Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

六月大歌舞伎 昼の部

2024年06月22日 17時57分31秒 | 写真・カメラ

初日に夜の部に見物したのに続いて「六月大歌舞伎」昼の部に。お目当ては時蔵、梅枝の襲名口上です。その口上に付き合う仁左衛門丈の豆腐買おむらという大ご馳走が最大のお目当てですけどね。小川家立ち役総出の官女も。あとは獅童と菊之助の上州土産百両首。
 
スタッフも萬屋の「桐蝶」紋の法被を身に着けています。


「上州土産百両首」では出で獅童が声が大き過ぎて煩いです。その後も声の大きさが上手くコントロールできていないし、全般にイマイチ。菊之助はダメ男を上手く演じていました。「聖天さま」に行くのに近道といって、二人で客席を練る際に我々の席の横を通ってくれたので、これは嬉しい。演者は脇も歌六、錦之助、錦吾と手堅いのですが、芝居としては感動がないですね。これは本が良くないのかもしれませんが。なお、三次の隼人が懐手から顎に手を当てる仕草が仁左衛門丈によく似ていて驚きました。
「時鳥花有里」は孝太郎は流石に上手いです。染五郎の格好良いのと米吉の可愛いのは鉄板です。児太郎は減量すべき、一人だけデカい!
「御殿」は、何と言っても新・時蔵が良い! 健気な町娘から責めを受けて遂に「凝着の相」に至る、その心の移ろいが丹念です。また、双眼鏡で見ると、汗と涙(?)が凄い量なのが分かります。正に熱演。お目当て、仁左衛門丈の口上は流石にお上手です。似合わない役も親戚なんで・・・とお話でしたが、女形の姿を見られるのは本当に貴重。襲名ならでは、です。襲名故にいじめの官女は歌六、又五郎、錦之助以下の播磨屋、萬屋立ち役の超豪華キャストですが、役者が笑ってしまったり、イマイチでしたか。4 番バッターを揃えたどこぞの球団と同じかな(笑) 4 番バッターじゃないけど、長袴で完璧にトンボを切った三階さんはプロの技でしたね。ともあれ、この演目は何と言ってもお三輪につきるので、その意味でも芝居を堪能しました。これからも時蔵を応援したいです。

なお、人違いかもしれませんが、我々のブロックの最前列に「溜席の妖精」さんがいらっしゃいました。

【 本日の演目 】

川村花菱 作  
齋藤雅文 演出  
一、上州土産百両首(じょうしゅうみやげひゃくりょうくび)  
正太郎     獅童 
牙次郎     菊之助 
宇兵衛娘おそで 米吉 
みぐるみ三次  隼人 
亭主宇兵衛   錦吾 
勘次女房おせき 萬次郎 
金的の与一   錦之助 
隼の勘次    歌六 

二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)  
所作事 時鳥花有里(ほととぎすはなあるさと)  
源義経    又五郎 
傀儡師種吉  種之助 
鷲尾三郎   染五郎 
白拍子伏屋  左近 
白拍子帚木  児太郎 
白拍子園原  米吉 
白拍子三芳野 孝太郎

六代目中村時蔵 襲名披露狂言   
三、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)   
三笠山御殿   
劇中にて襲名口上申し上げ候   
杉酒屋娘お三輪  梅枝改め時蔵(菊之助)
漁師鱶七実は金輪五郎今国 松緑(芝翫)
入鹿妹橘姫    七之助(米吉)
おむらの娘おひろ 初舞台梅枝  
官女桐の局    隼人  
官女菊の局    種之助  
官女芦の局    萬太郎  
官女萩の局    歌昇  
官女桂の局    獅童  
官女柏の局    錦之助  
官女桜の局    又五郎  
官女梅の局    歌六  
烏帽子折求女実は藤原淡海 時蔵改め萬壽(梅枝 現 時蔵)
豆腐買おむら   仁左衛門(時蔵 現 萬壽)
( )内は2023年10月の国立劇場通し狂言での配役です。



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