野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



このブログでは野鳥の絶滅危惧種のことを何度も取り上げましたが、2013年に出版された百田尚樹さんの小説「夢を売る男」の中に人間の絶滅危惧種のことがありましたので紹介しましょう。<・・・>が小説からの引用、(・・・)がROSSの補足・・・準絶滅危惧種のミサゴ

<「前にうち(出版社)で本を出した若いフリーターのバカも言っていたが、今はテレビもDVDもあるし、TVゲームもあるし、ソーシャルゲームとかいうものもある」 「インターネットには様々なサイトがある。それこそ無数にある。自分の趣味と嗜好に合うサイトやページは必ずある」>と、主人公の編集部長・・・ミサゴ

<「そんな中で千五百円とか千八百円とか出して読む価値のある小説がどれだけある?テレビをつけたら、小説よりもずっと面白い番組が二十四時間いつでもやっている」>・・・準絶滅危惧種のオオタカ

<「ハリウッドが何百万ドルもかけて作った映画が無料で見られるんだ。イケメン俳優や美人女優が主演するドラマも無料。お笑いタレントのコントや漫才も無料」>・・・オオタカ(左)とカラス(右)

<「ネットにはユーチューブだってある。そんな時代に高い金を出して映像も音楽もない「字」しか書いていない本を誰が買う?」 「百年前はテレビも映画も無かった。その頃はおそらく、小説は人々の大きな娯楽の一つだったろう。」>・・・モズ♀

<「しかし、この二十一世紀の現代で、小説を喜んで買って読むという人は希少種だよ。いや絶滅危惧種と言ってもいいな」>・・・モズ

<「これは何も大袈裟に言ってるんじゃあない。2011年にNHKから出版された『日本人の生活時間2010』によれば、国民が本を読む時間は、一日に平均十三分なんだそうな」 「但しこれは雑誌や漫画もすべて含めた数字だ」>・・・ジョウビタキ♀

<「現代には、映像やゲームに勝てるほどの小説なんて滅多にないんだ」(中略)「現代ではクリエイティブな才能は、漫画やテレビ、音楽や映像、ゲームに集まっている」>・・・ジョウビタキ♀

 <「小説の世界に入ってくるのは、一番才能のない奴だ。金が稼げない世界に才能ある奴らが集まってくるはずはないんだ」(中略)>と、百田さんは小説の中で主人公に言わせていますが、意味深長ですね。・・・ジョウビタキ♀

 参考文献:「夢を売る男」百田尚樹著



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