ソニーは、2014年3月期の連結最終損益が1100億円の赤字になる見通しだと発表した。
従来予想は300億円の黒字だった。
ソニーのような大企業で、この時期の赤字転落はあまり例がない。
資産を処分しても従来予想を死守しようとするのが普通だ。
そんな余裕もないということか。
赤字転落の理由は、PC事業の売却やTV事業の分社化などの構造改革費用の計上だという。
改革は早くやるにこしたことはないが、本当にこれでいいのか。
スマホを今後の成長の柱と位置付け、経営資源を集中するという。
しかし、ここも中国企業による価格破壊が進んでいて、収益事業になるとは思えない。
八方塞がりの状況が透けて見える。
ソニーはPCの使い方を提案して、VAIOを成功させた。
アップルは携帯端末の使い方を提案して、iPhoneを成功させた。
アイデアを出し続けないと、低価格のコピー商品に市場を奪われてしまう。
低価格品が市場を席巻すると、さらに低価格化が加速する。
これで、日本の電機産業は中韓に市場を奪われた。
日立は、低価格の量産品を捨て、付加価値の高いインフラ分野に集中してV字回復した。
ソニーが生き残る道は、事業の売却よりも、革新的なアイデアを持っている事業の買収だと思うが・・・。
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