Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

Super WideBino 36

2021年01月16日 21時51分04秒 | 双眼鏡 関連
笠井トレーディングの Super WideBino 36( 2x54 )をア〇ゾンでポチしてしまい、今日、届きました。

「肉眼がドーピングされたような独特の見え味」とも言われるガリレオ式の超広視野双眼鏡。テレコンバータの Nikon TC-E2 を使って自作されている向きも多くいらして、天体用双眼鏡としては知る人ぞ知る重要なカテゴリーの一つです。
処が「自分、不器用ですから」自作は無理と考え、既製品を見ておりましたが、レビューを読むと TC-E2 を使用したものには劣るとの記載ばかり。最近漸く本機が上梓され、甲乙つけがたいとの評価のようです。しかも笠井トレーディングが既に出している 28 度より実視界が更に広い 36 度に改良された「超々広視野」であり、加えて、機能面でピント調節機能のない TC-E2 と違って、左右独立に視度調整が出来ることが特長です。これで、ガチャ眼の私にも眼鏡無しで覗けることから(ガリレオ式では決定的に重要なメリット!)、購入した次第です。

さて、実際に日中の景色を見ますと、周辺で糸巻型の歪曲が少し出ます。ただ、この実視界なら見事な補正としか言いようがありません。少し気になったのが、空を背景とした電柱や電線を見たときに色収差がそれなりにあることです。我が家のもう一つのガリレオ式双眼鏡の Diadem と比べると、Diadem の方が倍率が高いよう( 2.5倍? )ですが、逆に色収差は少なく、また中心部の解像力も上のように感じます。もっとも実視界が違い過ぎますから、比べる方が悪いでしょう。で、その実視界ですが、裸眼ですと角距離39 度弱のカペラ・ベテルギウスはほんの少し入らない感じですから 36 度というのはほぼ確かだと思います。ただ、最周辺の像は崩れるので、実用になるの 33 度くらいでしょうか。これでもオリオン座がほぼ全て視野に収まりますから、凄いです。眼鏡をすると(当然に)狭くなるものの、アルデバラン・リゲルが同時に何とか見えますから、 28 度はありますね。

月没後に冬の星座を視ると、半世紀昔に視力 2.0 の天文少年が三重の片田舎で見上げた空にかなり近い数の星々が、ここ藤沢で老眼・近視の白頭翁にも視えます。これは凄い。或る意味、タイムマシンかも(笑)
双眼望遠鏡や天体望遠鏡のヘビーユーザーの皆さまが愛用されている理由が分かりました。プリズムを入れた双眼鏡とは全く別次元で、星見の必需品だと感じました。既製品としては唯一無二ですし(同じ様なものが米国オライオン社にもあるようですが)、買って良かった。

笠井トレーディング(スーパーワイドビノ 36 )
http://www.kasai-trading.jp/superwidebino36.html
米国オライオン社( 2x54 )
https://www.telescope.com/Orion/Orion-2x54-Ultra-Wide-Angle-Binoculars/rc/2160/p/132268.uts

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