Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

東京電力と地方自治体、そして政府

2011年05月11日 23時47分34秒 | 日記など
あの東日本大震災から2か月。他人前で政治と宗教の話は書かないとしてきましたが(何度か禁を破ってますけど…)、今回は(も!)書きます。

東京電力は「想定外」の津波のため福島原発が大事故となり、補償金等のため役職員の給与カットを含むリストラ策を断行すると報道されています。が、まだ足りないまだ足りないと政府から「指導」を受けています。同じく、災害避難所に避難していながら「想定外」の津波に拠り多数の人命を“既に”亡くしている方が多数いらっしゃるのは周知の事実です。が、その避難所を決めた地方自治体とかその上部の日本国政府などは給与カットも何もしないのでしょうか? 宮城県も岩手県も市町村もその財政を逆さまに振って出るものを出してから、他の国民に財政出動を依頼すべきではないのか、と思います。福島県知事も、被害者面して東電を批判する立場にあるのか、と思うと、政治家の鉄面皮にただただ驚くばかりです。畏れ多くも聖上をご案内して、恥ずことはないのか!

別に、東電や原子力保安院の仕事振りを評価する能力も(気持ちも)ありませんが、それへの批判の大きさと地公体への批判の少なさとの落差に、この国の世論の危うさを感じております。

続いて・・・
少し前の日経に拠ると、経団連会長が、東京電力の損害賠償問題につき「政府が責任を持って賠償しますと言うべきだ。腰が引けている」、原子力損害賠償法が定めた『異常に巨大な天災地変』の場合の免責規定を適用するべきとの持論の下、「国民感情が原賠法の適用を許さないなどと、行政が判断するのは間違っている。行政が曲げて解釈するのは言語道断で法治国家にもとる」とも語った、とあります。洵にごもっとも、と思います。それから、浜岡原発についても、政府の決定はブラックボックスで解らないとコメントしましたが、これもごもっとも。
それに対して、弁護士資格を持っているE野・赤ン坊長官は、一人の法律家としても有り得ない見解と一蹴したとも出ています当時、担当大臣だった「大勲位」の答弁を含めた原賠法の成立経緯を不勉強なのは歴史に何も学ばない同党議員の常のことで、驚くには値しません。勿論、これはこれでお粗末な話です。が、一番の問題は、法律家として、後出しジャンケンが通ると言うのは全く異次元の言説です。こんな無限責任を後から負わされるなら、原子力発電なんて怖くて誰も出来ません。電力会社でなくても、後出しジャンケン有り=法治国家でない国では、どんな企業も経済活動が行えませんよ。
それから、この赤ン坊長官が東電が免責されない理由として上げているのが、国会で何度も安全性について指摘を受けているのに改善しなかったから。偉いよな、国会議員は。指摘されるだけで重罪なら、政治資金の問題やら、肝炎やら・・・指摘されたことは山ほどあったろうに責任をきちんと取った大臣や国会議員が何人いたのか教えて欲しい。

でも、情けないのは、東電がそれを呑んでしまったこと。と言いますか、浜岡の中電もそうでうすが、呑まざるを得ないようにした今の政府もここだけ(!)は巧妙。

民が主であることは、全く正しいと思いますから、「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」と云うことだと思います。ただ、その民のレベルを余りに「愚」と思っていないか、今の大臣ども。大多数の民は、もっと常識とバランス感覚をもって、日常の仕事や家事をこなしていますよ。「愚民」だから、金をバラ撒いて、大企業エリートへの妬みに阿れば、「票」を荒稼ぎ出切ると思っているようでは、危ない危ない。「”(愚)民”・主・党」で長期政権の積りが、「愚・民主党」になってしまって、国内外から見捨てられている現状に早く気付いておくれ。