お客さんがマメタンに乗ってきてくれた。
当初の整備依頼は走っているとき、妙な振動を感じると言うことだったが、フロントタイヤを
見てビックリ!
マメタンのフロントタイヤはGRシリーズと同じイノウエの250-15なんだが、バルブと反対側
のミミが異様にリム内に沈み込んでいた。
対してバルブ側は妙にミミが出ている?
と言うか、たぶん何も考えないで空気を入れたんだろう。
タイヤの劣化から判断しても、長期放置車と思われ空気が全く入っていない状態で、バルブ
自体もリムに押し込まれた状態のまま空気を入れたため、本来ならばミミの内側に入るべき
バルブ部分が入らず、タイヤの中心がずれてしまったと思われる。
なんとも恐ろしい・・・
もちろんタイヤのゴムも限界を超えている感じなので、手持ちの新品を付けることにした。
フロントホイールを外すと、今度はブレーキシューにべっとりとグリスのようなものが付着して
いる。
グリスを入れすぎたのか?
なんともいえないけど、スピードメータギアの部分のオイルシールに一部変形が見られた。
残念ながら手持ちにスペアのブレーキシューがないので、クリーナーで洗浄し、ペーパーを
かけて処理した。
オーナーさんの話では、出品者はショップのような感じとのことだが、どう見ても改修してきた
車両をキレイに(確かに外観はキレイ)仕上げただけと言う感じ?
ノークレームも良いけど、ダメなところはダメと説明しないとまずいでしょ?
「エンジン始動確認」
「実働」
「元気に走ります」
なんて、書くと一般の人はそのまま乗れると思うんだからね!
お客さんにも良く言うんだが・・・
「調子が良い」と「程度が良い」は意味が違います!
程度が悪くても調子の良い車両はあるし、そのような車両に限ってエンジンを開けると素敵な
ことになっているモンです!
それにしても、ここ大泉町はまさに70年代!
チャピイにマメタンにGRだもん!