタジアムに入る直前に「42km」の距離表示の看板が横たわっています。せっかくだから、起して記念撮影。私達に続いて、ほかのマラソン客 or 観光客もこの看板と一緒に写真撮影していました。せっかくの看板、ちゃんと利用しなくちゃね!明日、元気にここまで戻って来ることが出来ますように。
 


ここらあたりで有名なインタースポーツ、スポーツ用品専門店です。パリにもノルマンディーにもブカレストにもあります。品揃えも同じ、価格帯もほぼ同じ。残念ながら陸上用品は数えるほどしか置いてありません。



そしてアクロポリスの丘を見上げるプラカ・モナステラキのお土産やさんやレストランが狭い路地のような通りに立ち並ぶ街区を散策。本当にたくさんのお店があって、とりあえず何かを買いたくなってしまいます。



ギリシャ語でレストランは「タベルナ」、いたるところでこの表示を見かけます。しっかりカーボローディングして、明日は42.195キロ!



注)海外マラソンでのカーボローディング
カーボローディングとはいえ、海外では日本のお米やお餅・うどんがいつでも手近にあるわけでなし、パスタでカーボローディングすることが多いです。マラソン当日の朝食は、日本にいるときにはお餅 or おにぎり、と決めていますが、外国ではそれらを食べられるわけもなく、しっかりパン食をしてそのあとドライ・フルーツ(レーズンなど)を食べられるだけ食べてエネルギーにしています。これで結構、持ちます。


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アテネマラソン前日(午前)

2007-11-03 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
前日の午前中はジョグでパナシナイコ・スタジアムヘ。昨年、アテネで行われたバルカニック選手権(=バルカン半島諸国のマスターズ選手権)、私もマイダーリンの応援でマスターズ連盟のギリシャ・ツアーに参加。選手権の合間にこのパナシナイコ・スタジアムを訪れていました。
 


そのとき、マイダーリンと「イツカ、アテネマラソンヲ走レタラ、良イネ。」と話していたのですが、dream came true.こんなにも早く夢が本当になりました。明日、このマーブル・スタジアムにゴールできるのです!出来るかな、出来ますように。
 
アテネの気候11月も温暖、今日も最高気温20℃以上に上がっています。寒がりの私でも軽装で出走できそうです。その温暖な気候のおかげでオリーブの木が街のいたるところに。最近の私達はこんな感じ。ラブラブ気分など既に吹っ飛び、コメディ・タッチのモンキー2匹。



 
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マラソン・エキスポ

2007-11-02 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


マラソンと一緒に行われる5キロ&10キロのロードレースも含めて1万人規模のマラソン大会。今年からマラソン・エキスポが開催されるようになりました。

オリンピック会場だったフェンシング・ホールで、アテネマラソンの紹介・協賛企業やスポンサーのブースもあります。アテネオリンピックの女子マラソンの映像も流れています。なんと言ってもコース・レコードは野口みずき選手の2時間26分。

日本の長野マラソンと提携しているので、長野マラソンのブースもあり。ルーマニアのランニング仲間に、次の春の長野マラソン、7000人の定員が、第1時募集であっという間(4日間でしたっけ?)に受付終了してしまったことを話すとびっくり~「日本人ハ、マラソン、好キダカラネ。」~マラソン好き、以上に今また、大ブレイクしているようで~。
 
ここでナンバーカードをピックアップ。事前にメールで送られてきているナンバーカード引換証をプリントアウトして持って行きます。ネットで申し込んだ人にはすべてメールで連絡が来るのです。
 
ナンバーは1206番。1万人規模のマラソン大会で女子に割り振られるナンバーにしては若い番号だなあ、と思っていたら、1~2ケタ台のエリート選手・600番台のギリシャ選手権の選手達に続く、年代別のシード・ナンバーでした。1200番台の女子は数えるほども居ません。
 
でもこのナンバーのおかげで明後日はエリートゾーンの次のブロックから出走できます。市民ランナーとしては一番前です。マラソンは流れが大切、スタートロスは大きなストレスになります。でも、流れに乗りすぎて速すぎるペースで走り始めないよう注意。
 
でもシード番号をもらってしまったので、いただいた番号らしい走りが出来たらいいな、と思います。この番号をもらったおかげで、当初の目標タイム3時間30分から、少しでも早く走りたいな、と思うようになってしまいました。猿もおだてりゃ木に登る?


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いざ、アテネへ

2007-11-02 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


ブカレストからアテネまで飛行機でひとっ飛び、1時間40分ほどです。といっても国際線。日本国籍の私はパスポートを忘れずに。でもルーマニアのラン仲間達はパスポートが不要です。今年の1月からルーマニアもEUの仲間入りをしたので、EU圏内ならIDカードだけで行き来できるのです。
 
パスポートコントロールでIDカードを見せるだけ、さっさと通過して行きます。私は普通にパスポートのチェックがあって出入国のスタンプを押してもらうので、いつも仲間を待たせてしまいます。今回同じオリンピック・エアラインで行く仲間は、ビクター(44歳)・マリアン(35歳)・マリアナ(52歳)、マイダーリンと私。エーゲアン・エアラインで2名、国際バスでシュマラン(55歳)。ブカレストから総勢8名。
 


アテネの空港では、マラソンブースがお出迎え。ここで6日間有効の通行パス(アテネの公共交通機関に無料で乗車できるパス、マラソン前の3日間、マラソン後の2日間、マラソン当日を含んで6日間も使えます)を受け取り、いざ、中心街へ。
 


私達のホテルはアクロポリスの丘が見える繁華街・オモニア地区。マラソンの集合地点&ゴール地点のパナシナイコ・スタジアム(大理石造りでマーブル・スタジアム、とも言われています)まで、歩いて20分ほどの絶好の立地。ネットで探したのですがうまく見つけ当てることが出来ました。

ここで4泊~ギリシャ旅行するならアテネだけで4泊はもったいない、とよく言われますがマラソンがメイン!慌てずあせらずゆっくり過ごします。


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Multi Ani Traiasca

2007-11-01 | ルーマニア・わたしの日常


1日、ルーマニアで初めての誕生日を迎えました。メッセージを下さった皆さん、電話でおめでとうを聞かせてくださった皆さん、メールで花いっぱいorケーキだらけのグリーティングカードを下さった皆さん、ありがとうございます。

ルーマニア語で「お誕生日おめでとう」は、「La Multi Ani」、たくさんの「ラ・ムルツィ・アニ」をありがとう。

明日からアテネに行ってきます。ラン仲間総勢7名、飛行機でひとっ飛び、2時間足らずでギリシャに到着。マラソンのルーツと言えば古代ギリシャのマラトンの丘、アテネ・クラシック・マラソン、とても楽しみにしています。 


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