天邪鬼な白頭翁は年末に第九を聴く風習(!?)には距離を置いております。だからといってゲルマン民族などのように(まぁ、当時の欧州の夏は今の日本の夏よりは遥かに涼しかったでしょうが)真夏に聴く氣力・體力もなく、年末と盛夏以外で聴いていました。因みにフルトヴェングラーのバイロイトは 7 月 29 日の録音で、ルツェルンは 8 月 22 日です。
「毒を喰らわば皿まで」とはチョット違うニュアンスかもしれませんが、ルツェルンの第九を聴いてフルトヴェングラーの第九でバイロイト以外を聴き始めたことから更に 2 枚追加。
先ずは或る意味で究極の一枚、俗称「ヒトラーの第九」。1942 年 4 月 19 日の演奏でベルリン・フィル。士気高揚のため「総統誕生祝賀演奏会」で指揮させようとするゲッベルスから逃げまくっていたフルトヴェングラーもついに抗しきれず、1942 年の誕生日前夜祭でナチス党旗を前に指揮する羽目に陥りました。それで俗称「ヒトラーの第九」なんですが、ヒトラー本人は総統大本営「狼の巣」(ベルリンから 500km 以上東の現ポーランド領)に居て、コンサート会場には現れなかった由。
荒れ狂った演奏と言われますが、確かに凄い!音は酷い!
背景を知っているからとも言えますが、凄過ぎて何回も聴けるものではありません。
次はこれまた「ウィーン芸術週間の第九」と称される 1953 年 5 月 31 日のウィーン・フィル。ムジークフェラインザールでの録音。
フルトヴェングラーにしては大人しく、流麗な演奏。音は木管の音色、ティンパニの分離など 4 枚の中ではベスト。ただ、ソリストが少し近過ぎる点が難かも。
我ながら狂気の沙汰で、この真夏の盛りに第九を聴きまくっています。この4枚で言うと、オーケストラではルツェルンのフィルハーモニア管弦楽団はやはり少し落ちるなぁ(或いは、指揮者の意図を消化しきれていないなぁ)と思いました。で、敢えてベストを選べば、やはりバイロイトになるような気がしています。なぁーんだっ(笑)
「毒を喰らわば皿まで」とはチョット違うニュアンスかもしれませんが、ルツェルンの第九を聴いてフルトヴェングラーの第九でバイロイト以外を聴き始めたことから更に 2 枚追加。
先ずは或る意味で究極の一枚、俗称「ヒトラーの第九」。1942 年 4 月 19 日の演奏でベルリン・フィル。士気高揚のため「総統誕生祝賀演奏会」で指揮させようとするゲッベルスから逃げまくっていたフルトヴェングラーもついに抗しきれず、1942 年の誕生日前夜祭でナチス党旗を前に指揮する羽目に陥りました。それで俗称「ヒトラーの第九」なんですが、ヒトラー本人は総統大本営「狼の巣」(ベルリンから 500km 以上東の現ポーランド領)に居て、コンサート会場には現れなかった由。
荒れ狂った演奏と言われますが、確かに凄い!音は酷い!
背景を知っているからとも言えますが、凄過ぎて何回も聴けるものではありません。
次はこれまた「ウィーン芸術週間の第九」と称される 1953 年 5 月 31 日のウィーン・フィル。ムジークフェラインザールでの録音。
フルトヴェングラーにしては大人しく、流麗な演奏。音は木管の音色、ティンパニの分離など 4 枚の中ではベスト。ただ、ソリストが少し近過ぎる点が難かも。
我ながら狂気の沙汰で、この真夏の盛りに第九を聴きまくっています。この4枚で言うと、オーケストラではルツェルンのフィルハーモニア管弦楽団はやはり少し落ちるなぁ(或いは、指揮者の意図を消化しきれていないなぁ)と思いました。で、敢えてベストを選べば、やはりバイロイトになるような気がしています。なぁーんだっ(笑)