リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

昔語りは加齢現象かな

2018年04月27日 | 日々の風の吹くまま
4月26日(木曜日)。晴れ!今日は気温が上がりそう。きのうも初夏の陽気で、ディナーに
行くのに上着が不要なくらい。早めにダウンタウンに行って、しばらくはその変わりようをた
め息半分に「観光」。見上げる限り)へんてこな形の高層オフィスビルやタワマンだらけで、
空があまり見えなかった。昔(日本でバブルが膨らんでいた頃)はずらっと日本人経営の土
産物屋が並んでいた通りは有名ブランド店がずらり。あの頃は日本から観光客がどっと来
て、日本語が飛び交っていたなあ。

カナダで永住ビザをもらって最初に応募したのが土産物屋の店員だったけど、面接でオー
ナーとちょっと話をしただけで、なぜか「うちの客は日本人だけなので」とかいう意味不明の
理由であっさり不採用。カレシが会計士見習いとして働いていたビルは昔のまま。新婚
早々に会計学の準修士号を取りに1年間大学に行き直したカレシ。ときどきは一緒に大学
に行って、図書館で本を読んで過ごしたり、カレシがコンピュータ言語(Fortran)の授業に出
ている間に、学生に成りすましてコンピュータセンターで宿題のプログラムをカードにパンチ
して、係の人にメインフレームでランしてもらって、プリントアウトをチェックしたもんだったな。
無限ループになったときは頭を抱えたけど、教科書とカレシのプログラムを見比べて、バグ
を見つけて直したっけ。あはは、どっちが勉強してたんだか・・・。

日本から持って来たワタシの貯金で生活したあの頃が私たちの一番の貧乏時代だったな。
月に1回くらい日曜日にマクドナルドでランチをするのが唯一の「外食」。無収入だったから、
州の医療保険はただも同然の低額。それでも楽しかったのは若かったからかな。カレシが
大手会計事務所に見習いとして就職し、ワタシも(日本での経験がモノを言って)日本の商
社系の輸出会社に採用されたとき、貯金は初めての給料が入るまでの生活費と家賃1ヵ月
分をぎりぎり賄えるだけの残高になっていたっけ。会計士見習いも日系企業の現地採用も
ほんっとに薄給だったけど、かつかつの生活から抜け出して、誕生日や結婚記念日には
(安い)レストランに行けるようになって、うれしかったな。

あれからもう40年以上。はて、こうやって遠い昔を語ったりするのはやっぱり年を取ったと
いう証拠かな。でも、年金が日々の生活を保障してくれるようになった今、「ワタシの人生」
の船を出す潮時が来たんだと思うんだけど。