徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

宇都宮界隈 古峯神社

2016年08月16日 | 旅行記

古峯神社は栃木県鹿沼市草久古峯ヶ原(こぶがはら)の古社。
今から1300余年の昔、日本武尊を御祭神として創祀したのが始まりといわれている。
Wikiによると、もともと古峰ヶ原は修験者達の休息場だったが、明治以後は「天狗の社」として関東・東北各地で信仰を集めるようになったという。
その背景には、1880年代以降、各地で開通する蒸気機関車が火の粉を撒き散らすようになったが、当時の民家は茅葺きで火の粉に弱かった。
そこで、羽扇を持つ天狗が火防(ひぶせ)の霊験大として信仰を急速に集めるようになったらしい。
日本武尊と天狗の関係は何だろう。
日本武尊は焼津の原(現在の静岡県)での火難を除かれた故事により、火防の神として信仰されている。
天狗は、火防の神・日本武尊のお使いということである。
顔が赤く鼻の長い天狗を「大天狗」、黒いくちばしのある天狗を「烏天狗」という。
神社の拝殿内には、天狗の木像や天狗の面が置かれている。
古峯神社天狗の面
鹿沼市街から古峯神社へは、古峰ヶ原街道(こぶがはらかいどう)が整備されている。
県道58号に入ると、大芦川の川沿いを走るかんじになる。
大芦川は県内屈指の清流で、この時期は鮎釣りや水遊びを楽しむ人たちが多く訪れる。
駐車場が整備されていないため、道路は路駐の車であふれかえっていた。
神社の手前約6kmにある「一の鳥居」あたりまで来るとさすがに閑散としてきた。
この大鳥居は高さ24.6mの鋼製鳥居で、昭和49年の完成当時は日本一の大きさだったという。
それにしても、こんな大きなものをここに造る意味があったのだろうか。
古峯神社大鳥居
神社は大芦川の上流に位置し、このあたりの標高は700mだという。
冬はかなり寒そうだ。
手水舎の先が広場のような空間になっていて、右には拝殿に登る階段、正面には古峯園という日本庭園の入口がある。
拝殿は茅葺で横に長い形をしており、とても珍しい。
賽銭箱から拝殿の中はまったく見えないのに、拝殿の中からは外が見える。
あとで聞いたら、マジックミラーになっているらしい。

古峯神社拝殿
古峯神社の御朱印はつと有名である。
見開き2ページを使い、左のページには天狗のイラストを描いてくれる。
イラストは全部で6種類あると聞いていたが、拝殿内の展示されていたサンプルは6種類どころではなかった。
もっとも、展示されているサンプルがすべて選べるというわけではない。
選べる図柄は、その日、その時間に来ている絵師による。
一番人気は真っ赤な大天狗のイラストだそうだが、残念ながらこの日は絵師が不在だった。
しかたがないので、別の大天狗の図柄を指定した。
30分かかるというので、その間に古峯園を散策した。

古峯園は25,000坪の巨大な廻遊式の日本庭園である。
パンフレットには、「四季折々に咲き乱れる花々が美しい風景をつくりだす」と書かれていたが、この時期だけは見どころがない。
少々ガッカリして拝殿に戻ると、御朱印が完成していた。

古峯神社御朱印
字は下手だが、イラストはなかなか見事である。
こうなるとすべて集めてみたくなるが、いささか遠すぎる。

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コメント
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