Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

マーラー交響曲第9番

2006年06月02日 21時07分15秒 | 音楽・オーディオ

下手なので滅多にカラオケには行きませんが、ご一緒した方は、音楽が苦手だったんだろうな、と解ってくださると思います。実際、小・中と教科の「音楽」は大嫌いでしたし、通信簿も悪かったです。
で、そう枕を振ったところですが、実はクラシック音楽は結構好きです。オーディオも含めて、それこそ凄いマニアの方がいらっしゃることを知っているのと、「耳」が悪いことも解っているので、これまで触れずに来たテーマです。じゃあ、カメラや写真はどうなのだ?と言われそうですね。まぁ、写真はご叱声を励みに頑張りたいと思える本格の趣味なのに対して、音楽はそこまでする積りもなく独りよがり(?)でも構わない趣味と言うことです。
今日のお題の曲は、「オーパス蔵」でCDに復刻して欲しかったものが、この4月にリリースされていることを知って、早速求めました。もっとも、4月の新盤を今頃聴いているところが、既にマニア失格なのですが…
演奏はSPで出た当初から(私などが言わなくても)名演奏の誉れ高い、ワルター指揮ウィーン・フィルによる1938年の録音です。既にGRシリーズの復刻CD(英EMI版)を持っていますが、非常に耽美的で一番好きな演奏です。と言っても、バルビローリ、バーンスタイン2種、カラヤン、ジュリーニ2種、ラトル、ワルター2種の僅か(!)9種類の中ですが。
カザルスのバッハのチェロ組曲等と同じく、オーパス蔵は今回も期待に応えてくれました。一聴、(GRに比べて)針音が耳につきます(先ずこういう感想を持つ処が、初心者の所以です)。針音を消していないので、楽音が生々しくリアルです。聴いているうちに針音も気にならなくなっていき、ここまで楽音が聞こえれば(ラトルらと比べてさえ)音質について不満はありません。マーラーの第9を聴きたいとき、GRシリーズの夢見るような補正された音も捨て難いですが(殊に第4楽章)、この「新盤」を一番よく聴くだろうと思います。