常識的と思っていることが、傍から見るとそうではない、
ということがどうも多い。
その一つが、小論文の書き方。
細かい点はそれぞれの考えは異なるだろうが、
その手順についての私のアドバイス。
(1)問題を見てすぐに書きはじめるな!
小論文の作成はクイズではない。
小論文の場合は一言で答えを述べるのではないし、また、数秒以内に答なければならないわけでもない。
問題を作る側はどのように答えるべきかを想定しながらじっくりと考えて問題を作っているから、
問題に答える側もどのように答えるべきかを想像しながらじっくりと考えて解答を作らなくてはならない。
まずは問題をゆっくりと正確に捉えて、どのようなことが論点なのかを、冷静に分析する必要がある。
(2)書く内容を箇条書きにして並べて見よ!
この作業は答案の出来不出来を決定する重要なもの。
じっくり考えたとしても、その内容はすぐに書き出すべきではない。
思考した内容を、箇条書きにまずまとめておく必要がある。
もちろん、列挙していくうちに、自分の考えた内容が整理されていくこともある。
そうなれば、またその部分だけ、思考を繰り返せばよい。
修正されたならば、それを箇条書きのリストに追加してゆけばよい。
なお、この箇条書きは答案には書かず、問題用紙の余白にメモとして書く。
試験時にメモ用紙が配られていれば、こちらに書く。
(3)箇条書きの内容を答案へと起こす。
上記(1)と(2)の作業がきちんと出来ていれば、
頭の中とメモの中で整理された内容を加えて文章化する。
箇条書き的にまとめられていたら、その順序で論理を展開してゆけばよい。
段落分けも、この項目分けに従って実行してゆけばよい。
逆にいえば、(1)と(2)の作業がきちんと行われていない答案は、
そもそも論文と呼べるものではない。
私の研究会では、この類の答案は当初全体の8割くらいを占めていた。
やはり書き慣れていなかったせいもあっただろうが…。
やがて、徐々に論文らしい内容になった。
ならないままの人も中にはいる。
(4)正確な言葉やしっかりした構造の文章を組み立てよ!
アピールする意気込みとも関連するが、
自分の理解を見せつけるためには、正しい日本語でそれを表記しなくてはならない。
自分で発明した暗号で答案を書いても他人には分かるはずがないのと同様に、
デタラメな文章や不正確な言葉を使っても採点官に伝わるはずがない。
さらには、論理を段落ごとに分けたり、長い文章を短く切ったり、答案の書き方を工夫してもよい。
採点官は、大量の答案を、非常に迅速に、読んで採点していかなくてはならない。
残念ながら、読み手のことを全く考えていない答案や、
わざと分かりにくく書いてあるとしか思えないような答案によい評価などない。
採点官が誤解のしようがないように、分かり易く書くということは、
高い評価を得るためには、必要なことである。
分かりにくい文章を書いて、誤解されたとしても仕方ない。
なお、正しい日本語を書く際に参考となるのが、外国語の知識。
幸い我々は中学校から、英語の文法をみっちりと教わっている。
外国生活が長く外国語を自由に操れる人であれば別だが、
日本語を母国語とする我々にとっては、外国語を読むのも書くのも、文法の知識なくしては不可能。
意識することは少ないものの、日本語の文章でも分かりにくい文章というのは、
実は文法がデタラメである場合が非常に多い。
英語で主語+述語+補語+目的語、などと分析するように、
日本語においてときどきそれを意識することは、正しい日本語を書くことに役立つだろう。
ということがどうも多い。
その一つが、小論文の書き方。
細かい点はそれぞれの考えは異なるだろうが、
その手順についての私のアドバイス。
(1)問題を見てすぐに書きはじめるな!
小論文の作成はクイズではない。
小論文の場合は一言で答えを述べるのではないし、また、数秒以内に答なければならないわけでもない。
問題を作る側はどのように答えるべきかを想定しながらじっくりと考えて問題を作っているから、
問題に答える側もどのように答えるべきかを想像しながらじっくりと考えて解答を作らなくてはならない。
まずは問題をゆっくりと正確に捉えて、どのようなことが論点なのかを、冷静に分析する必要がある。
(2)書く内容を箇条書きにして並べて見よ!
この作業は答案の出来不出来を決定する重要なもの。
じっくり考えたとしても、その内容はすぐに書き出すべきではない。
思考した内容を、箇条書きにまずまとめておく必要がある。
もちろん、列挙していくうちに、自分の考えた内容が整理されていくこともある。
そうなれば、またその部分だけ、思考を繰り返せばよい。
修正されたならば、それを箇条書きのリストに追加してゆけばよい。
なお、この箇条書きは答案には書かず、問題用紙の余白にメモとして書く。
試験時にメモ用紙が配られていれば、こちらに書く。
(3)箇条書きの内容を答案へと起こす。
上記(1)と(2)の作業がきちんと出来ていれば、
頭の中とメモの中で整理された内容を加えて文章化する。
箇条書き的にまとめられていたら、その順序で論理を展開してゆけばよい。
段落分けも、この項目分けに従って実行してゆけばよい。
逆にいえば、(1)と(2)の作業がきちんと行われていない答案は、
そもそも論文と呼べるものではない。
私の研究会では、この類の答案は当初全体の8割くらいを占めていた。
やはり書き慣れていなかったせいもあっただろうが…。
やがて、徐々に論文らしい内容になった。
ならないままの人も中にはいる。
(4)正確な言葉やしっかりした構造の文章を組み立てよ!
アピールする意気込みとも関連するが、
自分の理解を見せつけるためには、正しい日本語でそれを表記しなくてはならない。
自分で発明した暗号で答案を書いても他人には分かるはずがないのと同様に、
デタラメな文章や不正確な言葉を使っても採点官に伝わるはずがない。
さらには、論理を段落ごとに分けたり、長い文章を短く切ったり、答案の書き方を工夫してもよい。
採点官は、大量の答案を、非常に迅速に、読んで採点していかなくてはならない。
残念ながら、読み手のことを全く考えていない答案や、
わざと分かりにくく書いてあるとしか思えないような答案によい評価などない。
採点官が誤解のしようがないように、分かり易く書くということは、
高い評価を得るためには、必要なことである。
分かりにくい文章を書いて、誤解されたとしても仕方ない。
なお、正しい日本語を書く際に参考となるのが、外国語の知識。
幸い我々は中学校から、英語の文法をみっちりと教わっている。
外国生活が長く外国語を自由に操れる人であれば別だが、
日本語を母国語とする我々にとっては、外国語を読むのも書くのも、文法の知識なくしては不可能。
意識することは少ないものの、日本語の文章でも分かりにくい文章というのは、
実は文法がデタラメである場合が非常に多い。
英語で主語+述語+補語+目的語、などと分析するように、
日本語においてときどきそれを意識することは、正しい日本語を書くことに役立つだろう。