ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

保存食はアスピリン入り

2006-09-16 | ルーマニアのご馳走
 今日の保存食作りは、「チョルバ」(=ルーマニア風スープ)の材料となるピーマン・トマトの保存食です。まず、材料を粗みじん切りにする作業です。なにせ5キロずつの野菜を刻んでいくので、時間と根気のいる作業となります。

ところがお姑さんの使っておられる包丁は、刃がギザギザになっていて物を切るのに手前に引いて切らなければなりません。私が持参した日本の包丁は上から押すだけでサクッと切れるので、刻むという作業は圧倒的に速く出来ます。トントンとまな板の上で小刻みに音をたてて切っていく私に「小サク切ッテネ。」とピーマンのみじん切りを任せてくださり、お姑さんはトマトの粗みじん切り。分業するとあっという間に合計10キロのみじん切りが出来ました。

これを大鍋に移し替え、粗塩2キロを順に加えよく混ぜます。塩をこれだけ混ぜているのだから、すぐに野菜から水分が出てきます。ひとかけらピーマンをかじってみたけれど、とてもしょっぱくてこのままでは食べられません。スープの材料なので、水でのばすのだろうから丁度いいのでしょう。

混ぜて、混ぜて、次に加えたのは「アスピリン」8錠。「コレッテ、内服薬デスヨネ。」と不思議がる私に、「ウフフ、ソウヨ。」と手品の種明かしのような表情。またまた混ぜて、アスピリンが溶けてきたころ、広口瓶に移し替えます。

今日も、瓶を洗った後水滴が付いていてもお構いなし。どんどん移し替えてあっという間に2リットル瓶2本完成。これを北側の涼しいバルコニーに保管しておきます。「12月頃カラ食ベ始メルノヨ。」とお姑さん。腐りもせず、カビも生えないなんてとても不思議です。

ルーの越冬用保存食作り

2006-09-16 | ルーマニアのご馳走
 いまは9月の中旬。お姑さんと午前中にピアッツア(=市場)に買出しにでかけ、20キロのキュウリ・6キロのトマト・6キロのピーマン(注)を買い込み、早くも冬の保存食を作り始めました。まず、今日の作業はピーマンの漬け込みです。

 広口のガラス瓶に、見たこともないハーブ類数種を敷き詰め、キュウリを詰めていきます。緑の生野菜・大根のようなラディッシュのような香りの白い根菜類・たまねぎも荒く刻んで間に詰めています。「キュウリ漬け用」のスパイスをぱらぱらとふりかけ、あっという間に一瓶詰め込み完了。日本だと梅干を付けるときには、余分な水分が入り込まないように丁寧に乾燥させるのですが、そんなことはお構いなし。ガラス瓶にたくさん水滴が付いています。

 続いて大鍋に水をはり、火にかけながらローリエのような乾燥葉っぱ・砂糖・粗塩・コップ1杯くらいのお酢を加え、沸かしていきます。黒胡椒の大粒も振り込みました。これを沸騰させて、一気に瓶に流し込みラップで蓋をして完成。後は漬かるのを待つだけです。

 11月の下旬には雪が降るというブカレストの冬、スーパーでは生野菜も売っているけれどもお値段高騰。ルーマニア人の越冬の知恵、保存食作りはまだまだこれから。8月の暑いうちに35キロのたまねぎも買っているし、準備は早い目に越したことはないのですね。

* ピーマン(注)=ピーマンと日本語訳されていますが、日本のピーマンをぷうっと膨らませたような大きさで肉厚、薄緑色・または赤色、お味もあっさり薄味で、そのまま薄切りにして、ポリポリかじると美味しいです。ほかに、素焼きにしてドレッシング(=酢とオイル)でサラダにあえても美味しいです。
* 玉ねぎ=日本のものよりも小ぶりで、球形のものを上からぎゅっと押しつぶしたような形をしています。不思議なことに1ヶ月たってもまったく芽が出てきません。こちらの気候は乾燥しているので、芽なんて出したら一気に干からびてしまうことを玉ねぎ自身が知っているんでしょうかね。