3月11日(土曜日)。🌥🌦☁。静かぁ~な朝。春休みの到来で、バンクーバー国際空港からは「時間の余裕を十分に取るように」とのお達し。ただし、一番混雑が予想されるのは再来週の金曜日だそうで、春休みが終わる直前。つまり、旅行に出ていた家族連れが一斉に帰って来る、あるいは旅行で来ていた人たちが一斉に帰るってことで、日本のお盆の頃の高速道路と似たようなもんかな。私たちが出発するのはその1週間後だから、春休みと重ならないで良かったぁ。
イーディスからArts ClubのPlay Clubに来ないかと言うメール。よくあるbook clubのような集まりで、読んだ本の代わりに観た芝居についてディスカッションするのが目的だそうで、ADCのメンバーで元理事長のジーンが提唱したものらしい。要するに品評会みたいなものかな。ドラマターグとして新作の開拓や才能の発掘を担当しているスティーブンが司会するというので、ある意味で観客の反応をくみ上げようと言う趣旨もあるのかもしれない。はて、おもしろそうだけど、どうしよう。まず、再来週の「23日にオリンピックヴィレッジのBMOセンターで午後7時から」というのがネックになりそうだな。BMOセンターはメインストリート駅から近いので、車がいらないから1人でも問題はないけど、電車と徒歩で片道1時間。参加するとしたら、6時には出なければならないわけで、我が家の晩ご飯がだいたい5時半だから、時間的にきついなあ。ここはやっぱり残念ながら時間の都合がつかないということで、「平治郎」に集中した方がいいような気がする。
ということで、イーディスにその旨の返事と、先月のディナーでドロシーに会った話、「平治郎」の背景話をかいつまんで説明して、もし参加したらみんなによろしくね、とメール。その平治郎の脚本ファイルを開いて、ぼちぼちと翻訳。去年は平治郎の殉職から100年ということで、芝居が再演され、さらにはアニメも制作されたらしい。コロナでぐずぐずしているうちに、大事な節目の年を逃してしまったけど、それならそれで、脚本のコピーをもらったときに、制作上演した演劇集団のリーダーのО氏から「カナダの舞台環境に合うように改変する」お許しをもらっているので、改めてギリシャ古典劇をベースにした構想を報告して、脚色と言う形で「カナダ演劇」のプロジェクトとして進めてもいいんじゃないかと思う。
舞台を想像しながら、翻訳していて、ひとつ気が付いたのが、せりふが釧路の浜言葉だということ。釧路の生まれ育ちのワタシにはいわば母語のような言葉なもので、今まで違和感を持たずにごく自然に読めていたのかもしれない。でも、これを標準的な日常英語に訳してしまったら、大事なものが失われてしまうような気がする。はて、方言をどういう風に英語訳に生かせばいいのか、もっと深く考えてみなくちゃならないな。メインの登場人物5人は全員アイヌ人なので、対峙する和人の役はギリシャ古典劇に倣って「コロス」としてまとめられるから、もしかしたら先住民の演劇グループに共同制作を提案してみるのも一考かな。それにしても、とにかくいったん全編を英語訳してからでないと、相談の持ちかけようがないから、よし、腕まくりして本腰を入れて、やるっきゃないの精神で行こう。
夏時間への切り替え(午前2時がない)
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