リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

忙しい中でうれしい山菜の季節の便り

2024年03月25日 | 日々の風の吹くまま
3月23日(土曜日)。🌧☁。公式に春になったというのに何だか寒々としてぱっとしない朝。しょぼつく雨の中をウォーキングに行って来て、ランチの時間まで格闘中の脚本のベースになった実在の事件に関する資料集を読み直し。きのうから脚本をデスクに広げて次のワークショップにどの部分を出そうかと、2幕22場をいかに解体して構成し直そうかと、トフが送ってくれたコメントと突き合わせながら思案投げ首。提出期限は月曜日・・・。

ランチの後は脚本を初めから終わりまで読み直して、おとといのワークショップで他の脚本に対してトフが出したコメントを思い出しているうちに、あはあ。全体的に「声」が小さくてテーマが盛り上がって来ないんだ。つまり、遠い過去の解釈は政治的な目的に利用されたものとして、先住民族の伝統と文化に基づいた解釈を提示するのがテーマなのに、何だか淡々と事件の経緯を語っているだけのように感じるからモヤモヤするわけ。もっとも北海道で書かれて上演された作品なので、観客は暗黙のうちに歴史的背景を理解できただろうけど、英語訳して異文化の中で上演するとなれば、たとえ制作を現地の先住民族に託しても、原作では必要なかった要素や遠慮がちな主張を前面に出さなければ(つまり声が大きくなければ)通じない。そのあたりが翻訳の難しいところでもあるわけで、ここはやっぱり思い切って脚色の域に踏み込むしかないか・・・。

午後いっぱい考えあぐねていたら、Arts Clubのスティーブンから「奨学金のショートリストがまとまったので、目を通して4月8日までに順不同で上位12人をリストアップしてほしい」とのメール。奨学基金の申請が今年は去年の倍以上もあって、予定していた選定委員会の日まで全部読み通すのは難しいということになって、ショートリスト作成と言うことになったんだけど、うは、それでも41人。基金は演劇に直結する講習などの費用を補助しようというもので、申請には内容と費用を明記することになっているんだけど、いつも演劇とは無関係だったり、用途を明記していなかったり、アイデアの寄せ集めで計画性がなかったりするものが多くて、今年は特に演劇とは無関係の用途がけっこう多かったみたい。申請条件をちゃんと読んでいないのか、ダメもとで金をくれと言っているのか知らないけど、Arts Clubの基金は後援者の寄付で支えられているんで、政府のお金じゃないのよ。くれるものは何でももらっておこうって、コロナ以来こういう乞食根性が目立つよういなった感じ。そのうちリストに入らなかった申請を読んでみたい気もするな。

やれやれと脚本に戻ろうとしたら、今度はマットから「山菜、いろいろあるけど寄ろうか?」というテキストメール。おお、やっとそう言う季節になったのか。お待ちかねのランプス(行者ニンニクの親戚)があるじゃないの。ランプスはにんにくの香りは強いけど味わいはマイルドでニラの代わりにもなる山菜。他にサラダにするとおいしいマイナーズレタス(冬スベリヒユ)、フォルスソロモンズシール(ユキザサ)、(初収穫の)コゴミ、ヒメリュウキンカ(生で食べてはダメ!)、モクレンのつぼみ、ハナスグリ、イラクサなど。うれしくなってイラクサ以外をみんな注文。バンクーバーでのマーケットが終わってからの立ち寄りで4時過ぎにマンションの前に着いて、ワタシだけのファーマーズマーケットというところ。ヴィクターにお裾分けする分も含めてビニール袋にどっさり詰めて、マットに重さを計ってもらって、全部で9千円。(道路脇での商売はNGなので「配達」という名目だから支払いは部屋に戻ってから送金)さっそくカレシはマイナーズレタスをサラダに入れ、ワタシはコゴミを茹でて付け合わせ。ああ、山菜の季節、ばんざぁ~い!


春の味



春の夕暮れ・・・