リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ミリオネア状態はあっさりおしまい

2015年07月16日 | 日々の風の吹くまま
来たっ!来週月曜日の最終決済の計算書。購入金額に不動産譲渡税、明渡し後の164
日分の固定資産税と7月の管理費の11日分を加算して、不動産会社の信託口座に預けて
あった頭金を差し引いて、弁護士事務所の手数料を加算した合計額を銀行手形で持って
来なさいという指示。おお、いよいよ大詰めと言う感じ。カレシを英語教室に送り出して、さっ
そくダウンタウンへ。

銀行のカウンターで計算書を見せて銀行手形を作りたいと言ったら、「前にニューウェスト
のコンドミニアムのことで手形を作りにいらしてましたよね」と若いテラー嬢。そうそう、あの
ときに自分もニューウェストに住んでいると言っていたお嬢さん。あぁら、何たる不思議な巡
り合わせ。「いよいよなんですね。おめでとうございます」。ありがとう。うん、いよいよなの。
「私も月末にキーの方に引っ越すんです」って、キー地区は早くから高層マンション開発が
盛んだったところ。コロンビア駅の近くに住んでいると言ってたから、ひと駅先のニューウェ
ストミンスター駅の近くになるわけね。さっそく引越しがいかにタイヘンかとお互いに同情し
あって、愚痴の交換。

胸の名札を見たらミドルネームがコリアン。オーナーがコリアンでキムチメーカーを置いて
行くと言ってくれたけど辞退した話をしたら、「あら、キムチメーカーは便利ですよぉ」。でも作
り方を知らないので宝の持ち腐れになりそうだもの。「あら、残念・・・」。上司が来て手形に
サインをしてくれたので、数字をもう一度確認してから封筒に入れてもらって、ミッションは完
了。引越し、がんばってねと言い交わして銀行を後にした。世の中ってほんとに狭いもんだ
な。Staplesに寄って「コワレモノ」のステッカーやPost-Itの大きなフラグを買って、Hマート
でラーメンスープの素や混ぜるだけのスパゲティソースを多めに買い込んで、電車に飛び
乗ったら、切符の有効期限ぎりぎり。

先に帰っていたカレシは「9千万円近い手形を持ってあちこちふらふら歩き回るヤツがある
か」と呆れ顔だったけど、パラリーガルのキンバリーに手形の用意ができたメールを送って、
明日の準備は完了。火曜日に鍵を受け取りに行くポールには私たちが行く前に不用品が
残されていないか点検しておいてねとメール。銀行の残高をチェックしてみたら、みごとに桁
がひとつ減っていた。「ミリオネア」はあっさり2ヵ月半でおしまい。実感する暇、全然なかっ
たけど・・・。

いよいよ引越しの段取り

2015年07月15日 | 日々の風の吹くまま
午前11時にゲートのチャイムで目を覚まして、後はうとうとで何となく寝足りない気分。7月
も今日で半分。朝食を済ませた正午過ぎに前庭で人の気配。Bekinsのアポは1時だし、何
よりもゲートはロックされている。どこのどいつだ!と玄関を開けたら、カエデの大木の写真
を撮っている人がいる。そっか、ドリスが予告して来たアーボリスト(樹木の専門家)。「チャ
イムを鳴らしたけど誰もいないようだったので、ボスに聞いたら塀を乗り越えろと言われたも
ので・・・」と。(その出っ張ったおなかでよく乗り越えられたなあ。)まだ寝ていたと言ったら、
「じゃ、嫌われてしまいましたね」。いえいえ・・・。

アーボリストと入れ替わりにドアにBEKINSと大書した小さなSmart。冗談に「ハーフカー」
と呼んでいる車だけど、「あれで引越しするんじゃないだろうなあ」とカレシ。現れたベニー君
は訛りからすぐアイルランド人とわかる好青年。まず家財道具のリストを渡して、2ヵ所から
引っ越すことになるけどと言ったら、「大丈夫ですよ」。さすが創業124年の老舗。問題はト
ラックを1台にするか、2台にするか。どっちにしてもどちらかが家具屋での積み込みに立ち
会う必要があって、トラック1台なら家で積んでから回るからいいけど、2台の場合は積み込
み2ヵ所と新居の受け取りの3ヵ所を2人でカバー・・・できるのか?

トラック1台の線で検討することにして、家の中を回って移動するもののチェック。荷造りは
前日に専門の人に来てもらう手もあるけど、私たちはもう何ヵ月もやってるから一応はベテ
ラン?なので、梱包材を買うだけにした。(きれいな状態で返せば半額返金してくれるらし
い。)帰りがけにディングル半島での霧に包まれた荒涼とした風景が生まれ故郷に帰ったよ
うで懐かしかったと言ったら、「ボクはキラーニーから車で3時間くらいの沿岸育ちなんです
よ」。ついついアイルランドの話に花が咲いた。

夜になってベニー君からメールが来て、総合的に検討したところやっぱりトラック2台の方が
効率的と判断したとのこと。荷物が推定4トンで、トラック2台と人員5人、延べ16時間で保
険料と税込みの見積額はざっと30万円。もっとかかるかと思ってたけど、普通に車で30分
くらいの距離だから、まあこんなものかな。でも、トラック2台になるなら、5日は新調の家具
の搬入、6日は家からの引越しと2日に分けた方が負担が少なくていいかもしれないな。

モノが多すぎるの!

2015年07月14日 | 日々の風の吹くまま
青空。何となく蒸すような感じだけど、暑くないからそれほど苦にならない。日本はすごい猛
暑で、おまけに大型台風が接近中とか。ちょうどのタイミングでヨーロッパから日本へ行く友
だちがいて、無事に着けるといいけど。午後1番に隣のパットが来て、畳んだままの新品の
段ボール箱を40個もくれた。小さな食器やグラス類を入れるのにぴったりの大きさ。何でも
パットの知人が勤め先がサイズを間違って注文して廃棄処分するところだったのそっくり家
に持ち帰ったんだそうな。そんなことしていいのかなあと思うけど、大助かりだからありがた
くもらっちゃった。

午後3時過ぎにコントラクターのマイクが登場。新しいガールフレンドができて、週末は熱々
のデートだったらしい。いくつになってもロマンスは若返りの素みたい。まずは前回の改装
のときに作ってもらったキッチンの本棚の手直しとペンキを塗る色を決める作業。エリアごと
に違う色にして、これは濃すぎるとか何とか、カラーチップを見ながらああだこうだ。クロー
ゼットの改装もあるので、引渡し後すぐに「現地」で具体的な作業内容を打ち合わせること
にした。最後はカレシが手伝って手直しする本棚をトラックに積み込む作業。両脇に三角の
ウィングあるせいでどうしても10センチほど荷台からはみ出すので、ガレージからロープを
探して来て、走行中にずり落ちないように固定。ほんとにあと10センチのところだったけど、
戻ってくるときは短かくなっているから大丈夫。

引越し業者のBekinsから明日のアポの確認。家具の大半はまだ製作中なので、あるのは
寸法表だけ。家から持って行くものもベースメント、一階、二階と場所を示してリストに加え
たら2ページになった。捨てるつもりが結局カレシの希望で持って行くことになったのが増え
たもので、作り付けばかりでそんなにないかと思っていたのにけっこうあるもんだ。新居に
全部収まるのかどうかちょっと心配になって来たけど、まあ、置き場所がないものはとりあ
えずストレージに放り込めばいいか。一番の課題は2ヵ所に分散している家財道具をいか
に効率よく1日で移動してもらうか・・・。

それにしてもこのモノの多さと来たら、呆れるしかないな。捨てられない人と捨てるのがめん
どうな人が何十年も一緒に暮らしていたらどうしてもこうなるのかなあ。カレシ曰く「すぐに今
までのようにモノが溢れてごちゃごちゃすると思うよ」。はああ・・・。

では遠慮なくいただきます

2015年07月13日 | 日々の風の吹くまま
今週は予定が「目白押し」。東京の目白で何かあったのが由来かと思ったら、小鳥のメジロ
が押しくら饅頭でとまっている様子から来た言葉なんだって。小鳥の押しくら饅頭はかわい
いけど、あれやこれや「やるべきこと」の押しくら饅頭はあまりありがたくない。ま、新居の決
済と引渡しまであと1週間・・・。

新オーナーのドリスから、解体許可申請で樹木の専門家が生垣の状態を調べに行くのでよ
ろしくというメールが来た。いつでもどうぞと返事をしたけど、近頃は家を1軒解体するにも
条件が多くてタイヘン。この家の工事記録の中に開発許可と建築許可はあっても「解体許
可」はないところをみると、当時は必要がなかったんだろうな。バックホーが1台来て、爪の
ある大きな「手」で古家をぐしゃぐしゃ潰して行って、半地下だった穴にぺしゃんこに収まるま
で30分とちょっと。無造作にダンプカーに積んで搬出しておしまい。今は石膏ボードや電線
などの部材や再使用やリサイクル可能なものを予め外して決められた処理場に運んでから
でないと壊せないらしい。まあ、家1軒分の廃材をそっくり埋立地に捨てるってのも何だかな。
今はReduce, reuse, recycleの3Rの時代だし・・・。

本をあらかた処分して棚がだいぶ空になったので、今日はストレージに保管する棚板の取
り外し。持って行くのは軽くて見た目もいい針葉樹材の無垢板だけにして、まずはワタシの
オフィスの棚から。けっこう長さや幅の違っているから、新居での必要に応じて使えていい。
キッチンを改装したときに外して洗濯室の壁に付けてもらった吊り戸棚を食品保存の戸棚
に再利用しようと思い立って、ドリスに持って行っていいかお伺いを立てたら、「どうぞ、どう
ぞ」。要するに壁に戸棚や本棚がたくさんあったら石膏ボードを外すのに邪魔だから、外せ
るものは何でも持って行ってくれというわけで、新オーナーが住むつもりだったらこうは行か
なかっただろうな。ほんじゃ、お言葉に甘えて戸棚と棚板をば頂戴仕る・・・。

     

10枚の棚を外したらオフィスが何となく広く見える。後で外すつもりで残した棚受けがちょっ
としたオブジェみたい。よくもこんなに吊ったなあと感心するけど、ぜぇ~んぶ自分でねじ回
し1丁で吊ったもの。ちなみにワタシの愛用のねじ回しは、6本セットで、マグネットになって
いてネジが落ちないし、短いからすっぽりワタシの手に収まって、女の手でもかなり楽に使
える、このスタビーちゃん↓

     

イチジクを初収穫/いつもつながっているストレス

2015年07月12日 | 日々の風の吹くまま
青空が青くて、白い雲が白くて、空気はすっきり。大気指数も最低レベルの1に下がったし、
ほんとに恵みの雨だった。朝食後ほどなくして、電動ミニ耕運機を50ドルで買いがっていた
パットの知り合い夫婦が来て、奥さんの方が「う~ん」とか「でも~」とか何か値切りたそうな
口調。英語の訛りからすると「言い値で買うのはアホのやること」という文化の国から来た人
なんだろうな。痺れを切らしたカレシが「他に欲しい人がいるから」と言ったら、さっと50ドル
札を渡して、おとなしそうな旦那さんに耕運機を持たせて引き上げていった。ついでにそば
のイチジクの実を見て「熟れてるわよ、これ」と、1個もいでがぶり・・・。

一部始終を呆れ気味に見ていたパットは2人の後姿に肩をすくめて、「あいつは気が弱い
からね。ま、アジア人の嫁さんも当たり外れがあるってことさ」。そうねえ、アジア人とひと口
に言っても国民性が違ってて、いろんな人がいるもの。この人はちょっと「それにしても」で
はあるけどな。ま、おかげでイチジクが熟していることがわかったから、ちょっとした瓢箪か
ら駒の感。黒っぽいのや赤紫のイチジクしか見たことがなかったので、てっきりまだ未熟だ
と思っていた。調べてみたら北イタリアあたりの原産らしい。そっか、吸枝をくれたアントニオ
はベネト州の出身だったっけ。さっそく何個か収穫して食べてみたイチジクはあっさりした甘
さで、種のコリコリ感が最高・・・。

     

引越し準備にはっぱをかけなければならないのに、何かへたれた感じ。カレシは教材作り
に精を出し、ワタシはだらだら。週末だから受信メールが少ないことはわかっているんだけ
ど、15分ごとの自動定期チェックを設定してあるにタスクトレイのアイコンがいつまでも新着
メールのに変わらないでいると、ほんとにちゃんと復旧して機能しているのかなあと心配に
なって来る。テストメールを自分宛に送って見るとちゃんと届くんだから大丈夫なのに、あち
こちに重要な連絡メールを送らなければならない時なもので、気分的に落ち着かなくなって
しまうのかもしれない。常時世界に接続のデジタル時代がもたらしたストレスか・・・。

今夜の晩ご飯はカレシが(草ぼうぼうになった)菜園から採って来た太りすぎのえんどう豆と
小指の先ほどもない赤ちゃんにんじんをタイ米に混ぜて炊いて、アルバコアまぐろの厚切り
をグリル。ほんじゃ、ぼちぼちメールを書くか・・・。

またもやテクニカルギャップ

2015年07月11日 | 日々の風の吹くまま
涼しい!Telusから新しいアカウントを開いたので新しい電話番号を選べと言って来た。エ
リアコードは604のままで、まず3桁の局番。ニューウェストは昔から「52○」だから、読み
上げてくれた選択肢は526、527、528、529で、最後になぜか777。カレシがどれがい
い?と聞くので、即座に777!この局番の未使用の番号を読み上げてもらって6つ目でカ
レシが「それ!」 上2桁が旧住所の下2ケタで覚えやすい。カレシは「いい番号だな。2人
で選んだんだし」とご機嫌。

新しいアカウントは回線1本なので、ワタシの専用回線を切断してメインの回線に統合する
けど、何もしなくてもいいと言うので、そのままドナのスリフトストアへ出発。メープルリッジま
で昔はえらく遠いと思ったもんだけど、通い慣れるとそんなに遠い感じがしないから不思議。
寄付する本や衣類を下ろして、カレシママのところに寄り道したら、帰り道は雨。来るときに
給油したついでに土埃で見え難くなっていたフロントガラスを洗っておいてよかった。雨で濡
れた埃は泥のようになって、ワイパーをかけると視界不良になってしまう。でも、ほんっとに
久しぶりの雨、うれしいね。家に帰りついた頃にはかなり本気の雨。

電話回線の移行が済んだ頃だろうとメールをチェックしたら、あら。あらあら。何度やっても
ログインエラーのメッセージが出て、受信できない。ウェブメールにログインしようとしたら、
「パスワードが無効」のメッセージ。おまけにカレシもメールを受信できなくなってしまった。
シームレスだと言ったのに!と早速ヘルプデスクに電話。カレシのメールボックスをいじって
みたけど埒が開かず、ワタシのは受信不能のまま。電話を代わって、ログインできないんだ
けどと、パスワードを言ったら、「桁が足りませんね」。え?きのうまで何の問題もなかったん
だけど・・・。

メールボックスを設定したとき(昔!)には7桁で足りていたのが、今では8桁以上必要だそ
うで、長いことそのまま使えていたのが不思議だけど、電話回線の切り替えで引っかかった
らしい。その場で頭に文字をひとつ足してもらって、ログインOK。指示通りにテストメールを
送ったら、おっ、開通したみたい。やれやれ。カレシの方もどうやら回復したようだけど、アカ
ウントを統合したら、不具合があったときに2人とも同時に不具合になるってことだよねえ。
いいのかなあ。ちょっと心配・・・。

月1万円の節約は聞き捨てならぬ

2015年07月10日 | 日々の風の吹くまま
やっと青空!まだ薄めだけど、白い雲とのコントラストがかなりはっきり。週末には待望の
雨が降るとの予報で、さすが夏の雨には文句たらたらのバンクーバーっ子もバンザ~イ!
ワタシはさっぱりした風に吹かれて散歩がてら保険代理店へ。ミアのアドバイスを入れて、
10月初めに切れる現行の保険をそのままコンドミニアム保険に切り替えて、9月の末に安
くてもっと条件の良い保険会社に乗り換えることにした。これで今日のワタシの仕事はおし
まい。

電話とネット接続の手配を担当するカレシは電話会社と長電話。スピーカーをオンにしてい
るので会話の一部始終が聞こえる。電話番号もルータも別々なので・・・と言ったら「どうして
ですか?」とびっくりした声。どうしてかって、長い間にワタシのビジネスのニーズに合わせ
て「設備拡充」していたらそうなったんで、現在は電話回線が2本、ネット接続のアカウントも
別々で、同じ部屋にいてルータも別々。回線1本で全部をひとつの口座に統合すると「月々
1万円ほどお安くなりますよ」。はあ?別々のクレジットカードに上がって来るから気づかな
かったけど、毎月1万円も不要に支出してたんだ。絶句・・・。

じゃあ電話番号はひとつでいいやということになって、新口座はワタシの名義で、ついでに
昔のダイアルアップのままになっていたワタシのネット接続をアップグレードして、引っ越し
たらすぐにテクニシャンがまとめてセットアップしてくれることになった。「光ファイバーだから
速いですよ」。技術のトンネルをタイムスリップするみたい。まあ、87年型の車を05年型の
新車に買い換えたときに、その間の技術の変化に唖然としたけど、あれと同じようなものか
な。別に不便はないからとのんきに構えていないで、できるだけ新しい技術の流れに合わ
せて行くのがせめてもの自衛策なのかな。好むと好まざるとに関わらず、その流れは速くな
るばかり・・・。

夜は明日ドナのスリフトストアに持って行く手芸用品やビールのジョッキのコレクションを箱
に詰めて、カレシと一緒に本を箱に詰めて、10以上の重い段ボール箱をトラックに積んで
おく作業。やっと家中の本棚の95%くらいが空になった。数えたことがないけど2千冊を超
えていたのかもしれない。新居に持って行くのはそのうち50%、寄付が40%で、残りはリ
サイクル処分。ああ、肩も腰も痛い。明日はコチコチだなあ。また肉体労働だってのに・・・。

秘書を使えない上司は出世しない

2015年07月09日 | 日々の風の吹くまま
やっと空に青みが見えて来た。日曜日、月曜日はもしかしたら雨の予報。ほんとにざぁ~っ
とひと雨欲しいところ。カレシが英語教室に出かけた後、ワタシは引越し業者のBekinsと
工務店のマイクと保険代理店のミアにメールでアポ取り。これでも昔は有能な上級秘書だっ
たワタシ、Bekinsは30分足らずで電話が来て来週の水曜日、新居の模様替えをするマイ
クは火曜日、新居の保険の手配をするミアは明日の午後と決定。そこへ、家の新オーナー
から解体許可申請のために業者が家の中をチェックしたいとのメール。午後ならいつでも
OKと返事をしたら、再来週の木曜日に決まって、カレシが帰って来た頃にはアポ取りがす
べて完了。

カレシはワタシがひとりで何でも決めてしまうと文句を言うけど、上司に代理を任せてもらえ
てこそ秘書冥利ってもので、自分の秘書を信頼して任せることができない上司は出世しな
い。ワタシの最後の上司がそういうタイプで、とにかく他人を信用しないから、秘書のワタシ
でさえ肝心なことはつんぼ桟敷。他に1ランク下のマネジャー3人も担当していて多忙だっ
たからあえて文句は言わなかったけど、おかげで上司が元クライアントに訴えられたときは
証人として呼ばれずに済んで、つんぼ桟敷の幸運?を感謝したもんだった。

でも、そういう人に限って「かまって欲しい」オーラを出して来るから、人間の心理は複雑。カ
レシもかなりの人間不信なんだけど、ほんとは寂しがり屋のかまってちゃん。ワタシに任せ
ると言いながら何かと横槍を入れて来ては事をややこしくするのは、蚊帳の外に置かれる
のが怖いからだろうと思う。ちゃんと経過報告をしているのに、自分が直接関わって指図し
ていないと不安になるんだろうな。だったらアナタがやってよと言いたくなるけど、失敗したと
きの自己嫌悪感が怖くてやりたくないらしい。やりたくないから一番近いワタシにお荷物をも
たせるんだけど、今度は采配を手放したと言う不安が募る。何だかほんっとにストレスフル
な堂々巡りという感じ。もうちょっと人を信じてみたら、少しは生きやすくなるのに・・・。

まあ、男の更年期には終着点というものがないらしい。引越しまであと4週間。ワタシの秘
書業務だけじゃなくて、二人三脚でやらなければならないことだって山ほどあるんだから、
あまり「かまってちゃん」オーラを出さないでよね。ここは有能な秘書がいる有能な上司だと
思って鷹揚に構えていて欲しいんだけど。

ミュージカルで息抜きして

2015年07月08日 | 日々の風の吹くまま
きのうの反動で今日は正午過ぎに起床。ベーコンと目玉焼きで腹ごしらえをして、廃棄処分
にする材木をゴミ捨て場に持って行った。今日は木材だけなので、「再利用可能」、「廃棄ご
み」と印刷してある紙切れをもらって、2番ドアへ。チップなどにする廃材は投棄料金が半額
なので、カレシがガスマスクをした係の人に紙切れを渡しながら、「ペンキやステインはして
ないけど、釘やネジが付いてて・・・」と説明。係のおじさんがどれどれと荷台を覗き込んで
「はい、あっち」と指差したのは大きなコンテナ。トラック1台分を片っ端から放り込んで、ま
た気分すっきり。レシートを見たら80キロ・・・。

ひと仕事終わったら早目の夕食をして、今夜は『レ・ミゼラブル』のオープニング。シーズン
最後の演目で2ヵ月公演の大作。レセプションで舞台装置のデザイナー氏が「6年前にやっ
たときの衣装を出して来たら、虫食いでぼろぼろだった」と裏話。小学校の頃にユーゴーの
原作の読後感想文を書かされて、内容が濃すぎて辟易した記憶があるせいか、それほど
の興味はなかったけど、どんどん引き込まれて、最後はとうとう涙ポロポロ。終わったとたん
に客席は総立ちの大喝采。カレシは「オレの好みじゃないけど、よくできていた」。うん、コメ
ディじゃないし、オペラみたいだし。でも、長いのに舟を漕がなかったのはエライ。

プログラムを見ると、子供時代のコゼットを演じた女の子は9歳で4歳から舞台に立ってい
るベテラン。浮浪児ガヴロシュを演じた男の子は11歳でこの秋に高校2年。えっ、11歳で
高校2年?良く見たらミスプリントじゃなくて、ギフテッド教育の学校に通っていて、数学大好
き、科学大好き、語学大好き、音楽大好き、演劇大好き。バイオリンを弾いて、オペラにも出
て、子供合唱団で歌って、体操選手でもあって・・・すごい多芸多才ぶり。達者な演技に感心
しちゃったけど、将来はきっと演劇とはまったく別の道に進むんだろうな。カナダにはこんな
風に「普通」からはみ出た子供が存分に手足を伸ばせる環境がある。

息抜きをしたところで、あしたからは引越し大作戦をハイギアに切り替えて、がんばらなきゃ。
カレシは「オレのやることは終わったからプランター作りに専念する。運転手が必要なときは
やるけど、後は任せるよ」。うん、ヘンな横槍さえ入れないでくれれば、それでいいから。ワ
タシ、ちゃんとやれると思うから・・・。

何かとタイヘン、タイヘン

2015年07月07日 | 日々の風の吹くまま
いつになくぐっすり眠っていたのに午前10時に目覚まし。予告通り11時にジムとロブが来
て、チッパーシュレッダとフリーザーをトラックに積み込み、荷台の隙間に腹筋背筋のトレー
ニングベンチとノズル付きオイルタンク。それにしても、仕事日なのに運搬役をやらされる婿
さんはタイヘン。ロブは去年のマスターズ世界大会でメダルを獲得して来た水泳選手だけど、
照明器具製造会社を継いだ娘セーラの婿さんとしては営業部長。舅で前社長のジムの頼
みにノーとは言いにくいか。ジムは「最近はしぶしぶやるようになったけど、一番頼りになる
のは家族だよ」。

いつもなら朝食の時間にひと仕事済んだので、ワタシはモールまでひとっ走り。大気の質は
改善されたけどまだ注意報発令中。空は白っぽくて、日が差しているはずなのに薄い影し
かできない。ベイでソーダのカートリッジ2本を取り替えてもらって、在庫切れの野菜を買い
にKin’sへ。ある、あるっ、大好きなブルーベリー!初物だったときと比べたらぐ~んと大粒
になって甘そう。今年はシーズンが短そうだから、今のうちにたくさん食べようと、大きな容
器の中身を全部ビニール袋に空けてもらったら1.2キロ。こんなにたくさんでは食べるのが
タイヘン・・・なんてことはなさそう。

天気サイトを見たら明日の天気は「煙」。え?そんな天気ってある?今、山火事は州南部を
中心に200ヵ所近く。煙で曇っているだけでしょ?まあ、BC州は日本の2倍半くらいの面積
の70%近くが森林で、乾燥する夏は人里離れた山奥で落雷による山火事がいくつも起き
て、あっという間に何百ヘクタールもの森林が灰になる。数年前にはケロウナの周辺で3つ
の大きな山火事がほぼ同時に起きて、2万人以上が避難し、1万ヘクタールが焼失したけ
ど、こっちは人間の火の不始末が原因。何しろちょっとした火花でも枯れ草が燃え上がるく
らい乾燥しているからタイヘン。

テレビでは、州の沖の海水温が上昇して漁獲量が減って2倍以上の値上がりが予想される
というニュース。果物や野菜も雨不足と高温で収量が減って値上がり。家畜の飼料になる
干し草も旱魃のために品不足で肉も値上がり。インフレの予兆かと思いきや、カナダはすで
に景気後退という見解もあって、物価高と不景気のダブルパンチの様相。年金受給者には
不景気より物価高の方が怖いけど、物価スライドで年金が増えるからいいのかな。でも、何
かタイヘンになりそう・・・。

今から楽しみな昭和っぽい日常

2015年07月06日 | 日々の風の吹くまま
猛暑が少し緩んで、煙たさも薄れた感じ。ゆうべは大気の質が健康に及ぼすリスクの程度
を示すAQHI指数が「きわめて高い」の12に達して、(心因性らしいけど)慢性の咳で喘息
症状が出るワタシには危険なレベル。常時換気装置を止めておいて正解だった。今日はま
だ空が灰色だけど、AQHI指数は4で「中程度」の最低レベル。ほっとして換気装置を始動し
たら、何となく煙臭くなって来たので慌ててまたオフ。テレビではマスクをした中国系の人た
ちが公園で太極拳をやっていた。ま、待望の海風が吹いて来たそうだから、あしたは外に出
て深呼吸できるかな。

ジムと娘婿のロブが土曜日にチッパーやフリーザーを取りに来るはずだったのが、急遽明
日来ることになって、慌ててフリーザーの掃除。あるものを食べるようにしてだいぶ空にした
けど、底の方にはいつからあるのか見当もつかないものがどっさり。冷凍焼けで正体不明
になったものもある。今月から有機ごみ(調理ごみや食べ残しなど)を普通ごみに混ぜると
罰金を取られるようになったので、汗だくになって紙の買い物袋3つに入れて、ガレージの
外に出しっぱなしのグリーンごみの容器にどさっ。しっかり蓋をしたけど、収集日は金曜日
だから、それまでにこの暑さで腐っちゃうだろうな。そうなったら野生動物も敬遠するだろう
けど。

もったいない話だな、ほんと。食べ物を無駄にしちゃいけないことは重々わかっているけど、
フリーザーはかなり深いので、底の方になるとつい忘れてしまう。つまり、Out of sight, out
of mindってことで、日本語では「去る者は日々に疎し」と言うけど、直訳すれば「視界の外
は心の外」。見えなくなったものは存在さえ忘れてしまう。でも、あれもこれもと大量買いして
は冷凍保存していたのは、仕事が忙しくて頻繁に買い物に行けなかったという(言い訳的な)
事情がある。引っ越したらスーパーは徒歩3分。持って行く小さい方のフリーザーに本来の
冷凍食品を保存することにして、午後のちょっとした時間で2、3日分の食材を買えば良くな
るのが楽しみ。

何か毎日のように買い物かごを提げて近所の商店街に出かけていた母の姿が思い浮かん
で来るけど、あれはまだ冷蔵庫さえ一般的でなかった昭和の時代。まだ「戦後」だった時代
で、庶民は経済的な余裕がなかったから、買い過ぎて無駄にすることもなかったんだと思う。
そんな昭和っぽい日常が「新たな始まり」と共に訪れるって、何だかすごく楽しみ・・・。

煙に巻かれて

2015年07月05日 | 日々の風の吹くまま
暑いなあ、と言ってばかりでもう言い飽きたけど、まだ暑い。まだ1週間はこの調子らしい。
やぁ~だ、もう。それでも湿度が低いので、直射日光に当たらなければ何とかしのげるから、
木陰なんかけっこう快適。南向きの住居でもカーテンを閉めておいて、日が落ちてから窓を
開けて風を通せば、まあ何とかなるかもしれないけど、うん、やっぱり暑いことに変わりはな
いかな。新居は北東から南東までガラスの壁だけど、午後の一番暑いときには日陰になる
から、扇風機があればしのげるかなあ。

今日はカレシがベースメント、ワタシが二階の3つのクローゼットのガラクタ整理。ペンキ塗
りの道具を押し込んであったり、手芸材料や道具、使い残しの毛糸を詰め込んだ大きな箱
が2つもあったり。亡き母が持たせてくれた「和装品」はもう30年以上も箱を開けていないし、
着ることもできないから持っていても意味がない。サンドラが言ったように今回の引越しは
「新たな始まり」だから、過去との訣別だと思って(は大げさだけど)、思い切ってすべて処分。

玄関ポーチにすごい量がたまったので、ごみ捨て場とリサイクルデポにひとっ走りしようと
外に出たら、空は霞んでいて、何となくきな臭い。バーナビーマウンテンで山火事発生と言
うニュースがあったなあと思いつつ、ゴミ(60キロ)を捨て、紙ふぶき4袋をリサイクルして帰
途につく頃には目がちかちかして開けていられなくなってしまった。帰って来て、コンタクトを
外して洗浄して入れ直したけど、やっぱりごろごろ。窓の外を見たら、まるで霧がかかったよ
うな感じで、1ブロック先の樹木までが青くかすんでいる。こんな風景は見たことない。

6月からほとんど雨が降っていないのでどこもかしこもカラッカラ。州のあちこちで170ヵ所
もの大規模な山火事が燃え盛っていて、その煙がメトロバンクーバーの上空で「鉛直混合」
という現象によって地表近くに下りて来たということらしい。今朝の日の出は空全体が不気
味なオレンジ色になったとか。午後にはPM2.5濃度が上がって、大気質注意報発令。心臓
や呼吸器の疾患、慢性疾患のある人は注意報が解除されるまで激しい運動をせず、できる
だけ屋内で過ごすようにとの警告が出て、病院の救急センターは緊急体制。大気質健康指
数(AQHI)はハイリスクの「8」で、これが「10」を超えたら北京並み。はて、フィルターがつ
いているけど、常時換気装置は止めた方がいいかな・・・。

     
     (Vancouver Sun掲載)


距離4分の3、時間半分の不思議

2015年07月04日 | 日々の風の吹くまま
今日も暑い。なぜか11時前に目が覚めて起きてしまった。今日はカレシの弟ジムの家で保
管してもらうCDやビデオを持って行って、集めてくれた段ボール箱を受け取って、ドナがボ
ランティアしているスリフトショップに寄付する本や衣類を届けて、カレシママのご機嫌伺い
という日程。ゆうべのうちにワタシの二階のクローゼットから衣類やバッグを集めて段ボー
ル箱3つに詰めておいたけど、ぼっちゃりになって着られなくなった何枚のもドレスやスカー
トに混じって値札がついたままのものが2枚。我ながら呆れるけど、元々着飾ることに興味
がないワタシ・・・。

Cythera Thrift StoreはDVや虐待を受けた女性や子供を支援する団体がやっていて、売
上げをシェルターの運営費に充てている。店の中で品物を見ている客はあまり貧しそうに
は見えない。(外にはいい車がずらり。)カレシは「ガレージセールで掘り出し物を探すような
もんだろ」。たしかにそんな感じかな。衣類や食器、調理道具、本、ビデオ、額縁に入った絵、
思わず手に取りたくなるような小物雑貨。台車を借りて段ボール箱を奥の部屋に運び込ん
だら、そこは集まった寄付品の山で、ボランティアの女性3人が長いテーブルでていねいに
分別、点検していた。(どうしようもないガラクタを持って来る輩もいるらしい。)

ショップはカレシママのホームに近い。郊外もここまで来るとバンクーバーより3、4度暑くて、
いつもは受付の人に開けてもらう玄関が開けっ放し。ママも扇風機をかけて、バルコニーの
ドアを開け放していた。夏の暑さは98歳の身体には辛いと思う。ひ孫たち用に冷蔵庫に入
れてある冷たいスプライトをご馳走になって、いっときのおしゃべり。「ジーヴスの本はどうし
たの?」と聞くので、カレシが「ストレージに入れてあるよ」と言ったら、うれしそうににっこり。
「ふっとまた読んでみたくなったの」。ペーパーバックのジーヴス・シリーズ(PGウッドハウス
作)はママがずっと前にくれたもので、私たちにとっても愛読書。「引越しが終わって、箱を
開けて出て来たら持って来るよ」とカレシ。

ジムの家に戻って、寄付を届けている間に潰しておいてくれたひと山の段ボール箱をトラッ
クに積み込んで一路西へ。片道50キロ近くの行程はどうしても1時間かかるけど、引っ越し
たら距離は4分の3になるのに、所要時間は半分。つまり、バンクーバーでは道路も高密度
化済みってことで、脱出作戦は正解だった・・・。

消したくても消えてくれない記憶

2015年07月03日 | 日々の風の吹くまま
金曜日。左の親指の付け根がしくしく痛い。就職に役立つようにとタイピング学校で英文タ
イプを覚えたのが高校3年のとき。ブラックな船舶代理店にタイピストとして就職して、それ
からずっと1日中キーを叩く仕事をして来たもので、今では10本の指がぜ~んぶ関節炎。
まあ何と50年も酷使して来たんだもんなあ(と、じっと手を見る・・・)。

でも、仕事があるときは手が痛いの何のと言っていられない。きのうのうちに3分の1やっつ
けたから、今日はちょっと楽だけど、長々と「新型うつ病」の説明があっていささか気が滅入
る感じ。ディスチミアとか言うそうで、自己愛が強くて、めんどうなことは「アタシ/オレのせ
いじゃない」。失敗や不満はいつも誰か他の人のせい(他罰的思考)。小町横町には「(イジ
ワル)されたちゃん」がたくさんいるけど、同類かな。でも、こういうタイプに実はイジワルな
人が多いような・・・。

折りしも日本の皇太子夫妻が揃ってトンガへおでかけ。手を振る雅子さんのスマイルが明
るさを取り戻した感じがする。ある新聞記事によると、日常でも皇室行事でも思うように振舞
えなかったり、疎外感を感じたりする「できごと」が続いたのが適応障害になった原因らしい。
アメリカの高校とハーバード大学を出た雅子さんは帰国子女みたいなもの。宮内庁なんて
のは皇室の威を借りた狸のたまり場なんだろうな。きっと「外国はがし」みたいなことをやっ
たんだろうと思う。自信を喪失するようなできごとがあったそうで、その行事に出ようとしては
記憶が蘇って体調を崩すことを繰り返していたんだそうな。よほどのトラウマだったんだろう
な。わかるな、それ・・・。

心に深い傷を負った人に「忘れろ」というのは簡単。(傷を負わせた張本人が特にそう言うこ
とが多いように思う。)でも、人間の脳の記憶はコンピュータの記憶装置みたいに意のまま
に消したり、上書きしたりできるもんじゃないの。忘れようと努力するほど思い出してしまう。
思い出すたびに傷の癒える日が遠のいてしまう。気持が晴れて来た、癒えて来たと喜んで
も、些細なきっかけでトラウマの記憶が蘇ってしまって、それがときには体調を崩すほどの
辛さになる。他人にはそんな心の傷は見えないから、なかなかわかってもらえないんだろう
な。きっと克服する(忘れる)努力が足りないように見えるんだろうな。決して甘えているわけ
じゃないんだけど・・・。

ちびっこ機関車みたい

2015年07月02日 | 日々の風の吹くまま
ちょっぴりだけど猛暑が緩んだような気がする。カレシを英語教室に送り出して、洗濯機を
回しながら、まずは電力会社の口座切り替えの手続き。BCハイドロのサイトでMyHydroと
かいうプロフィールを設定すれば、後は現口座を閉める日と新口座を開ける日と新住所を
入力するだけ・・・と、説明を読んだところでは簡単だったけど、新住所を入力したら「その住
所は見つかりません」とそっけないメッセージ。現に建物が存在して、人が生活しているの
に「見つかりません」も何もないもんだけど、埒が開かないのでカスタマーサービスにヘェ~
ルプ!

予告の10分もかからずにつながって、事情を説明したら、「ニューウェストミンスターはサー
ビスエリア外。ニューウェストユティリティに電話して新しい口座を開いてください」。ええっ?
はあ?BCハイドロと言うからには州全体をカバーしているとばかり思っていたら違うんだ。
へえ、ちっとも知らなかった。ま、家の明け渡し期日の前日で今の口座を閉めてもらうことに
して、BCハイドロ側は完了。これからお付き合いするニューウェストユティリティってどんな
会社かとググッてみたら、ええ?ニューウェストミンスター市の「電力部」?何と1891年に
街路灯用に発電を始めてから今までずっと継続して配電業務を続けている州最古の電気
事業なんだそうで、へえぇ~。

さっそく口座開設の申込フォームに名前と新住所と引渡し日とメールアドレスを記入して、ま
だ新電話番号がないからとりあえず今の番号を入れて、おねがいしま~すとクリックしたら、
入れ替わりに「受領しました」というメッセージが出て来た。このニューウェストミンスター市
のウェブサイトは引越しが決まってからいろんな情報収集に使っているけど、すっきり機能
的にできていて感心する。うっかりしたらいつの間にか通り抜けてしまっているくらいの小さ
な市だけど、The little engine that could(「ちびっこきかんしゃだいじょうぶ」は絶妙な訳)の
機関車トーマスみたい。いろんな面で自己完結している感じなのは、カナダ西部最古の市
で元州都のプライドかな。去年の市政選挙で初当選したコーテ市長は35歳とか・・・。

まあ、ごちゃごちゃやっている間に3ラウンドの洗濯が終わったし、鴨の足はスロークッカー
の中でいい具合にコンフィになっていたし、次は仕事。何だかてんてこ舞いの雰囲気になっ
て来て、枯れそうだったベゴニアまでがなぜかせっせと花を咲かせたり・・・。