Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

4x12 vs 8x20

2014年10月15日 12時32分33秒 | 双眼鏡 関連
コンパクト双眼鏡が、ZEISS Design T*P* 4x12 と LEICA Trinovid 8x20 の 2 台になりましたので、その比較を( ZEISS Diadem はガリレオ式なので、比較からは外します)。リファレンスとして、ZEISS B/GAT T*P* Classic 7x42 を使います。
明るさとコントラストは、4x12 が明らかに上です。ただ、分解能と言いますか解像力と言いますか、は、やはり8x20 が上です。暗がりですと、明るさに勝る 4x12 も僅差に迫りますが、明るいところでは 8x20 の圧勝です。8x20 は 7x42 にも迫っていると言っても過言ではありません。解像度の順序を付ければ、暗いところでは 7x42 >> 8x20 > 4x12、明るいところでは 7x42 > 8x20 >> 4x12 と云う感じです。実は、(天体以外の)大抵のモノは 3 本どれでも見えています。ただ、上の不等式(!?)の左側だとパッと気付くのに、右側だと注意して見ないと気付かない、と言うことが頻発しますから、大きい双眼鏡が必要になるのでしょうね。例えば、こと座のイプシロン星を見て分離する(勿論、ダブルダブルの最初のダブルです)ことをチェックしているときに、「そうだ、デルタ星も離角の大きい二重星だった」と伴星に気付くのは 7x42 である、と言うことです。勿論、イプシロン星よりも分離しやすい肉眼二重星ですから、どの双眼鏡でも分離しているのですが、注視していなくても気付く、ということが差異です。なお、天体は、この不等号がどれも>>になります(笑)
大きさ、重さ、ストラップなど使い勝手について、実用上の差はありません。ただ、8x20 はアイポイントが意外にシビアで覗き方に工夫を要します。一方で、眼鏡使用時に、ゴム見口を折り返す必要のある 4x12 はメンドーと言えば面倒です。実視界と解像力は、このサイズの中ではトレードオフでしょうから、優劣と言うよりも用途にあった方を使うということでしょうね。なので、用途に応じて使い分けします(爆)