3月15日(水曜日)。☀☀。明け方はちょっと冷えたけど、いい天気。来週の月曜日はいよいよ春分の日で、節気というものがないところだから、この日が「公式」に春の始まり。予報によると、4月に入っても気温は平均以下、雨量は平均以上。あしたの明け方の最低気温はマイナス1度なんて言っているけど、朝は霧、日中の最高気温は11度。金曜日は最高気温が14度なんて言ってるけど、最低気温は2度。肝心の春分の日は最高気温7度、最低気温4度で雨と、何だかしょぼい春の訪れだな。はて、「いつになったら春が来るんだろうね」があいさつ代わりになっていたのはおととしだったかな。まあ、(メトロ)バンクーバーの人間はとにかく天気の話をするのが大好きと言う評判で、もはや伝統文化だからねえ。
今日は11時からArts Clubの即興演劇のワークショップがあるので、ウォーキングから帰って来たら、さっそくまずラップトップのバッテリの残量をチェック。劇団の教育部門がコミュニティサービスの一環として、Zoomを使って毎シーズン数回シリーズでやっている無料のプログラムで、ワタシも含めて「常連」が3人くらいいる。今回は鍋の蓋、白い紙数枚、ヘアブラシか櫛を「小道具」として用意することになっていて、おもしろそう。ラップトップをレクルームのミニチュア工房に持って行って、15分前に確認メールのリンクから接続しようとしたら、最新バージョンが入っていないからアップデートが必要って、何じゃいな。ま、時間があるから、勝手にアップデートしてもらうことにしておいて、小道具の調達。アップデートのメッセージが消えたので、再度メールのリンクから接続しようとしたら、今度は「インストールしていないから、アップデートしなさい」。おい、アップデートしたでしょうが、何言ってんだか。でも、ミーティングに接続させてくれないから、もう一度アップデート。もう11時になってるのに、ほんとになんてことだろうね。終わったようなので、今度はえいっと再起動して、接続をやり直したら、ミーティング番号を入れろ、パスコードを入れろとうるさい。前は参加のボタンをクリックするだけで済んだのに、めんどくさいったらない。
ミーティングには3分遅刻したけど、無事につながって、全員揃ったところで自己紹介をして、まずはウォーミングアップ。特に顔の筋肉を良くほぐして、セッションのその1は「オズの魔法使い」。先生のヒラの指名で、第1幕の始まり。小道具の紙を地図に仕立てて、トトや、ここはもうカンサスじゃないみたいよ、ほら、竜巻の中で捕まえた地図を見ると、あっちはレッドブリックロードで、こっちがイエローブリックロード・・・とストーリーのとっかかりを作って、おなじみのサンディにバトンタッチ。登場人物が一通り出て来て、ワタシの番になったら、今度はライオンに、なんてずぼらなの、魔法使いに遭うんだから少しは身だしなみを整えなさいと、ヘアブラシでライオンのたてがみをとかしてあげて、ほら、かっこよくなったじゃないの。おっかない魔女が出て来たら、鍋蓋を鏡代わりにして、後ろをのぞいて、あなたの分身がいるわよ、けっこうかわいいのに、そっか、間違って自分に魔法をかけちゃったのねえ。セッションその2は「赤ずきんちゃん」で、即興ならではのしっちゃかめっちゃかな展開に爆笑に次ぐ爆笑。これだから即興芝居はやめられないのよね。
ワークショップが終わって、遅いランチを食べながらメールをチェックしていたら、Arts Clubのスティーブンからメール。きのう、育成基金のひとつの募集を始めるけど、今年も選考委員にならないかというお誘いがあって、委員会の予定がクルーズに帰ってからなら、喜んで引き受けますと返事を出しておいたんだけど、それに対する返事が「それではあなたが関与する前提で予定を組む」。うは、何て名誉な話。役者だけじゃなくて、デザイナーや劇団や劇作家など、演劇界のいろいろな分野でキャリアを築こういう人たちが、個人コーチやワークショップ、大学の講座などでスキルアップできるように、受講料その他の費用を助成するのが基金の目的で、Arts Clubの名誉芸術監督のビルが引退を記念して設立したもの。ワタシに声がかかったのは「観客席の視点」も取り入れたいということだと思う。去年は初めてのことでどきどきしたけど、何十件もの応募書類を読むのは、演劇界を構成する分野の裾の広さを勉強するいい機会だった。じゃあ、今年もバンクーバーの演劇界、ひいてはカナダの演劇界の発展のために、微力も微力ながら関わらせていただきまぁす。
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