知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

ヒンズー教と日本企業のインド進出の関係

2018-02-26 08:08:37 | インド文化
我々日本人は、ヒンズー教がインドの独特の宗教であるというイメージを持っていると思います。
その源はバラモン教にあります。
バラモン教の身分制度に疑問を持ったのが仏陀であり、それによって開かれたのが仏教です。この仏教は一時インドを席巻しますが、バラモン教を批判的に、かつ民衆迎合的に発展させたヒンズー教が主要な宗教となったわけです。
したがって、仏教もヒンズー教も根は同じ。
同じ神様を崇めています。
七福神のうちに本独自の神様は恵比寿様だけです。
柴又の帝釈天は、インドラ神です。
インド人は仏教がヒンズー教の一派程度にしか思わないようです。

ヒンズー教は、人は生まれながらに身分を持っていて不変だという教えです。
職業も固定され、名前でカーストがわかってしまいます。
法律がどんなに差別を禁じても、高いカーストの者は低いカーストのいうことは聞きません。
これが日本の企業がインドへ進出して失敗するところです。
現在ではカーストが緩んでいるとききますが、こういう宗教的背景を押さえないとインドへの進出はうまくいきません。

インドへの進出がうまく行ったのは、スズキ自動車くらいでしょう。
スズキはインドでの利益のお陰で地位を保っているわけです。

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