遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



 

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今や【国連】ではなくて、【多国籍企業】が世界を牛耳る,

私は、3.11の原発事故を通じて関係報告・書物を渉猟し、「圧力団体=原子力ムラという特別な組織体の存在 や 政府は嘘をつく」 ということを確信した。それは多くの国民が感じたことだろう。そして、今までその手の事に余りにも無関心で無謀であった自分を知る。又、異を唱える人には必ず圧力がかかるということも知ることになる。しかし、立ち上がって子どもたちを助けるのです。負の財産を子どもたちに残してはいけません。大人は今の汚染に耐えるよりほかありません。しかし、子どもの未来にはそういう物を遺伝させたくはありません。

日米原子力協定と詳細規程・日米地位協定の存在と怖さを知った。 TPPの怖さも分かる。。。。そんな中で、この書物に廻り逢った。

今まで 独立して進行していた日本の色んな問題【原発・TPP・消費税増税・失われた20年・日米不平等条約の数々】が世界中のことと連動して一つに体系だった。
 世界の国の間の連合体【国連】を遙かに凌駕する【多国籍企業体】。こういう物の戦略が、効率主義が、隠れた圧力が、 今世界の中で問題視されている。
その多くが巨大勢力化し、(原子力ムラしかり、軍産複合体しかり) コーポラテイズム(政治と企業の癒着主義)となって現れ、世界中を混乱に陥れている。TPP推進の本国アメリカでは99%の国民が1%の企業の奴隷となって貧困スパイラルをさま迷っているアメリカ国民を食い尽くした【多国籍企業体】は、TPPの名の下、世界中に拡散し、その国々を食い散らす病原菌となっている

 本国アメリカの現状を見れば今後の日本や世界がどうなるか分かる というようなレポートと、それに対抗して成功した例が数多く載っている。
この戦略が我々に一縷の活路を提示してくれる。。。。。。軍産複合体 のひどさを暴露した書物は多いが、そういう物をまとめ上げてコーポラティズムで統一したことに著者の明晰性を感じる。

私は日本内で原発反対やTPPの反対を主張してきたけど、この本を途中まで読んでみて、世界各国の志を同じくする勢力と密接に意思の疎通を良くし、世界ネットワークを立ち上げて動かないといけないと想うようになった。

プロローグと エピローグを立ち読みして、この本の評価をして下さい。気に入ったら購入して下さい。そして、一緒に立ち上がりましょう。。。

「1%」対「99%」のからくりを抉り出した労作, 2013/7/6

 堤さんの名著『貧困大国アメリカ』シリーズの第3弾にして完結編。
新書版という、限られた紙幅の中で今、世界中に影響を及ぼすアメリカの貧富の差の恐るべき実態を見事に抉(えぐ)り出した労作である。

構成がしっかりしているのに加え、緻密な取材と資料やデータ、写真の的確な活用により、密度が高く、説得力のある仕上がりになっている。
また、中には今年5月の出来事の記述まで含まれるなど、最新の話題も採り入れられている。

本書の構成は、次の通り
プロローグ
第1章 株式会社奴隷農場
第2章 巨大な食品ピラミッド
第3章 GM種子で世界を支配する
第4章 切り売りされる公共サービス
第5章 「政治とマスコミも買ってしまえ」
エピローグ グローバル企業から主権を取り戻す
あとがき

以上から分かる通り、今回の著作は、人間の最も根源的な営みである「食」の分野が、いかに巨大ビジネスに侵されているか を切り口にして、公共サービスや政治、マスコミの実態にまで切り込んでいる。

それにしても、人間の欲望が生み出した「効率化」と「利益重視」の金融資本主義システムの行き着く先の、何と恐ろしいことか。

貧困層を救うはずのSNAP(食料支援プログラム、以前は「フードスタンプ」と呼ばれていたもの)までが、さらなる「二極化と貧困の拡大」を巧妙に生み出している。
また、農業の「効率化」を象徴するGM(遺伝子組み換え)作物が、巨大企業の富の独占を生み、その傘下に組み込まれた農家などが、いかに酷い搾取を受けながらも、借金地獄で抜けるに抜けられない状況に追い込まれていくか。さらには、GM種子を世界各国に広げる多国籍企業が、自由貿易を推進させながら、他国の農業に壊滅的な打撃を与えていく様も、イラク、インド、アルゼンチン、メキシコなどの具体例を示しながら的確に描かれている。
なかでも、自由貿易による過度な自由化により、米国から大量に入ってきた政府補助金付きの安価なトウモロコシに対抗できず、メキシコの300万人の零細農家が次々に廃業していった、との記述には、戦慄するほどの恐ろしさを覚えた。

「自由化」の中で「効率化」が進み、巨大産業と政治、マスコミが結びついて「1%」の富裕層と「99%」の貧困層が、実に巧妙に分離し、それが世界的にまで広がりつつある。
最も恐ろしいのは、既得権益層が、ハイレベルな富を手放したくないとの「欲望」をコントロールできず、結果として貧困層の雇用を奪ったり、労働に見合った報酬を得られない実態に対して「加害者」意識がないことではないだろうか。
そもそも一家族が生活するのに、果たして億単位の富が必要だろうか? それを社会に還元もせず、過度なぜいたくを享受することは、貧困な多数派が現実にいる以上、人間として実に恥ずかしい行為ではないだろうか? そうした哲学や感性を、広く根付かせなければ、格差問題の根本的な解決は難しい。
また、政治家には、貧困者に対する慈悲と、卑劣にして巧妙な大企業のロビー活動や脅迫に対抗する勇気が必要だし、そういう人物を選ぶための選挙活動を、もっと大切にしなくてはならない。

「他人の不幸の上に、自らの幸福を築かない」といった、人間が本来持っていたはずの素朴なモラルは、今や実態を正しく知ることからしか生まれない。
本書は、「1%」の富裕層の人々にとっても、「今、自分がやっていること」の意味を鋭く突き付けるものになるだろう。

アメリカの格差社会の実態は、決して対岸の火事ではない。
デフレからの脱却が始まり、経済の活性化への希望が見えてきた日本だが、多国籍企業の巧妙な罠を知らねば、その次に打つ手を誤ってアメリカと同じ轍を踏み、「貧困大国ニッポン」への道を歩んでしまう。
特に、TPP問題を論ずる前提として、ぜひとも知っておくべき「相手側(特に多国籍企業とそれに連なるアメリカの政治家)の意図」が、本書には分かりやすく描かれている。

本書の大部分が、「1%」の巧妙にして横暴な支配の実態であるが、「あとがき」では「99%」が団結して押し返したEU議会やボリビアの最新例も紹介されており、「希望」の言葉で最後を閉じている

※本書は、全体として、とても素晴らしい出来栄えなのですが、最新の話題も採り入れるのに急いで仕上げたためか、一部、ミスがあります。私が気がついた箇所だけでも指摘しておきますので、再版の際にでも訂正していただければありがたく思います。
○97ページ最後の行「抗生物資」→「抗生物質」
○250ページ 5~6行目 民主党へは四四五四万八六二三ドル(共和党の数字と全く一緒になっているので、どちらかが間違いだと思われます)。    
 
今読むべきルポ。明日の日本をコーポラティズムの餌食にさせないために。 
 
「貧困シリーズ」3部作、今読むべきルポです。
一部と二部がアメリカ国内でのさまざまな個別の問題点をテーマとしているのに対して本書では「食」と酪・農業を通して、よりグローバルな問題点を指摘していているのが印象的です。
この種のルポに対しては、賛否両論が付いて回るのはいつも同じだと思います。
曰く、先に結論があるのではないか、では、どうすればいいのかがなく批判ばかりで解決策が見えてこない、、、、、。
しかし、かつて厚みのある中間所得層が支えていたアメリカが、いつの間にか中間層の抜け落ちた決して豊かとは言えない国になっている事はアメリカを訪れて友人と話をし、しばらく過ごすとわかってくるのも事実です。 そしてその裏にあるのは政治と巨大多国籍企業の癒着があるのだ、とする筆致には迫力があります。そしてそのアメリカの姿が次の世代の日本にも迫ってくるとするならば、、、、本書のような「弱者のあるいは庶民の目線」で捉えた視点で明日の日本を考えるよき資料となると思います。 
とくに「食」「医療」を巡るコーポラティズムの暗躍は今まさに日本が臨もうとしているTPPの重要交渉事項であり、本書を読んでいるか、読んでいないか、で政府の言っていること、あるいはマスコミが言っていることの裏にある事柄が見えてきます。TPPはあくまでアメリカを中心とする多国籍企業の利益を代表したものであることを記している156ページ以降のレポートは衝撃的ですらあります。
今もTVのニュースで「成長戦略」、「規制改革」、「民営化」、「企業のより自由な活動」を声高に叫んでいる政治家がいます。「アベノミクス」と言うんだそうです。 これまでも小泉・竹中時代からさまざまな規制緩和が行われてきましたが、結果として、進んだのは非正規労働者の大幅な増加と低賃金化。 決していいことが多いわけではなかった。 多くの若者や普通の人にとってむしろ悪くなった。彼らは日本コーポラティズム化を進める最初の政治勢力だったのではないか。 
アメリカの二大政党制の共和党と民主党を日本に置き換え、自民党と民主党と読み替えれば、そのまま政治の状況が日本に当てはまるのではないでしょうか。本書を読むと二大政党の持つ問題点が明らかになります。 結局コーポラティズムにとってはどちらでも同じなんですね。 

あとがきで著者は言います。
「いま世界で進行している出来事は、単なる新自由主義や社会主義を超えた、ポスト資本主義の新しい枠組み、「コーポラティズム」(政治と企業の癒着主義)のほかならない。、、(中略)、、、コーポラティズムの最大の特徴は、国民の主権が軍事力や暴力ではなく、不適切な形で政治と癒着した企業群によって、合法的に奪われることだろう。」

今月、参議院選挙があります。
今、読むべき本です。
皆がワーッと一方の向いているときにはちょっと距離を置いて、斜に構えてモノを見、情報を集め、冷静に自分の頭で考えて投票することるのが必要ではないか、と強く思いました。 結局、この政治体制を作っていくのは一人一人の有権者であり、国民なのです。

風前のともしび、日本, 2013/7/6
成長促進剤を注射される養鶏場の鶏。大手ブランドや食品加工業者と契約する農家は廃業しないため、契約を守るしかない。
その結果、大量の肉を短期間で取れる企業システムから逃げることができない。企業には利益を持っていかれ、農家の収入は、少ない。
大量生産で安くなった食品は、SNAP(補助的栄養支援プログラム)を受ける低所得者層、高齢者、障害者や失業者の口に入る。
このSNAPから利益を得る企業があり、貧困ビジネスの姿がみえる。アメリカでの「食」を取り囲む環境の劣化は、これだけには留まらず、
その影響を世界に広げている。

 モンサント社は、2010年、中南米のハイチを大地震が襲った時、人道支援を旗印に、遺伝子組み換え種子475トン、肥料、除草剤を提供。
遺伝子組み換え作物のラベル表示を義務化する法案は、2012年11月、カルフォルニア州で否決されている。
そのとき、このモンサント社を始め大手食品・バイオ企業の反対キャンペーンがあった。遺伝子組み換え作物は、アメリカ国内に留まらず
世界に拡大をしていきそうな気配。

 失業拡大と産業流出でデトロイト市が破綻。財政再建という大義名分の下、持ち込まれた市場原理(効率化や競争)で、公教育は崩壊し、
教育ビジネスに参入した企業が潤う。その裏で、効率化によって人件費削減を免れなくなり解雇される人の増加がある。
 巨額の利益を得ている企業と政治の癒着は、多くの人々の生活基盤を揺るがし、吹き出す矛盾を加速させている。

 アメリカで起きていることは、世界各地で起きていることの縮図。他山の石としなければいけない。

「99%」は、なぜ負け続けるのか, 2013/7/6
  「アラブの春」「オキュパイ運動」等、散発的・分散的に、テレビ報道は続く。本書は、「規制改革」、グローバリズムの名で進むアメリカ化の行く末を、アメリカの「99%」が向き合う農業・食糧、金融、公共等の各分野の現場から、堤未果氏がレポートする一冊です 現存する国家観とその仕組みでは、統治しきれない巨大化・組織化した資本の行動と「99%」の亀裂。堤未果氏が提起する「企業はモラルより損得で動かせ」が、本書で語られる唯一の希望と言ったところか。
 

前作よりグラフ統計資料が倍増/4章デトロイトの看板が衝撃的だった 農務省や商務省、国税調査などから作成したグラフ資料が13点添付されていた。シリーズ前作に比べ統計資料が倍以上に増えており、客観的な努力が伺えた。その代わり写真資料は少し減ったが、本書で紹介されたドキュメンタリー映画『フード・インク [DVD]』は、ぜひ観て見ようという気になった。(成長促進剤で体重が8倍になった鶏は生後6週目で足が折れるという 42p。。。農業合理化の果てはクスリ漬けの動物虐待という悪夢)

本書の中で写真資料は30点以上あったが、私にとって衝撃的だったのは、
第4章 切り売りされる公共サービスの冒頭で掲示されたデトロイトの看板だった。

“Enter at your own RISK”(169p) 自己責任で入れ

写真はデトロイト市の境界付近にある道路看板なのだろう、
車で訪問する運転手に“自己責任で入れ”との警告の文字。
さらにデトロイトの警官が配るチラシには次の文面があった。

デトロイトは全米一暴力的な町です、全米一殺人件数の多い町です
市警の賃金は全米最低です

との悲鳴のような言い訳のような警告メッセージが、地元警官自身の手で配布されていた。

 そもそも1950年代よりデトロイトは、自動車産業の中心地でアメリカンドリームの象徴だったが、2008.9 リーマンショックの翌年2009.6 に、ビッグ3のひとつGMゼネラルモーターズが経営破綻すると、いよいよ人口減ゴーストタウン化は歯止めが利かなくなり、犯罪通報しても警官がすぐに対応できない治安崩壊都市と化してしまったという。崩壊したのは治安だけでなく学校や地域社会にまで及び、路上には教育難民があふれ、廃校になった学校の壁には痛々しい落書きの跡が。。。

“No HomeWork...ever” もう宿題は無い(179p)

本書は2013年6月末に発売されたが、翌月7.18 デトロイト市が財政破綻を発表した。自治体の破綻としては全米一の規模だという深刻なニュースだ。

 デトロイト市は財政難と相次ぐリストラにより、公共サービスが維持できなくなったが、本書によると、これは決して珍しい一例では無いらしい。同じミシガン州内にあるポンティアック市も似たような惨状で、
元市職員の女性は、(186p)警官不在のため、夕方以降こわくて外出できない 消防士は隣町からくる、もう自前の消防著・警察もない こんな町で誰が安心して子育てできるのかと嘆く。

自分にとっては、この4章の内容がもっとも衝撃的だった。本書の添付写真で紹介された文字“at your own RISK”と“No HomeWork...”この映像が頭から離れなかった。この看板や落書きを書いた本人を想うと。。。他人事で済ませられず。。。悶々と苦しくなった。
なおデトロイトの危機的状況は、マイケル・ムーアの映画『キャピタリズム~マネーは踊る[DVD]』でも紹介があった。


アメリカのシンボル‘自由の女神’は今や堕ちた偶像です, 2013/7/18

 私は堤未果さんという書き手をこの本を読むまで知りませんでした.何でもこの本は三部作の完結編だそうで,エネルギーの持続に驚きます.著者は弱者目線です.被害者の立ち位置でこれを書いています.これも私の知らなかったことですが,アメリカ人の99%は今や弱者であり,被害者だそうです.倫理を喪失し,拝金亡者となった僅か1%の人間が好き勝手にアメリカを牛耳り,アメリカを株式会社化し,国民から主権を奪いました.結果,借金返済に苦しむ人たちが益々増えている.レーガン以来の歴代大統領はオバマ大統領を含めて1%の富裕者の言うなれば操り人形なのです.それにしても堤未果さんの筆力は凄い.綿密にアメリカの病理を活写します.こんな若い女性が日本にいると知っただけで,私は希望を感じます.日本の男どもよ,しっかりしろ,です.このままでいたら日本は遠からずアメリカの1%の人間に蚕食される.韓国は既に米韓FTAを成立させ,1%の思う壺にはまりました.韓国がのんだ事前条件は次の三つです.

1. アメリカで科学的安全性が認められたGM食品は無条件で受け入れる.
2. 韓国の国民皆保険が適用されない株式会社経営の病院の参入を認める.
3. アメリカ産牛肉の輸入条件を緩和する.

GM食品はアメリカで認められているが,安全性が確定していない.韓国がこれを認めればアメリカのアグリビジネスのいい鴨になります.医療が株式会社になれば,医は儲かってナンボの組織に成り下がる.貧乏人は病気になっても相手にされない.アメリカ産の牛はどうですか.抗生物質やら成長ホルモンやらの薬物づけになっていた? 何を食わされていたのか分からない.狂牛病の件もあります.日本がTPPを機に続々と規制緩和すれば,吾らもまた99%の無力な人間になるかも知れません.1%の人間のやることは狡猾です.仮面をかぶり,メディアすら買収して,自分たちが略奪者であることを隠します.吾ら国民がそうと知ったときには復元は既に困難です.アメリカの近過去と今がそのことを如実に示します.

そういう暗いアメリカですが,債権無効の市民運動をしている覆面の抵抗者,アノニマスの一人は著者に次のように語りました.

アノニマスは顔がないと思われているけれど,俺たちは羊じゃない.「1%」の価値観のなかで意思を持たない奴隷として生きる気はまったくないよ.あきらめて流れに身を任せたら負けだ.まず自分の意思で生き方を選ぶと決めなくちゃ.連中は国境を越えて団結しているけど,ならばこっちもITという武器を使って,どんどん連帯すればいい.教えてやろうぜ.グローバリゼーションは彼らだけのものじゃないってことを.

どうですか,皆さん.吾らも羊ではないですね.皆がそうしているからと言って佐渡へ佐渡へとなびけばどうなるか.そのとき誰が一番利するか,それを考える時です.多分,堤未果さんもそのように思って,日本の近未来を心配しているでしょう.

TPP交渉が始まった今、全国民必読の書と思いました。, 2013/7/29
 
この3部作でアメリカという国が私が想像していたのと全く違う形で(おぞましい形)で見えてきました。特に今回の作品は衝撃的でアメリカ発の多国籍企業とウォール街と一部の政治家(オバマを含む)が自国民を食い物にして自らの富を築き、その食指を外国にまで伸ばして行く姿に戦慄を覚えました。養鶏場の写真を見るとケンタッキーのフライドチキンは食べる気がしなくなりました。遺伝子組換え食品を最貧国に無料で供与し肥料と農薬のセットでがんじがらめに食い物にしていくやり方には怒りと恐れを覚えます。この巨大な軍団が満を持してTPP交渉に向かってきていると思うとわが国の交渉団は大丈夫かと心配せずにはいられません今の経団連の経営者たちは本当に志のない人たちになってしまって偉い人が一人も出ないのが残念でなりません。社員(国民)あっての企業なのに会社は株主の物だなどという屁理屈、こんなことを恥ずかしげもなく言える人間が多数になっているのが情けなくてたまりません。
絶対にアメリカのようになってはならない。関税をゼロにしたら完全にアメリカにやられてしまう、根こそぎ食い物にされてしまうと思いました。守るべきもの(日本の富全部)をしっかり守るようTPPの交渉団に期待するばかりです。脱退も辞せずの覚悟で!
 
本書を読まずにTPPを議論できない!, 2013/6/29
 著者のルポは最初から読んでいます。
 そして人に話をすると、ほとんどの人が買って読み、「あなたの言うとおりです」
 新刊の本書は、私が断片的に知っていることのすべてについて、深刻を通り越した悲惨な状況がルポされています。

 オバマ大統領が、「フードスタンプ大統領」と批判されている こと、納得です。

 超巨大なブラック大企業たちが、アメリカの国民をどのように虐げているか?

 世界最大の小売、ウォールマート(西友は買収された)のCEOの年収は20億ドル。従業員たちは、時給平均8.81ドルです。とても生活できないので、フードスタンプに頼っています。

 そして、農業の崩壊。このルポも恐ろしいです。

 アメリカの食肉産業の現場をしっかり読み込みましょう。アメリカ産のニワトリ、豚、牛を食べる気がなくなります。

 そしてモンサント。公開中の映画、「世界が食べられなくなる日」では、フランスの科学者がマウスで実験しました。遺伝子組み換えトウモロコシの影響を調べたのです。

 遺伝子組み換えトウモロコシは、家畜の飼料として日本にも輸入されています。

 その影響は何世代かあとに、キメラのような人類が誕生して出て来るかもしれませんね。

 全日本人の必読書がタイミングよく出ました。

 いつ読むのですか? いまでしょ!


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