リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

シリコンバレーでドットコムバブル崩壊の再来?

2023年03月15日 | 日々の風の吹くまま
3月14日(火曜日)。☁🌥。朝の気温はまだちょっと低めだけど、やっぱり春の気配は確実。しつこく3年も居座っていたラニーニャがやっとのことで終息したそうで、やれやれと思ったら、今度はエルニーニョの兆候があると言うニュース。おお、.エルニーニョ君の逆襲、温暖で、雨じゃぶじゃぶの冬が戻って来るから大歓迎。でも、冷たいはずのラニーニャの3年の夏はけっこう猛暑だったから、もしかしてもっと暑くなるのかな。寒過ぎる冬と暑すぎる夏と、どっちがどうとも言えないけど、強いて言えば、我が家は冬の暖房費がすごいから、冷房なしで何とか過ごせる夏の方がいいかな。

アメリカで、シリコンバレーのスタートアップ企業に融資していた銀行が破綻して大騒ぎになっているけど、今度はメタがまたまた1万人以上と言う大規模なレイオフを発表して大騒ぎ。去年から、アマゾンもグーグルもマイクロソフトもメタも続々と大規模なレイオフをしていて、あるデータによると、去年だけでも16万人、今年に入ってからもすでに10万人が失業したというから、今までIT産業で高給と人も羨むベネフィットを享受して来た人たちは気が気じゃないだろうな。シリコンバレーのIT企業は若い億万長者を生み出して、21世紀のビジネスの寵児として持てはやされて来たわけだけど、まあ、一見して便利そうだけど、人間社会の向上には貢献しないどころか生き難くしているようなサービスがちやほやされる風潮が行き詰まったとしたら、あながち災厄とは言い切れないと思うけどね。

経済界の一部にはドットコムバブル崩壊の再来を懸念する声もあるらしいけど、あのドットコムバブルはすごかったな。フリーランスになって5年くらいあたりから、コンピュータ関係のマニュアルの日本語訳が集中豪雨のごとく降って来るようになっていて、世紀が変わる頃にはちょうど(もう忘れられた)Y2K問題もあって、仕事はほとんどがドットコム関連。やってもやっても仕事が途切れないから、休む暇もないくらい働いて、年間の売り上げが1千万円(今のお金の価値だと2千万円超らしい)を超えて、取られた所得税が秘書時代の年収の2倍で口あんぐり。同時にワンオペで家事をやっていたんだから、どうりで燃え尽きちゃうはずだよなあ。あのドットコムバブルが弾けたときはアメリカのIT産業だけで50万人以上が失業したんだっけ。バブルの崩壊でIT関連の仕事と、同時に英日翻訳のクライアントもみんな消えてしまったけど、新しく日英翻訳のクライアントが次々と入れ替わるようにできて、そのまま70歳でめでたくリタイアするまで(仕事量を減らしながら)20年も続けられたんだから不思議。

あのときにどうしてクライアントが入れ替わったのかは未だに謎のままだけど、自分も人生最大の危機のどん底にあった時で、あの突然の方向転換は天啓のようなものだったのかもしれない。とにかくドットコムバブルは熱狂的な時代だった。まあ、コロナのパンデミックがもたらした「何でもオンライン」ブームも一種のバブルだったんだとすれば、シリコンバレー銀行の破綻は起きるべくして起きたのかもしれない。それにしても、メタやズームのような有力企業からレイオフされた人たちの多くがスタートアップ企業に流れていると言う話だけど、そういう企業に融資していた銀行が潰れちゃったわけで、目が点になるような高収入に慣れて来た人たちのこの先の再就職の見通しはどうなるんだろう。IT時代の寵児になったシリコンバレーも、そろそろリセットの時に来ているのかもしれないな。



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