リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ドッペルゲンガーはどんな人かな

2015年07月19日 | 日々の風の吹くまま
あつぅ~い。軽く30度。何度も言うけど、これは普通のバンクーバーの夏じゃない。そんな
中を(義)妹のマリルーとパートナーのロバートがメープルリッジの端からトラックを飛ばして
来てくれて、電気工のロバートが新居に持って行く照明器具を外して代替品を取り付けてく
れた。ロバートはカレシと同い年で、長いこと月の半分をアルバータ州北部のタールサンド
採掘現場に行って巨大なトラックの電気工事や修理をしていたけど、去年の春に膀胱がん
が見つかって、治療のために引退を余儀なくされた。(タールサンド採掘現場周辺ではガン
の発生率が高いと言われる。)

マリルーにはカレシの園芸道具の他にミートスライサーや電動アイスクリームメーカー、各
種のキッチン用品、ワイングラスやゴブレット、料理本をもらってもらって、照明具を取り替え
てもらった「料金」は極楽とんぼ亭自慢のローストチキンのディナーとしばしのおしゃべり。こ
れまでは物理的な距離が一番遠かったからめったに会えなかったのが、車での時間がぐん
と短縮されて気軽に行き来できるようになるのがうれしい。認知症を予防するには積極的に
人と交流することがきわめて重要なんだそうで、人付き合いをめんどうくさがるカレシもさす
がに年を取るほどにその意義がわかって来たらしい。

人間はみんな十人十色の千差万別だから、相手の背景も価値観も性格も生き方も、とにか
く何から何まで自分とは違っていて不思議はない。それを前提にしていれば、社交がストレ
スになるということはあまりないんだけど、小町横町辺りで些細な違いや期待とのずれが気
になって苦手だの何だのと言っている人たちは、相手も「自分と同じ(だろう/であるはず)」
と言ういたって受動態な前提で他人を見ているんだろうな。何だか自分のドッペルゲンガー
を探し求めているようにも見えるけど、どれだけ相性がぴったりでも誰も自分とまったく同じ
じゃないのが現実。もっとも相手がみんなドッペルゲンガーだったら何でもツーカーだろうか
ら、あまり脳を働かせなくても良くて、ちょっと見には楽そう・・・。

でも、自分とはいろんな点で違ったり、予想や期待に副わない人たちとうまく付き合って行く
には脳みそを働かせ(能動態で)なければならなくて、ストレスで疲れる。でも、疲れるからと
言って人との交流を避けていると認知症のリスクが高まるんだそうで、それも怖い。はて、
どうしたら・・・?