リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

これだから即興芝居はやめられない

2023年03月17日 | 日々の風の吹くまま
3月15日(水曜日)。☀☀。明け方はちょっと冷えたけど、いい天気。来週の月曜日はいよいよ春分の日で、節気というものがないところだから、この日が「公式」に春の始まり。予報によると、4月に入っても気温は平均以下、雨量は平均以上。あしたの明け方の最低気温はマイナス1度なんて言っているけど、朝は霧、日中の最高気温は11度。金曜日は最高気温が14度なんて言ってるけど、最低気温は2度。肝心の春分の日は最高気温7度、最低気温4度で雨と、何だかしょぼい春の訪れだな。はて、「いつになったら春が来るんだろうね」があいさつ代わりになっていたのはおととしだったかな。まあ、(メトロ)バンクーバーの人間はとにかく天気の話をするのが大好きと言う評判で、もはや伝統文化だからねえ。

今日は11時からArts Clubの即興演劇のワークショップがあるので、ウォーキングから帰って来たら、さっそくまずラップトップのバッテリの残量をチェック。劇団の教育部門がコミュニティサービスの一環として、Zoomを使って毎シーズン数回シリーズでやっている無料のプログラムで、ワタシも含めて「常連」が3人くらいいる。今回は鍋の蓋、白い紙数枚、ヘアブラシか櫛を「小道具」として用意することになっていて、おもしろそう。ラップトップをレクルームのミニチュア工房に持って行って、15分前に確認メールのリンクから接続しようとしたら、最新バージョンが入っていないからアップデートが必要って、何じゃいな。ま、時間があるから、勝手にアップデートしてもらうことにしておいて、小道具の調達。アップデートのメッセージが消えたので、再度メールのリンクから接続しようとしたら、今度は「インストールしていないから、アップデートしなさい」。おい、アップデートしたでしょうが、何言ってんだか。でも、ミーティングに接続させてくれないから、もう一度アップデート。もう11時になってるのに、ほんとになんてことだろうね。終わったようなので、今度はえいっと再起動して、接続をやり直したら、ミーティング番号を入れろ、パスコードを入れろとうるさい。前は参加のボタンをクリックするだけで済んだのに、めんどくさいったらない。

ミーティングには3分遅刻したけど、無事につながって、全員揃ったところで自己紹介をして、まずはウォーミングアップ。特に顔の筋肉を良くほぐして、セッションのその1は「オズの魔法使い」。先生のヒラの指名で、第1幕の始まり。小道具の紙を地図に仕立てて、トトや、ここはもうカンサスじゃないみたいよ、ほら、竜巻の中で捕まえた地図を見ると、あっちはレッドブリックロードで、こっちがイエローブリックロード・・・とストーリーのとっかかりを作って、おなじみのサンディにバトンタッチ。登場人物が一通り出て来て、ワタシの番になったら、今度はライオンに、なんてずぼらなの、魔法使いに遭うんだから少しは身だしなみを整えなさいと、ヘアブラシでライオンのたてがみをとかしてあげて、ほら、かっこよくなったじゃないの。おっかない魔女が出て来たら、鍋蓋を鏡代わりにして、後ろをのぞいて、あなたの分身がいるわよ、けっこうかわいいのに、そっか、間違って自分に魔法をかけちゃったのねえ。セッションその2は「赤ずきんちゃん」で、即興ならではのしっちゃかめっちゃかな展開に爆笑に次ぐ爆笑。これだから即興芝居はやめられないのよね。

ワークショップが終わって、遅いランチを食べながらメールをチェックしていたら、Arts Clubのスティーブンからメール。きのう、育成基金のひとつの募集を始めるけど、今年も選考委員にならないかというお誘いがあって、委員会の予定がクルーズに帰ってからなら、喜んで引き受けますと返事を出しておいたんだけど、それに対する返事が「それではあなたが関与する前提で予定を組む」。うは、何て名誉な話。役者だけじゃなくて、デザイナーや劇団や劇作家など、演劇界のいろいろな分野でキャリアを築こういう人たちが、個人コーチやワークショップ、大学の講座などでスキルアップできるように、受講料その他の費用を助成するのが基金の目的で、Arts Clubの名誉芸術監督のビルが引退を記念して設立したもの。ワタシに声がかかったのは「観客席の視点」も取り入れたいということだと思う。去年は初めてのことでどきどきしたけど、何十件もの応募書類を読むのは、演劇界を構成する分野の裾の広さを勉強するいい機会だった。じゃあ、今年もバンクーバーの演劇界、ひいてはカナダの演劇界の発展のために、微力も微力ながら関わらせていただきまぁす。


シリコンバレーでドットコムバブル崩壊の再来?

2023年03月15日 | 日々の風の吹くまま
3月14日(火曜日)。☁🌥。朝の気温はまだちょっと低めだけど、やっぱり春の気配は確実。しつこく3年も居座っていたラニーニャがやっとのことで終息したそうで、やれやれと思ったら、今度はエルニーニョの兆候があると言うニュース。おお、.エルニーニョ君の逆襲、温暖で、雨じゃぶじゃぶの冬が戻って来るから大歓迎。でも、冷たいはずのラニーニャの3年の夏はけっこう猛暑だったから、もしかしてもっと暑くなるのかな。寒過ぎる冬と暑すぎる夏と、どっちがどうとも言えないけど、強いて言えば、我が家は冬の暖房費がすごいから、冷房なしで何とか過ごせる夏の方がいいかな。

アメリカで、シリコンバレーのスタートアップ企業に融資していた銀行が破綻して大騒ぎになっているけど、今度はメタがまたまた1万人以上と言う大規模なレイオフを発表して大騒ぎ。去年から、アマゾンもグーグルもマイクロソフトもメタも続々と大規模なレイオフをしていて、あるデータによると、去年だけでも16万人、今年に入ってからもすでに10万人が失業したというから、今までIT産業で高給と人も羨むベネフィットを享受して来た人たちは気が気じゃないだろうな。シリコンバレーのIT企業は若い億万長者を生み出して、21世紀のビジネスの寵児として持てはやされて来たわけだけど、まあ、一見して便利そうだけど、人間社会の向上には貢献しないどころか生き難くしているようなサービスがちやほやされる風潮が行き詰まったとしたら、あながち災厄とは言い切れないと思うけどね。

経済界の一部にはドットコムバブル崩壊の再来を懸念する声もあるらしいけど、あのドットコムバブルはすごかったな。フリーランスになって5年くらいあたりから、コンピュータ関係のマニュアルの日本語訳が集中豪雨のごとく降って来るようになっていて、世紀が変わる頃にはちょうど(もう忘れられた)Y2K問題もあって、仕事はほとんどがドットコム関連。やってもやっても仕事が途切れないから、休む暇もないくらい働いて、年間の売り上げが1千万円(今のお金の価値だと2千万円超らしい)を超えて、取られた所得税が秘書時代の年収の2倍で口あんぐり。同時にワンオペで家事をやっていたんだから、どうりで燃え尽きちゃうはずだよなあ。あのドットコムバブルが弾けたときはアメリカのIT産業だけで50万人以上が失業したんだっけ。バブルの崩壊でIT関連の仕事と、同時に英日翻訳のクライアントもみんな消えてしまったけど、新しく日英翻訳のクライアントが次々と入れ替わるようにできて、そのまま70歳でめでたくリタイアするまで(仕事量を減らしながら)20年も続けられたんだから不思議。

あのときにどうしてクライアントが入れ替わったのかは未だに謎のままだけど、自分も人生最大の危機のどん底にあった時で、あの突然の方向転換は天啓のようなものだったのかもしれない。とにかくドットコムバブルは熱狂的な時代だった。まあ、コロナのパンデミックがもたらした「何でもオンライン」ブームも一種のバブルだったんだとすれば、シリコンバレー銀行の破綻は起きるべくして起きたのかもしれない。それにしても、メタやズームのような有力企業からレイオフされた人たちの多くがスタートアップ企業に流れていると言う話だけど、そういう企業に融資していた銀行が潰れちゃったわけで、目が点になるような高収入に慣れて来た人たちのこの先の再就職の見通しはどうなるんだろう。IT時代の寵児になったシリコンバレーも、そろそろリセットの時に来ているのかもしれないな。


たかがマスク、されどマスク、脱ぎたくても脱げない顔パンツ

2023年03月14日 | 日々の風の吹くまま
3月13日(月曜日)。🌫☁⛅。ちょっと早めに目が覚めたけど、ぐずぐずして起床は8時過ぎ。外は五里霧中。でも、だんだんに明るくなって来て、それほど暖かくはないけど、春が来ると言う感じはする。きのうはところどころでピンクの花が咲いている木が電車の中から見えたし、クィーンズパーク地区も見渡せばもやぁ~っとピンク色っぽい木があちこちに見えるし、そろそろ気の早い桜が咲き始めているらしい。弥生3月も、もう中旬だもんね。

霧が晴れて曇り空になったので、それっとウォーキング。道路向こうのティムホートンはいっぱいの盛況で、なぜか店の外まで行列。隣のバーガーキングは閑散としているし、6番ストリートを挟んで向かい合っているスタバはけっこう人が入っているけど、ちょっと同じ並びのマクドナルドは静かな感じ。なるほど、今日は時計の針を1時間進めて夏時間に切り替えてから最初の月曜日で、ちょうどコーヒーブレークの時間でもあるし、そっか、眠気覚ましのカフェインが必要な人が多いってことだろうな。モールに入ってすぐのコーヒーショップもいつもよりは客が多いかなと言う印象だけど、モールの中央にあるフードコートを見下ろしたら、いつものようにシニアの社交場。まあ、ここはコーヒーよりも食べ物だから、わざわざコーヒーだけ買いに行く人はいないか。


モールに入って

エスカレーターで2階へ

ぐるぐる、ぐるぐる、歩け、歩け・・・。

日本では、先進国の中で唯一残っていたマスク着用義務がやっとこさ解除されたらしい。今後マスクをするかしないかは個人の判断に任せるんだそうだけど、それが、自己判断を嫌がる日本人には一番難しいところなんじゃないかと思う。でもさ、花粉症でしてぇとか、風邪ひいてましてぇとか、マスクをし続ける理由はいくらでもあるんだから、堂々と今まで通りにつけて歩けばいいんじゃないかと思うけどね。でも、小町横丁では「自分の顔に自信がないから外したくない」なんて、マスクとコロナが離ればなれになっているトピックがあったり、「外せと言う同調圧力が怖い」とかいうコメントがあったりで、自己判断は(怖いから)したくないけど、他人にとやかく言われるのも嫌(信用していないから)。だから、結局は「誰か、ルールを作ってくれ」ということになるのかな。BC州でマスク義務が解除になったのは、もうかれこれ1年前のこと。政府が「自衛手段」としての着用継続を勧めていたので、しばらくはそのまま(ほぼ惰性で)マスクをしていたけど、していてもいなくても誰も反応しないから、そのうちマンションのエレベーターとスーパーと電車の中だけでするようになって、それがスーパーと電車だけになり、最近はそれさえも忘れることが増えた。街を歩いていても、マスク姿はもうちらほら程度で、マスクを売っているのを見ることも稀になったし、そのうち我が家も手持ちがなくなったら、そこで「もういいや」と言うことになると思う。

そのコロナも、冬の初めにインフルエンザとRSウィルスの方が猛威を振るったせいか、みんなもう忘れてしまっている観がある。それでかな、この春は特定の職場でのワクチン接種義務を撤廃して、高齢者や重症化リスクの高い人たちを対象にさらなる追加のブースター接種を進めるんだそうで、もうひと押しと言う感じ。初めは80歳以上と言っていたのが、60歳以上も前回の接種から6ヵ月経ったら対象になるらしい。私たちの前回の接種(5回目)は11月末だったから、お役所から「ワクチンをしませんか」というお誘いが来るのは5月末か6月の初めってことかな。春の接種キャンペーンが終わったら、次はインフルエンザのシーズンが始まる頃にコロナのブースターとのダブル接種ということになるのかな。はて、日本でマスクはしなくていいからワクチンをしてってことにしたら、いや、マスクをするからワクチンしないで・・・ってことなるのかな。


初めてのリバークルーズの説明会に行って来た

2023年03月13日 | 日々の風の吹くまま

3月12日(日曜日)。⛅☁。今日から夏時間で、朝がちょっと遅くなった感じだけど、実際は早起き。午前8時に目覚ましがピーピー。きのうの朝は午前7時だった時刻。これで時差ぼけ状態になる人が多いらしいけど、こういう時の特効薬は、「きのうの時刻はすっぱり忘れる」。時間帯を超えて旅行するときも、今ごろバンクーバーは何時かなぁんて考えないで、行く先の時計だけ見ていれば、最初の日は寝不足を感じても、ひどい時差ぼけにはならないで済むの(少なくともワタシは・・・)。何はともあれ、時計の針を動かすのはほんっとにこれで最後ってことにしてほしいもんだな。

今日はオランダとベルギーのリバークルーズの参加者に対する説明会があって、遅くとも9時には出て10時にはArts ClubのBMOセンターに着いていなければならないので、ミューズリとジュースだけの朝ご飯。早めに着けば、コーヒーとペーストリーにありつけるからと、結局は8時半過ぎに出かけて、9時半ちょっと過ぎに到着して、コーヒーとクロワッサンで朝ご飯の続き。それにしても、ずいぶんいるなあ。どう見ても4、50人はいるから、船がArts Clubツアー御一行様であふれちゃいそうな感じ。Arts Clubのクルーズは毎年恒例のイベントで、まず「添乗員」として同行するトラベルエージェントのジェフが用意した冊子を配って、注意事項やチェック項目を説明。冊子を開いて真っ先に出て来る「チェック項目」は何と「処方薬」に関することで、必ず機内持込み手荷物に入れて、(赤で)絶対に預ける荷物に入れてはいけないと書いてあって、ページの下の方に非常時に備えて処方薬の名前を書き留めておく欄がある。いいアドバイスだなあ。でも、ツアー参加者の年齢層がわかっちゃうなあ。うん、帰り道にカレシが言ったもん、「50代以上ばっかり」。あはは、そうだろうなあ。子連れで楽しめるようなクルーズじゃないからね。




リバークルーズで一番重要なのは、乗船時間を厳守すること。遠い昔から河川が重要な交通手段になって来たヨーロッパでは、そのための施設やシステムが整備され、厳格に運用されていて、航行する船の接岸、離岸、閘門の通過のスケジュールは1年も前から決まっているんだそうな。だから、ジェフが言うには「何時に離岸すると決まっていたら、ほんとにその時刻に離岸する」から、観光に出かけていて船が出る時間までに戻らなかったら、まだ戻っていない人がいるからって待っていてはくれない。そういう人はおいてけぼりになって、次の接岸地か閘門まで自腹を切って辿り着いて船に合流することになるわけ。「過去に何度もそういうことがあったので、改めて強調しておきます。肝に銘じておいてください」。なるほど、たとえばベルギーで名物のビールを飲み過ぎて時間が経つのを忘れちゃったとか、うっかり遠くまで足を伸ばし過ぎて時間内には戻れなくなっちゃったとかね。ヨーロッパの都市の中を流れる川を行くわけで、いつも行ってみたくなる風景が外に見えているんだもの、「ついうっかり」は大いにあり得るよね。


船は待っていてくれないって

ツアーの人数は多いけど、誰でも申し込みできるから、実際にArts Clubと関連のあるメンバーはごくわずかで、今回はティムとヒラリーの夫婦と1人旅のジーンと、おや、同じく1人旅のケイトお姉ちゃんも。今回は行かないんだと思ってたと言ったら、「ヒラリーに説得されちゃったの。リバークルーズはもう4回目よ」。でもさあ、仲良し同士で楽しくやれていいじゃないの。ケイトお姉ちゃんはもう80代半ばなんだけど、健啖家で冒険好きの教育学者で、めちゃくちゃ気の合う人で、(長女に生まれたけど甘えん坊のワタシが)いつもこんなお姉ちゃんがいたらなあと秘かに思っていた、まさにその人。ひと足先にアムステルダム入りするんだそうで、杖をついて、やるよなあ。だからいつも「大きくなったらケイトお姉ちゃんのようになりたいの」とみんなに言ってるんだけど、この先のクルーズの予定の話になって、来年の秋にバンクーバーからアラスカを経て東京に行くSilverseaの最新の船に予約しちゃったと言ったら、「東京は乗り換えで空港に下りたことしかないの。行ってみたいわぁ」。へえ、じゃあ、一緒に行く?リンクを送るね。ほんとに、川の流れは絶えずして、海原は果てしなく、旅をして回れるのも今のうちだと思うから。


懸案の芝居の英語訳にも本腰を入れなくちゃ

2023年03月12日 | 日々の風の吹くまま
3月11日(土曜日)。🌥🌦☁。静かぁ~な朝。春休みの到来で、バンクーバー国際空港からは「時間の余裕を十分に取るように」とのお達し。ただし、一番混雑が予想されるのは再来週の金曜日だそうで、春休みが終わる直前。つまり、旅行に出ていた家族連れが一斉に帰って来る、あるいは旅行で来ていた人たちが一斉に帰るってことで、日本のお盆の頃の高速道路と似たようなもんかな。私たちが出発するのはその1週間後だから、春休みと重ならないで良かったぁ。

イーディスからArts ClubのPlay Clubに来ないかと言うメール。よくあるbook clubのような集まりで、読んだ本の代わりに観た芝居についてディスカッションするのが目的だそうで、ADCのメンバーで元理事長のジーンが提唱したものらしい。要するに品評会みたいなものかな。ドラマターグとして新作の開拓や才能の発掘を担当しているスティーブンが司会するというので、ある意味で観客の反応をくみ上げようと言う趣旨もあるのかもしれない。はて、おもしろそうだけど、どうしよう。まず、再来週の「23日にオリンピックヴィレッジのBMOセンターで午後7時から」というのがネックになりそうだな。BMOセンターはメインストリート駅から近いので、車がいらないから1人でも問題はないけど、電車と徒歩で片道1時間。参加するとしたら、6時には出なければならないわけで、我が家の晩ご飯がだいたい5時半だから、時間的にきついなあ。ここはやっぱり残念ながら時間の都合がつかないということで、「平治郎」に集中した方がいいような気がする。

ということで、イーディスにその旨の返事と、先月のディナーでドロシーに会った話、「平治郎」の背景話をかいつまんで説明して、もし参加したらみんなによろしくね、とメール。その平治郎の脚本ファイルを開いて、ぼちぼちと翻訳。去年は平治郎の殉職から100年ということで、芝居が再演され、さらにはアニメも制作されたらしい。コロナでぐずぐずしているうちに、大事な節目の年を逃してしまったけど、それならそれで、脚本のコピーをもらったときに、制作上演した演劇集団のリーダーのО氏から「カナダの舞台環境に合うように改変する」お許しをもらっているので、改めてギリシャ古典劇をベースにした構想を報告して、脚色と言う形で「カナダ演劇」のプロジェクトとして進めてもいいんじゃないかと思う。

舞台を想像しながら、翻訳していて、ひとつ気が付いたのが、せりふが釧路の浜言葉だということ。釧路の生まれ育ちのワタシにはいわば母語のような言葉なもので、今まで違和感を持たずにごく自然に読めていたのかもしれない。でも、これを標準的な日常英語に訳してしまったら、大事なものが失われてしまうような気がする。はて、方言をどういう風に英語訳に生かせばいいのか、もっと深く考えてみなくちゃならないな。メインの登場人物5人は全員アイヌ人なので、対峙する和人の役はギリシャ古典劇に倣って「コロス」としてまとめられるから、もしかしたら先住民の演劇グループに共同制作を提案してみるのも一考かな。それにしても、とにかくいったん全編を英語訳してからでないと、相談の持ちかけようがないから、よし、腕まくりして本腰を入れて、やるっきゃないの精神で行こう。

夏時間への切り替え(午前2時がない)


ちょっと春らしくなって、学校も長い春休み

2023年03月11日 | 日々の風の吹くまま
3月10日(金曜日)。☁☁⛅。なぜか2人とも早くに目が覚めて、8時前に起床。日曜日の午前2時に夏時間に切り替わる(時計を1時間進める)ので、今から早起きはいいかもしれないな。その日曜の朝には10時からArts Clubで3週間後に迫ったリバークルーズのオリエンテーションがあるしね。ま、時計の針を動かすのはこれが最後になる可能性がこれまでになく現実味を帯びて来ているらしい。アメリカ共和党のルビオ上院議員が(何度も廃案になった)法案を議会に提出して、与野党の支持を得ているそうなので、今度こそアメリカ議会が本気を出して廃止に持って行ってくれるんじゃないかな。カナダ側ではBC州もオンタリオ州もとっくに廃止を決めて、法律も用意して、地続きのアメリカが重い腰を上げるのをイライラして待ってたんだから、今度も廃案にしたら、怒るよ、もう。

今日もウォーキングはモールの2階。出かける途中のエレベーターでグロリアと一緒になって、「運動しに行くの?」と聞くから、雪が降ってからずっとモールに行ってるんだけど、ぐるぐるとウォーキングしている人たちがたくさんいて、ご近所さんにも会うのよと言ったら、「あら、それは思いつかなかったわ。私も行ってみようかしら」。そうそう、天気は関係ないし、暖房が入っているから寒くないし、車の心配もないし、歩道のようなでこぼこがなくて足元が安全だし、おススメ。同じ人たちとすれ違っているうちに顔見知りになって、おはよう、やあ、スマイルと、何かコミュニティみたいな雰囲気なの。私たちは今日もエスカレータで上がって3周で、カレシは傷めた膝にサポーターをせずに歩いて、「治ったようだ」。おお、よかったねえ。「明日は階段を使ってみようかな」。でも、クルーズでは徒歩での市内観光もあるし、まだ無理しない方がよくないかなあと言ったら、「サポーターを持って行くから大丈夫」。へえ、ちゃんと考えているんだ。

久々にきのこ屋のマットがFBにポートムーディのファーマーズマーケットの様子を投稿していたので、何かいいものが採れているのかテキストメールで聞いてみたら、「山菜は今のところイラクサくらい」。あ、イラクサはあまり好きじゃないから、それじゃあクルーズから帰って来るまで待とうかな。その頃には春爛漫になって、いろんな山菜やきのこが育っていそう。「モレルきのこも出ているかもしれないよ」。う~ん、モレルはグルメだけど、なぜかワタシと相性が良くないんの。でも、しょっちゅう何かしらおまけしてくれるヴィクターへのお返しにいいな。マットには、いつも寄り道してもらっているから宅配料を払うよと言ったら、「そんなのいいよ」。じゃあ、グルーズに行ったら、ベルギーで薬草の植物園を観光するので、薬草図鑑のようなものがあったらおみやげに買って来ようかな。去年はひどい旱魃だったけど、今は太平洋の海面の温度が上がって来ていて、エルニーニョになりそうと言う話だから、今年はきのこも山菜も当たり年になるといいなあ。春だよ、ほんとに。ほら、新しいパタロ橋の主塔もほぼできあがったみたい・・・。


午後にはスーパーで買い出し。金曜日にしては空いてるなあと思ったら、そっか、来週と再来週は学校が春休み。つまり、この週末から家族旅行なんかで留守になるから、食料品の買い出しは不要ってことかな。昔は春休みは1週間だったはずだけど、学校の維持費、人件費、暖房費を節約するために2週間になったんだそう。でも、学校は予算を節約できてホクホクかもしれないけど、何しろ12歳以下は子供だけで留守番させられないから、共働きで休みを取れない親にとってはベビーシッターだ、キャンプだと子供を預けるための出費増でタイヘン。リモートワークに切り替えられるならいいけど、夫婦が交代で休暇を取るとか、近所同士などで共同でベビーシッターを雇うとか、工夫を凝らしているらしい。でも、学校の休みは1年の間に冬休み2週間、春休み2週間、夏休み2ヵ月あって、その間に教師の研修と言う名目で休みになる日がけっこうあるから、そのたびの苦労や出費を考えると、子供ができなかった私たちはあんがいラッキーだったんじゃないかと思ってしまうな。神さまの思し召しに感謝なくちゃ。


メリハリがつき過ぎても・・・

2023年03月10日 | 日々の風の吹くまま
3月8日(水曜日)。⛅。もう「こぶの日」。で、すぐに週末が来る、と。ほんとに、時間は俊足で、リタイアしたら少しはスローダウンして、.のんびりできるかと思ったら、何かやたらとスピードアップして、逆に忙しなくなったような気がするんだけど、何なんだろうな、この感覚。メリハリがつきすぎちゃったとか?


何だか怒ってるみたい

今日はArts Clubの『Sense and Sensibility』(「分別と多感」)のオープニングナイト。ジェーン・オーステンの小説をケイト・ハミルが舞台劇に脚色したもので、小説には登場人物が大勢いて、やたらと複雑な関係を繰り広げるんだけど、それを生の舞台という限られた空間と上演時間にどう当てはめるのか興味津々。上演はスタンリー劇場だけど、レセプションはグランヴィルアイランド劇場2階のラウンジなので、5時半にはスタンリー劇場に着いて、スポンサーの観光バス会社が用意するシャトルバスに乗るから、家を出るのは4時半。普通に晩ご飯を作って食べている時間がない。そこで、カレシの提案で「遅いランチ兼早い晩ご飯」ということにして、2時頃にいつものランチより手間をかけて、リングィーニのシーフードミックスソースとガーリックトースト、ナッツ入りヨーグルトのデザート。これなら、レセプションでワインを飲みながらオードブルをちょっと摘まめば、帰って来るまでおなかが持ちそう。ささっとシャワーを浴びて、4時半にいざ出発。

☆☆芝居は2幕、2時間半☆☆

3月9日(木曜日)。🌤🌤。芝居がはねて、帰り着いたのは11時ちょっと過ぎ。休憩を入れて2時間30分は芝居としてはかなりの大作だけど、原作が原作だから、これ以上詰められないくらい詰めて、脇の話は「噂組」(コロスのような扱いだったな)としてまとめて、主要人物に焦点を絞って、ちょっとした婚活コメディに仕立てたのを速いテンポで進めていて、いや、すごくおもしろかった。何となく小町横丁の婚活相談みたいなところもあって、焦点はお金、お金、お金。イギリスのいわゆる「摂政時代」はバブルっぽくて華やかな時代の話だもんね。

レセプションでは、いつものようにあっちでおしゃべり、こっちでおしゃべりと、social butterfly(直訳すると「社交的な蝶」)ぶりを発揮して、今シーズンから常務理事に昇格したキャシーには平治郎の翻訳と脚色に取りかかったことを報告。登場人物が多すぎて、東京の先生にも書き直さなきゃと言われて悶々としていたけど、単なる翻訳の再構成から、一歩進んでほぼ脚色に近い形にして、古代ギリシャ演劇のフォーマットを下敷きにするアイデアが浮かんで、やっと何歩も前進した感じと言ったら、「ぜひ読みたいから、骨格ができたら送ってちょうだい」。うわっとキャシーはワタシが自作の芝居を書こうとしていた時に、チューター役を買って出てくれて、ランチの授業料でいろいろと指導してくれた人。大学で戯曲と演劇を専攻して、独身の頃は役者志望だったそうなので、芝居の脚本に関してはプロの視点だから、その彼女が読んでくれて、批評してくれて、アドバイスしてくれたら、こんなに心強いことはないな。

まあ、演劇界にはそれなりに独特の互助精神があるのかもしれないけど、ワタシって、ほんっとに運の強い人間だと思う。だって、「客席出身」の部外者なのに、いつのまにかいろんな人がヘルプしてくれているんだもの。ワタシって、会う人はみんな(どんなに偉い人でも)長年の友だちみたいな感覚で接するところがあって、蝶々のように飛び回ってはそのときの出会いを楽しんでいて、ゴーイングマイウェイなもんだから、これでいいと思っている自分のまま(つまりWYSIWYG)なだけど、もしかしたら、あんがいそういうところが受けてしまうのかな。まあ、カレシのママの背を(娘の目で)見て学んだ「来る者は拒まず、去る者は追わず」と言うスタンスがあって、自分という人間を信頼していれば、他人の言動にもやもやすることはないし、スマイルにはスマイルで返せば、何よりも自分がハッピー。うん、人間って、ほんっとに不思議なもんだと思うな。

Save-On-Foodsから今週のボーナスポイントのメールが来ていたけど、なぜかログインできないので、ポイントカードに登録できない。それじゃあと、大きな買い物は明日に回して、今日は切らしているバナナだけ。ついでに帰りに角の酒屋でジンを買って、最後にヴィクターの肉屋で肉とクッキーを買って来たら、スーパーのボトルと酒瓶を同時に運ばなくてもいいから効率的。で、午後にバナナを買って酒屋に行ったら、おお、棚にプリマスジンがある。人気アイテムで供給量が少ないから、入荷してもすぐに売り切れてしまう。でも、今日は6本。買い占めちゃおうかと思ったけど、ちょっとはしたないから4本だけ。ベルモットのビアンコも入っていたので1本。ワタシのムッシュ・ヘネシーも、まだ開けていないのが1本あるから今日は1本だけ。角を曲がってヴィクターの店ではロースト用豚肉やステーキ、ソーセージ、サーロ、クッキー(3袋のうち2袋だけ)。ヴィクターが「新しい商品だよ」と見せてくれたのは冷凍のサケやホタテ、えび。おお、ホタテには「Hokkaido Scallops」と書いてあるぞ。よし、今度買って来て、スシでも作ろうかな。トロリーのバッグにはしごした買い物がすっぽり収まって、酒瓶が6本も入っているのに運ぶのは楽々。いいことを覚えちゃった。


中国の海南航空、ちょっとばかり低く飛び過ぎてない?


火曜日もけっこうフツーの1日

2023年03月08日 | 日々の風の吹くまま
3月7日(火曜日)。⛅🌤。普通に目が覚めて、普通の日。隣ですやすや眠っているカレシを起こして、おっはよぉ。目が覚めた時に、ずっと迷っていた平治郎の芝居の英語訳と再構築で、すごいインスピレーションがあったの。古代ギリシャの演劇のフォーマットを参考にして、その柱となる「コロス」を取り入れること。コミュニティ劇団が上演した原作版のままだと総勢30人以上の「豪華キャスト」になるけど、「コロス」の形にすると10人くらいにまとめられる(それでも多めだけど)わけ。うん、おぼろげながら全体の輪郭が見えて来た感じだなあ。

ワタシは若い時からギリシャ神話に夢中で、夜空で繰り広げられる神話のドラマを見上げているうちに天文学にはまり、ボーナスをはたいて買った天体望遠鏡で夜な夜な星座や惑星を見ていて、回り回って古代ギリシャの演劇に行き着いたと言う感じかな。今でも、何が一番好きかと聞かれたら迷わずエウリピデスの『メディア』。(もしも役者だったら、何が何でも王女メディアをやりたいなあ。)平治郎の翻訳プロジェクトは、原作の脚本を託されて来て、もう何年になるんだろう。東京の先生に「大幅に書き直さないとカナダでの上演は無理だよ」と言われて、ずっと翻訳と脚色の間で揺れていたけど、よぉしっ、やっと先に進めそう。もう少し形ができて来たら、ときたまカフェでおしゃべりする劇作家集団(PTC)のハイディ(芸術監督)のアドバイスを仰がなくちゃ。もしかしたらほんとに生まれ故郷にお返しができるかも・・・と思うと、すぐにやる気もりもりになってしまうワタシ。やれやれ。

午前10時にモールが開くのに合わせてウォーキング。カレシは膝の痛みがなくなったからと、ゆうべはサポーターを外して寝て、けさ起きた時は「まあ、普通」。治りが早いみたいで、いいじゃないの。でも、念のためにウォーキングはサポーターを付けた方がいいんじゃないかと言ったけど、ご当人は「しなくても大丈夫。調子が悪くなったら、明日また付けて行けばいいさ」。でも、サポーターを外すのが早過ぎたら、せっかくよくなりかけているのに、一歩前進2歩後退になってしまいかねないけどね。こっちも年を食って賢くなって来たもので、こういう会話はあっさりと、あっ、そう、でおしまい。そうすると、「○○やった方がいいかな」となるのがへそ曲がりおじいちゃんのカレシのご愛嬌。まあ、あちこちに段差のある道路と違って、屋内モールはまっ平だから試してもみるのもいいかな。ということで、サポーターなしで行ってけっこう普通に歩いていたけど、帰って来るなり「明日は付けて行く」。はいはい。

ランチはきのう作った鶏ガラブロスをベースにしてチキンスープ。にんじん、セロリ、玉ねぎの他にインゲンと残りのミニのローマトマト(2個)。トマトのほのかな酸味が何とも言えなくおいしくて、「また作ってよ」とカレシ。定番の3種類の野菜以外はそのときに冷蔵庫にあるものを放り込むので、また同じものができると言う保証はないけど、一応は覚えておくね。アマゾンに注文してあったCD2枚セット(アダージョのコンピレーション)とファッロが指定した道路向かいの郵便局に届いたので、買い足しショッピングのついでにピックアップ。晩ご飯は何にしようかとフリーザーをチェックして、ホッケがあったので、大根おろしを作ろうと、まずはウォルマートの食品売り場に行ったけど、なかったので同じモールの青果屋のKin’sを見たら、太いのが1本(500円)。しめしめと現金で払って、下のスーパーに降りて牛乳とオレンジジュースを買って、最後に郵便局でピックアップ。ファッロは3袋だけなのにやたらと大きな箱に入って来て、道路を渡るだけでもえっちらおっちら。帰って来て、明日の朝ご飯のバナナがなくなっていたのに気づいたけど、ま、いっか。久しぶりに大根おろしとゆずポン酢を添えて食べるホッケがおいしくて、けっこうフツーの1日が暮れて・・・。


ポートマン橋の上に満月


月曜日は・・・

2023年03月07日 | 日々の風の吹くまま
3月6日(月曜日)。🌤⛅☁。揃って8時ちょっと前に目が覚めて、あら、おはよ。カレシは膝にサポーターをしたまま寝て、夜中に傷むこともなく、ぐっすり眠れたそうで何より。ワタシは明け方に両方の股関節が痛み出して目を覚ましたけど、無視しているうちに眠りに落ちて、またぐっすり。まあ、年だからねえ、2人とも。でも、痛みに対する耐性は、我慢強いのか、鈍感なのかは知る由もないけど、ワタシの方が断然高いよね。いつも何やかやにかまけているうちに「何のこれしき」的にやり過ごしてしまうんだけど、ずっと昔に当時の家庭医の先生に、重大な疾患を見逃すリスクを自覚していないと危険だよと言われたことがあって、頭の中ではわかってはいても、なぜか鎮痛薬や麻酔が苦手なので、痛みよりもそういう「副作用」の方が嫌でそうなっちゃうんだろうな。

それはともかく、カレシは歩く分には痛みを感じなくなったと言って、サポーターを絶賛することしきり。しまいに「どうして思いつかなかったんだろうな」。あのさあ、土曜日の夜に痛い、痛いと言いながら帰って来たときに、朝になったらサポーターを買って来てあげようかと言ったら、「その必要はない」という、いつもの「ノー」の返事だったじゃないの。「だって、効果があると思わなかったんだよ」とカレシ。効果があるかないか、試してみなきゃわからないじゃないの。バカのひとつ覚えみたいな高いキカイを買えとか言ってるんじゃないんだから、もうちょっと素直になった方が身のためだと思うけどねえ。とか何とか言いながら、今日のウォーキングは、カレシが階段の上がり降りに自信がないと言うので、6番ストリートからモールに入って、エスカレータで2階に上がって、あまり気張らずに3周して、またエスカレータで降りて来て、おしまい。もし膝の調子が良ければ、階段抜きで2階を4周すればかなりいい運動になると思うけど、ま、このtrick kneeってのは長い付き合いになりがちらしいから、無理することはないって。この年になったら、とにかく動き回ることが何よりも大事なのよっ。

まあ、さしたる問題もなくウォーキングをして帰って来て、ドアを開けたとたんに出かける前に仕込んでおいた鶏ガラスープのいい匂い。夜遅くまでじっくりことこと煮るので、チキンスープは明日までお預け。今日はウクライナ名物のワレニキを茹でて、サワークラウトを刻んで混ぜたサワークリームを添えてランチ。午後は、ときどきキッチンに行ってスープの鍋をかき混ぜながら、リビングのキャビネットの中に無造作に積んであるワタシのCDコレクションの整理。カレシがロックは聞き飽きたと言うので、マティニの時間から晩ご飯が終わるまでの2時間ほどはクラシック音楽をBGMにということになって、どんなのがあるのか調べ始めたのはいいけど、いろいろとあるもんだ。とりあえず「ベストオブ何とか」いうコンピレーションものを一ヵ所に集めて、モーツァルトとベートーベンとバッハのものをまとめたところで、マティニの時間。クラシック音楽を聴きながらグラスを傾けるのもいいもんだね。

晩ご飯の後は、それぞれにおひとり様タイムで、ワタシはブックマークしたユーチューブのコンピレーションをひとりヘッドフォンで鑑賞。でも、今日はふと思い立って、寝室のクローゼットの奥に突っ込んであったバイオリンを引っ張り出してみた。弦を緩めてケースに入れてあったので、まだ傷んではいないみたい。レッスンの時間も何もないことを承知の上でプレゼントしてもらったのは、バイオリンを抱いて、頭の中で聞こえるメロディを肌で感じたかったのかもしれないな。でも、出してみたのはいいけど、どうしようかなあ。音を出してみたい気もするんだけど・・・。



何でこんな時に膝がガクンとなっちゃうの?

2023年03月06日 | 日々の風の吹くまま
3月5日(日曜日)。☁☁。けさは、昔繰り返して見た筋書きの夢をまた見ているうちに目が覚めた。芝居の脚本を翻訳して、必然的に筋書きを深読みしているうちに、なぜかまた見るようになって、これが2度目。昔と同じように設定はいつも違うけど、筋書きの流れは同じで、目が覚める時の状況も同じ。夢を見るのは、睡眠中に脳が記憶をデフラグしているからだという話だけど、

もう20年以上も昔に見ていた夢は、設定がどうでも、いつも最後はパニック状態になって、パッと目が覚めていたけど、今は目が覚める前の心理状況が昔とはずいぶんと違っているから不思議。あるとき(10年くらい前?)全然パニックにならずに目が覚めて、それっきりその夢は見なくなっていた。それが今になって戻って来たわけだけど、あ、夢を見ていたなあと言う気分で、まったく普通に目が覚めるから、ある意味で、脳の片隅に残っていた「悪夢」の断片が翻訳の深読みの過程で「断捨離」されて、ワタシの心はすっかり身軽で自由になったってことかな。うん、ルーフデッキの雪もすっかり消えたしね。春が来るよ、春が.。ワタシは春に生まれた子なの。春に生まれた子は生命力が旺盛なんだから。

きのうレストランに行く途中で、グランヴィルの駅で降りて、道路まであとひと息の最後の上りエスカレーターを降りるタイミングでカレシの膝がガクン、イテテ。寝ている間サロンパスを前と後ろに貼っておいたので、少しは良くなったそうだけど、歩いているときに、いきなり膝がガックンとなる、いわゆるtrick knee(何かのはずみで膝頭がずれてしまう反復性の膝蓋骨脱臼)というやっかいなものか、それとも半月板の損傷なのか。何年も前にワタシが膝を手術したときは半月板の損傷で、長く座っていると膝が曲がったまま固まって、立ち上がるのになかなか足を伸ばせなくてひと苦労したけど、カレシの場合はゆっくり立ち上がればそういう感じでもないかな。とりあえず、今日は階段を歩けそうにないので、ウォーキングの代わりに階段のない6番ストリートの入口からモールに入って、ドラッグストアで膝用サポーターを買うことにした。行く前に腿の周囲を計って行ったけど、面テープで装着するワンサイズのものがあって、カレシは「こっちの方がいい」。オッケー。ついでに牛乳も持ってレジに行ったら「現金専用」で、クレジットカードはセルフレジ。手伝ってくれたレジ係のお嬢さんが「ポイントカードは?」と聞くから持っていないと言ったら、「ポイント、集めないんですかぁ?」と来たので、めったに来ないからねえと返事したら、信じられないと言いたそうな顔をしたので、もう少しで笑ってしまうところだった。


ランチタイムに近かったので、帰りがけにモール中央のフードコートのスシ屋から「サーモン・スペシャル」をテイクアウト。注文を受けて作るからちょっと待たされるけど、スシはけっこうおいしいし、一緒に付いて来た味噌汁にはちゃんと形のある豆腐とワカメとネギが入っていて、こういうランチもたまにはいいよね。ランチの後で、カレシの膝にサポーターを装着するついでに、この半年ほどズボンが緩くなったとぼやいていたので、新調するために古いのを穿いてもらってサイズを確認。何年も前に買ったよそ行きのズボンはサイズが36で、ウェストがさらに5センチ伸びるようになっているんだけど、穿いたらゆるゆる。じゃあ、サイズは34に下げて、太ったときに備えて伸ばせるタイプにしようか。ジーンズもいかにも着古した感じだから、旅行用に新調するとして、これはウェストを伸ばせないから、サイズは35。いつも使っているアメリカの通販Lands’ Endのサイトで注文したら、何と半額セールで、いいタイミング。クーリアで送って来るから、通関の手間があっても、出発前には届くんじゃないかな。後は下着とソックスがいるそうだけど、そっちはウォルマートので十分だよね。


久しぶりの外食をピアノ奏者が2倍おいしくしてくれた

2023年03月06日 | 日々の風の吹くまま
3月4日(土曜日)☁☂☁。相変わらずぱっとしない空模様だけど、何だか一生懸命に春になろうとしているような感じはする。きのうの朝は寝いている間に大風が吹きまくったらしく、バルコニーの棚に置いてあったプラスチックの有機ごみ入れが吹き落されて転がっているし、一緒にあったビニールシートがプランターと手すりのガラスの間に挟まって、しきりとバタバタ。そういうのを見ると、もしかして知らないうちに手すりを越えて飛んで行ったものがあるんじゃないかと気になって来るけど、なくなっていることさえ知らないってことは、なくなっても困らないものだったんだろうから、心配しても始まらない。

先週1日繰り上げた掃除をまた日曜日に戻したので、久々の外食で晩ご飯がない今日は洗濯とキッチンの掃除だけ。サケの骨缶のサンドイッチでランチをしたら、後は食洗機が回っている間にガスレンジとシンクを磨いてピカピカにして、終了。洗い上がった食器を片付け、乾き上がった洗濯物を畳んで収納したら、後は出かける時間までのんびり。誕生日でもないのにわざわざ予約を取って行く外食って、いったい何年ぶりかなあ。バンクーバーの隣の隣のニューウェストミンスターに引越して来てこの夏で8年になるけど、市内には私たち好みのレストランがないし、バンクーバーの中心街までは車で1時間はかかる上に駐車スポットを見つけるのがめんどうで、自然に特に理由がなければ出かけなくなったんだと思う。それまではほぼ毎週土曜日に気に入ったレストランを回っていたのにね。

コロナで行きたくても行けるところがなかった反動か、バンクーバーのダウンタウンなら、ニューウェストミンスター駅の下の駐車場に車を置いて、電車でグランヴィル駅まで行けば、昔よく行ったレストランはどこも歩いて15分以内だから、月に1回は行きたいねというカレシの提案で、外食を復活させることになって、第1回目はおしゃれなWedgewood Hotelホテルの中にあるBacchus。土曜日なので駐車場はけっこう込んでいて、「小型車のみ」と書いてある隅っこのヘンなスポットに駐車。この頃の車はでっぷりと肥満体だから、普通の車でも止められそうにないけど、我が家のエコー君なら楽々。ショッピングモールは電車の駅がすっぽり収まっていて、おしゃれな買い物をしに行くようなところじゃないので、駐車時間は30分、1時間、2時間、3時間で、その次はいきなり10時間になって料金がどぉ~んとアップ。外食なら4時間もあれば十分なんだけどなあ。



ちょうど予約した5時半に着いて、お気に入りだったラウンジのピアノのそばのテーブルに案内してもらって、前菜(カレシはサラダ、ワタシはマグロのタルタル)とメイン(カレシはムール貝のパスタ、ワタシはきのこのリゾット)をそれぞれ選んで、白ワイン(ゲヴュルツトラミネール)をカラフェで注文。若いピアノ奏者が来たのは6時頃で、紙の楽譜の代わりにタブレットを楽譜台に置いて、ジャズをメドレーで演奏。レストランはラウンジより1段高くなっているので、細長い指の動きがよく見える。ほんとに、いとも軽々と弾けちゃうんだよねえ。ワタシの手は確かに太短く見えるけど、(左手の薬指がやたらと長い以外は)日本人の平均とあまり変わらないみたいなのに、ピアノをうまく弾けないのは広がりが悪いからかな。休憩から戻って来たお兄ちゃんと目が合って、「リクエスト、ありますか」と聞くので、クラシックは弾くのかと聞いたら、「普通はジャズだけど・・・」。カレシがすかさずファッツ・ウォーラーの曲をリクエストして、私たちの方を見ながらいそいそと何曲か弾いてくれて、おお、いいねえ。その後で「クラシックをちょっとだけね」と、サティの『ジムノペディ』第1番を感情たっぷりに演奏してくれて、サティが好きなワタシは大感激。帰るときに楽しいひと時をありがとうとお礼を言って、ピアノの上に置いてあるグラスにチップをたっぷり。エリック・サティが好きだと言ったら、「ボクもです」。何年か前にArts Clubのリハーサルを1ヵ月間毎日見学していた時に、キャストの1人のカトリオーナが「私たちパフォーマーはね、1人でも反応してくれるお客がいるとがぜん気合が入るのよ」と言っていたのを思い出した。バーのラウンジでピアノに耳を傾ける人はほとんどいないから、何だか私たちのために一生懸命に弾いてくれたという感じがしたのは、そういうことかな。



どうしてキーの文字が消えてしまうの?

2023年03月04日 | 日々の風の吹くまま
3月3日(金曜日)。☁☁。ああ、もう金曜日だぁ。と言って、リタイアした身には別に何ということはないんだけど、一応はまた1週間が終わるぞぉ~というメリハリを付けておかないとね。まあ、リタイアと言っても、生計を立てることからリタイアしたってだけのことで、人生からリタイアしたわけじゃないから、生涯最後の「その日」までの残り時間にはこれまでとは違ったメリハリをつけようと言うことなんだけどね。だって、ここまで来たら、せっかく何十年も生きてきた人生を、今さらわざわざ好き好んでややこしくする必要って、ある?もしかしたらすぐそこまで来ている幸せを掴み損ねてしまうかもしれないじゃないの。ま、人間て不思議な動物だよね。何だかここんところ、ほんとにどうにも扱い難い動物だなあと思うことが多くなった気がするけど、これって、年のせい?

今日はまず、カレシがレッスンをしている間に、4週間先に迫ったオランダとベルギーのリバークルーズの準備。アヴァロンは初めてだから、まずはアカウントを作って、予約番号を入れて、ツアー予約のページへ。どうもやたらとミスタイプが多くなった感じで、18歳の時から今日までもう60年近くずっとタイプを打ち続けて来たのに、腕が落ちてしまったのかな。フリーになる前の秘書時代にはIBMの電動タイプライターで1分間115ワード(1ワード=5ストローク)のスピードでタッチタイピングをしていたのに、やっぱり年のせいかなあ。たしかに、タイプライターと違ってPCのキーボードは手ごたえがなくて打ちにくいんだけど、それだけかなあと考えていたら、何のことはない、キーの文字がまた消え始めていて、手先が来るってしまうだけの話。ワタシのキーボードはなぜかすぐにキーの文字が消えてしまって、現役の頃には5、6ヵ月おきくらいに新しいのに買い替えていた。文字をレーザーで刻み込んだ高価なキーボードさえも文字のコーティングが剥がれて2年でおしゃか。まあ、最近は1日10時間も叩いていないから、昔ほど早く消えることはなくなったけど、真っ先に消えるのはNで、次にU、さらにО、さらに…と言うようにどんどん消えて行って、しまいにはほとんどのキーがブランクになって、タッチタイピングの練習にはもってこいだなと冗談を言っていたこともあるくらい。去年2度も自力で「修理」したキーがまた消え始めたので、修理しようかなと思ったけど、もういいや。財布をつかんで道路向かいのLondon Drugsに駆け込んで、どうせブランクになるんだったらと店のブランドの3千円のやつをゲット。

カレシは文字が消えたことはないと言うから、やっぱりワタシの打ち方の癖なんだろうな。でも、ちょっとググってみたら、キーの文字が消えたキーボードの画像がぞろぞろ出て来て、なぁ~んだ、キーの文字が消えるのはけっこうフツーにある問題だったんだ。要するに、キーに文字を貼っただけのちゃちな作りになったってことなんだろうな。それで安くなったんだからしょうがないけど、PCが普及し始めた頃のキーボードは頑丈だったよね。Northgateと言うブランドは今なら何万円と言うレベルの値段だったけど、文字が消えることはなかったし、キーが指に馴染んで使い勝手も良かったな。そのNorthgateはもうないんだよねえ。ああ、昔は良かったとは言いたかないけど、なつかしいなあ。新しいのは薄くてひと回り小さくなった感じで、使い勝手は慣れるしかないけど、今度はどれだけもつのか・・・。



キーボードを取り替えて、やっとクルーズの停泊地での観光の予約を再開。パッケージに込みのツアーと有料のツアーがあって、ここは手っ取り早く無料ツアーを選択。アムステルダム(運河)、ナイメーヘン(徒歩で観光)、マーストリヒト(徒歩で観光)、ナミュール(徒歩で観光)、リエージュ(薬草植物園)、アントワープ(市内観光)、ブリュッセル(2日:チョコレート作り/花畑)ヘント(市内観光)、ボサイト(フランダースの野)、ミデルブルグ(市内観光)、キンデルダイク(風車)、そして終点のアムステルダム(2日:ハールレム観光/庭園観光)と、クリック、クリック。カレシのレッスンが終わる頃には予約完了。カレンダーを見たら、クルーズはほんっとに今日から4週間後。金庫からパスポートとおととしの秋に使い残したユーロを出しておかなきゃ。地下駐車場のロッカーからスーツケースを出して来なきゃ。


船の形は海を行くのとは大違い


無性にまたピアノを弾きたくなって、どうしよう

2023年03月03日 | 日々の風の吹くまま
3月2日(木曜日)。⛅☀。何となく春の気配がする朝。平地は雨だったようだけど、山にはかなりの雪が降ったらしく、この冬はなかなか羊顔にならないでいたコクィットラム山もやっと羊のびっくり顔。でも、あんまりかわいくないなあ。まだ雪が足りないのかな。よく見ると、あれ、ライオンの顔が見えるよ。歩いているライオンの子も見える。フクロウの顔も見えるし、牛の顔も見える気がするし、年老いた人間の顔が見えなくもない。前はこんなにいろんなものが見えてなかったんだけど、山容が変わってしまったのかな。



今日はカレシの「定休日」なので、朝ご飯はちょっと時間をかけて、刻んだベーコンとマッシュルームでオムレツ風。ミューズリに入れるバナナがなかったからなんだけど、これだと、超厚切りベーコンが2枚、卵3個で2人分なので、カロリーがそれほど高くならないのがいい。カレシが張り切って「ウォーキングに行くぞ」としたくを始めたけど、残念ながらモールが開くのは10時。時間があるからついでにリサイクルする紙類をLondon Drugsの大きな紙袋に詰めて、コンテナに放り込むだけにしておいて、10時にいざ出発。今日は7番ストリートからモールに入って、2階の吹き抜けの周りを3周。クィーンズパークよりもまだちょっと距離は短いけど、上り下りする階段が2ヵ所になるし、吹き抜けは何ヵ所かに開いていので、その間を縫って歩く側を変えれば、だいたい同程度の運動量になると思う。2階をウォーキングコースにしている(らしい)人の方が、クリニックや保育所に行く人よりも倍以上いそうで、マンションの顔見知りのご近所さんとすれ違って、「やぁ、お宅もですか」。はぁい。

今日の午後は何を思ったか、買い物に行くまで、パイプオルガンやバイオリン、オーケストラなどのいろんなバージョンのアルビノーニの『アダージョ』を聞きまくり。いつ聞いても、哀愁たっぷりのメロディで、オーケストラ版になると、もう何とも言えない甘美な哀しさなんだけど、パイプオルガンでの演奏になるとそれが荘厳な哀しさになるからすごい。ト短調の曲は大体そんな感じだけど、でもこれ、アルビノーニ氏ご本人に聞かせたら「いったい誰の曲だ」ということになるんだって。アルビノーニはバロック時代の実在の作曲家だけど、現代でもポピュラーな『アダージョ』は、アルビノーニの作品を研究していた音楽学者のジョゾットが「ドレスデンで発見されたアルビノーニの自筆の楽譜の断片から編曲した」と称して1958年に発表したもので、後でジョゾット自身の創作(アルビノーニの名前を騙ったから偽作かな)だったことがバレたといういわく付き。コンピューターも作曲ソフトもない時代に(音楽学者とはいえ)「素人」が書いた一世一代の傑作なわけで、まあ、れっきとした現代音楽なわけだけど、何度聞いても永遠の名曲だよねえ。

夜は夜で、大好きなフォーレの『シシリエンヌ』をこれまたいろんなアレンジで聞きまくり。ピアノを習っていた時に、最後の発表会で弾いたのが、初心者向けにアレンジしたこの曲で、これも永遠の名曲。現役時代に毎日10時間も仕事をしていて、息抜きが欲しくて買ったのがグランドピアノの音を出せると言うヤマハのクラビノーバ。家が近かったセロクの門を叩いたのが40代後半で、元々指は太短いし、30年もタイプを叩いて来てピアノを弾くような手じゃなかったし、仕事に追われて練習する時間もなかったから、10年レッスンしてもあまり進歩しなかったけど、ピアノに向かっている時は楽しかったな。子供たちに交じっての発表会も楽しかった。還暦を前にして諦めてからもう長いこと経つけど、芝居の翻訳をしているうちに無性にクラシック音楽が恋しくなって来て、またピアノを弾きたくなって、ついには(関節炎の手指が痛いと言うのに)折りたたみ式の電子ピアノを買おうかと思案中。(そうそう、50歳の誕生日にカレシにプレゼントしてもらったバイオリンも、まだ持っていて、ハ長調の音階しか弾けないけど、出してみようかな。)とにかく、またピアノを弾きたくなって、矢も楯もたまらなくて、渇望にも似た気持になるばかりだけど、ワタシってどうしてこうなっちゃうんだろうね。ああ、もう一度『シシリエンヌ』を弾きたいっ。


来シーズンの演劇とクラシック音楽の話

2023年03月02日 | 日々の風の吹くまま
3月1日(水曜日)。☁?☂。あぁ~あ、もう3月になっちゃった。雪が降っているのか雨が降っているのか、何ともはっきりしない空模様。今夜から明日の朝にかけて、また雪が降ると言う予報だけど、南風なら積もるのは主に入江の北で、川沿いの我が家の辺りは雨かな。俗に「3月はライオンのごとくやって来て、子羊のごとく去る」と言うけど、ライオンにしてはしょぼいし、子羊にしてはやんちゃすぎ。

今日もモールでウォーキングをして来て、時間を計ったら少々短かかったので、明日のルートをちょっと変更。でも、ショッピングモールでのウォーキングはいろんなものがあって退屈しないね。何か良さそうなものがあっても、財布を持って行かないから、誘惑に負けずにひたすら歩くだけ。おもしろいことに、2階をぐるぐる歩いていたら、年配の何人かと何度かすれ違って、しまいには「お仲間発見」みたいにスマイル。モールのすぐ後ろに高層マンションがあるし、なるほど、みんな同じことを考えているわけね。クィーンズパーク地区に行く途中に、5番アベニューに面している大きなフィットネスジムの窓の外を通りかかると、週末には若い人たちが壁一面の鏡の前で自分の姿を見ながら筋トレをやっているのが見えて、いつも何となくナルシストっぽい光景だなあと感じてしまうんだけど、私たちはフィットネスジムなんておしゃれなものがなかった時代の産物で、今さら筋トレしたってもてるわけがないだろうから、ひたすら歩け、歩け。何たって、モールを運動場代わりにしたってお金はかからないもんね。

今日の「やることリスト」のトップは、もちろんArts Clubの来シーズンのサブスクリプションの更新。オープニングナイトに今シーズンと同じ座席を取りたいので、善は急げとばかりに、きのう送られてきた案内メールの「更新」のボタンをクリック。後援者の中核グループであるADCのメンバー専用のページにログインしたら、3つの劇場での今シーズンの座席が表示されたので、そのまま更新しようとしたら、あれ、「エラー」と出て来るじゃないの。今のシステムになる前のパッケージの座席も一緒に表示されているので、混乱しているのかな。困っちゃうなあ。でも、こういう時は、ADCメンバー用のコンシエルジュサービスのアドレスにメールを飛ばして、座席のリストをコピーして、オープニングナイトを指定して、「更新してくださぁ~い。古いリストは消してくださぁ~い」。ほどなくして担当のコリーから「システムの不具合でした」という返事。でも、サブスクリプションは要望通りに更新したとのことで、ひと安心。後はチケットが来たらまとめて印刷するだけ。ADCのメンバーはシーズンごとに1作を指定して個人スポンサーになれて、キャストのサイン入りポスターをもらえるんだけど、はて、来シーズンはどれがいいかな。スタンリー劇場でのシーズン打ち上げの『Guys and Dolls』(「野郎どもと女たち」)にしようかな。つらつら考えてみようっと。

このところカレシのたっての要望で、晩ご飯前のハッピーアワーはクラシック音楽。最近買ったCD3枚セットの「クラシック名曲50曲」の3枚目を聞きながら、リビングにあるワタシのCDキャビネットにどんなのがあるか調べてみたら、ずいぶんいろいろと集めたもんだ。フリーランスのおひとり様稼業で1人きりで仕事をしていた時は、ケーブル放送でシアトルのクラシック専門局をかけっ放しにしていて、時たま手の空いた時には通販でCDをまとめ買いしていたっけな。モーツァルト、バッハ、ベートーベン、メンデルスゾーン、シューベルト、シューマン、サティ、エルガー、ブルッフ、チャイコフスキー、スメタナ。クラシックのスタンダードナンバーをディスコのビートにアレンジした『Hooked on Classics』も4枚全部ある。クラシックをロックにアレンジしたハンプトン・ストリング・カルテットのもある。ストラヴィンスキーの『春の祭典』もある。アマゾンからはおととい注文したアダージョの曲を集めたCDを発送したと言うお知らせ。クラシックはクラシックで、けっこうマティニに合って、いいもんだなね。あしたにでも、キャビネットのCDを整理して、オーガナイズしようっと。



ショッピングモールでウォーキング

2023年03月01日 | 日々の風の吹くまま
2月28日(火曜日)。☁⛅。今日で2月も終わり。けさはいたって静かで、夜のうちにまた少し積もったみたいだけど、何だか雪とも雨ともつかないものがまっすぐに降って来ている感じ。マザーネイチャーもたぶん決めかねているんじゃないかな。でも、今日はニューウェストミンスター(第40学校区)では臨時休校ゼロ。雪のための臨時休校はsnow day(スノー・デイ)と言って、子供たちには願ってもない日なんだけど、あはは、残念でした。働いている親たちはほっと胸をなで下ろしただろうけどね。ちょっとお遊び気分で、外に手を伸ばして、雪玉を作ってプランターをめがけて投げてみたけど、おもしろくはない。でも、パティオドアのすぐ外の雪にこんな跡が残って、ふぅ~ん。



ウォーキングに行こうにも、まだ歩道に(除雪していなくて)残っている雪が雨を含んでつるつるになっていそうで、危ないなあ、と考えていて,100ワットの電球がポッ。ショッピングモールに行けばいいじゃないの。ロイヤルシティセンターは、6番アベニューに沿って6番ストリートから8番ストリートまでの細長い作りで、マンションの玄関を出て、前の道路を斜め左に渡って、角を右に曲がって7番ストリートの突き当りがモールの中央(駐車場の入口)、斜め右に渡って、角を左に曲がって6番アベニューを渡れば東端の正面玄関で、どっちでも3分もかからない。玄関から反対の端にウォルマートがあって、その外の階段を上がって2階に行けば、真ん中が吹き抜けで、周囲に医療福祉関係のオフィスがずらり。ググって調べた時間から推測すると、ここを運動場代わりにして2周して、1階の行きと帰りを足して全部で3周とすると、あら、いつものルートとほとんど同じ。さっそく午後1番で土曜日の朝以来のウォーキング。屋内だから雨も雪も平気だし、車を気にしなくてもいいし、階段の上り下りのおまけがあるし、実に快適。何でもっと早く思いつかなかったんだろう。

きのうはとうとうArts Clubの来シーズンの発表イベントに行き損なってしまったけど、今日メールでラインアップを送ってくれたので、ふむふむ。メインのスタンリー劇場は5本、グランヴィルアイランド劇場は4本、一番小さいニューモント劇場は3本で、郊外へのツアーが3本。ミュージカルが多いのは、それが一番売れるから。コロナで2年も鬱々としていた後だから、社会的、政治的なテーマはちょっと荷が重い感じで、みんな、歌と踊りと笑いを楽しんで、すかっとした気分になりたいんだと思う。いつも全作品のオープニングナイトのチケットをシーズンを通して同じ席でまとめて買うんだけど、来シーズンはクリスマスシーズンのミュージカル『Elf』(映画『エルフ~サンタの国からやってきた』のミュージカル版)のオープニングが、何とクルーズから帰って来る日の前日なので、これだけは別の日にちを選ばなければならないな。ツアーの3本はもう一度見たいと思っていたものばかりだから、ニューウェストのアンヴィルセンターの劇場にいつ来るのかを確認しなくちゃ。

Arts Clubの方針は、カナダで最大の劇団の育ての親であるビル・ミラード(名誉芸術監督)の口癖だった「誰にでも観たいものがあるように」を跡を継いだ芸術監督のアシュリーが「Conscious eclecticism」(「意識的折衷主義」とでもいうのかな)と名付けて継承したもの。劇場ねずみは、秋からの約10ヵ月にツアーも含めると15本の芝居を観ることになるわけだけど、再演のものもあって、今からわくわくと楽しみ。よし、あした、チケットを注文してしまおうっと。弥生3月、春よ来い。