Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

6008 インプレッション

2006年06月14日 22時47分17秒 | 写真・カメラ

カメラバッグに入れて持ったときには、本当に重いですね。肩にズシリと来る重さ。一方で、グリップを着けて手に持つとそれほどでもなく、半分強の重さのハッセルブラード500CM、ローライフレックス2.8Fと然程変わらない印象です。とはいえ、これ1台で我が家最大のカメラバッグJ-2本体部分の2/3を占領してしまいます(正方形の中仕切りにピタリの大きさ)。フィルムや予備のバッテリーを持てば、後はM型1台がせいぜいです。本当に嵩張ります。フィルムの装填。最初、フィルムインサートの裏表(前後?)を間違えてマガジンに押し込もうとしてしまい汗…でしたが、一度覚えてしまえば前2機種より遥かに楽です(引き蓋もワンタッチですし)。しかも、オートワインダーですから、クランクを廻して戻すなんてこともありませんし、ネ。
撮影時に、このAEは便利です。Zeiss Ikonの時とは違うジャンと批判されそうですが…ライカ系のAEは楽過ぎに思えます。120ですと手ブレとピンボケに気を遣うので、露出を考えないで良いのは有難いです。まぁ、慣れていないだけ、ですかね。要は、120の撮影スキルが低い、ってことです(自爆)
とはいえ、従来、AEでは自分で理解できるスポット測光が好みでした。R8もスポット測光に設定して使っています(ZIでは、中央部重点で演算の中身がよく解らなかったので、心理的にも嫌でした)。今回は、6008の評価測光は良いと聞きましたので使ってみましたが、確かになかなかの優れものの様です。まぁ、梅雨時の曇天下ですから、難易度は低いです。逆光等の悪条件下でどうなるかを追ってリポートします。
合焦作業では、ピントグラスは前2機種よりも遥かに明るく、ピントの山も掴み易くて秀逸。こんなことはわざわざ書かなくても、一見して明らかでしたね(笑)
さて、レンズです。レンズは標準のPlanar PQS 80mm HFT(High Fidelity Transfer)。スペック的にも最短90cmは、僅か10cmの差とはいえ、ポートレイトには前2機種よりも有利でしょう。さて、その描写です。ツァイスのレンズはライカに比べて立体感に欠けると聞いていましたが、この玉は違います。ライトボックスに浮かぶ至近距離で撮った菖蒲の花、茎の立体感に一驚。500CM用の時とも、またHFTではないRoleiflexの時とも、全く違います。今回は、ボケの中でピンの来た処がフワッと浮き上がるだけでなく、ピントの合っているところに限っても、立体感があります。また、解像力の良さは勿論のことですし、ボケも柔らかです。一方で、モノクロでも、シャドーが潰れずなかなかの階調表現です。もっとも、キチンとしたラボに出してないので、評価は保留します。
まだまだ知らない凄いカメラがあったと云うことです。本当に『終着駅』は無いですねェ。こんなレンズを見たら、お金が幾ら有っても足りません(笑)
もっとも、お金はないですから、これだけ感激していても直ぐに売りに出すかもしれません。やはり、ライカM4に初期玉だよね、なんて。なので、偉そうなことは言えません(核爆)