その1:どんどん長くなる会話
A:毎日、急がしいから、ご飯を作るのが大変ですね。忙しいとき、Bさんは何をよく作りますか。
B:そうですね。時間がないときによく作るのはカレーとかハヤシライスとかチャーハンで、チャーハンなんかは特にぱっとできていいんですが、家族はあまり好きではないんですよねえ、チャーハンは、だから結局、カレーかハヤシライスってことになるんですけど、カレーでも塊のお肉をやわらかくするのは時間がかかるから、薄切りのお肉でハヤシライスを作ることが多かったわ、辛いのダメでしょ?子供が小さいころはねえ、でも最近はやっぱりカレーがいいって言われて、したたないから圧力鍋を買ってね、塊のお肉のカレーを作ることも多いんだけど、圧力鍋って便利でね~使ってみると、・・・(まだまだ続く)
私達はよくこんなおしゃべりをしています。なんという長文。日本語の文はどんどん長く出来るのです。そのため話がどこで終わるのかわかりにくくなっています。
おまけに先の例では「圧力鍋って便利でね~使ってみると」、倒置まで使われていて、さらに続いていきます。これを学習者が聞くと、最初だけわかった・最後だけわかった・あいまいに中間部がとんでしまう・聞いているうちにわからなくなった、と結局は意味不明。
学習者に向かうときには、ゆっくり・はっきり・くっきり、短い文で話すことが大切。
その2:結論が何か最後まで聞かないとわからない
A:あそこの料理はおいしい?
B:う~ん、たくさん人が並んでいるから、おいしいのかなと思っていってみたら、待たされるわ、サービス悪いわでね、でも、味は悪くなかったわよ。
Bさんの言い出しの部分から結論を予測しながら聞いているけれど、「でも」と最後で反転する場合あり。
質問に対しては「yes」「no」を先に伝えると、話がわかりやすいし聞きやすくなります。
その3:それなのに最後まで言わないこともよくある
A:今日、どう?帰りに一杯?
B:今日はちょっと・・・。
A:おっ、デート?
B:いやあ、そんなんじゃなくて・・・。まあまあ・・・。
結論が最後まで聞かないとわからないという特徴のある日本語なのに、結論を最後まで言わないこともよくあります。
上の会話の場合、日本人同士では「用事があって行けない」ということは悟ることができますが、外国人が聞く場合「ちょっと・・・」の次の言葉を待っているのです。
日本人同士の場合、相手を傷つけないためにも、結論を言わずとも顔を見て察してくれ、以心伝心、というところに日本語は成り立っています。これはいちばん外国人にとってわかりにくいところ、察しにくいところなのです。
「以心伝心」、日本人らしい良いところだけれど、外国人に理解されるのは長い道のり。
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