Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

不便に非ず

2006年06月27日 17時47分20秒 | 写真・カメラ
畏友からのメールに、「昨日、BICにネガカラーの機械焼きを頼んだら、その処理が出来るラボが減ってきたので、中一日みて欲しい」と言われた、とありました。デジタルプリントなら出来るそうですが、銀塩で撮る意味がなくなります。フィルムは種類も減るし、値段は上がるし、処理にも時間が掛かる様になるし…と踏んだり蹴ったりです。銀塩しかない時代なら、DPEの1時間処理やクリエイトのリバーサル2時間現像も意味が有ったのでしょうが、今やもっと便利に。撮って直ぐにプリントを人に上げたいなら(所詮はL、大きくても2Lでしょうから)、或いは電子メールで送りたいなら、即ち、早さ=「便利」が総てと言う価値観なら、デジタルが優位に決まっています。
ところが、視点を変えれば、スローに価値がある。田村彰英さんのご高著に『スローカメラの休日』がありますが、撮る時だけでなく、撮ってから上がってくるまでもスローな時代になってきましたね。そう考えて、ユッタリと仕上がりを待つ気持ちになりました。入稿期限に追われるプロカメラマンとは違いますからね。一種の「悟り」、「開眼」、ですね(開き直り!?)。お陰で、220のポジの現像に中一日掛かることを「不便」と思わない精神状態に、一転、到達しました。全く節操がありません。もっとも、昔(やっていた頃)のゴルフと同じなら、この種の開眼は2日と保ちませんが(自爆)