知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

アベノミクスが終わるときに注意

2014-12-29 16:37:53 | 経済・財政・金融
端的に言うとアベノミクスは意図的に貨幣の供給量を増加させ、貨幣の価値を下げるとするものです。
金本位制だった江戸時代の改鋳は金の純度低下による貨幣価値の下落を招いたわけで、これは質的な貨幣価値の下落です。
アベノミクスは質ではなく量によって貨幣の相対的価値を下げるわけで、どちらも貨幣の価値を下げるという意味では似たようなものです。

これによって外貨や商品、株へ資金が流れるのですが、
特に外貨や株を持っている人は応分の利得があります。
いわゆる資産効果で消費意欲も向上すると思うのでしょう。

しかし、アベノミクスも終わり日は来ます。

円安の誘導で輸出企業は潤いましたが、思ったほどのメリットは出ていないようです。
一番怖いのは、日本円の価値下落だけが後遺症として残った場合です。
企業にとって日本にいるメリットは小さくなります。
こうなると日本から企業が海外へ逃げ出すことも予想されます。

したがって、少しでも企業が日本に残るように法人税引き下げが必要ということになります。
多分、政府サイドもそういう終わり方をある程度予想していると思われます。

外貨は別として、過度の株への資産配分は、バブルがはじけた時の破産と同じことになります。
金融機関も節度のある対応をしないと、再度の金融危機を招きかねません。

いずれにしてもアベノミクスが終わるときを想定した資産運用対策が必要です。



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