徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

最新電気ケトル考

2014年01月24日 | 日記・エッセイ・コラム

その昔、会社の独身寮に入居していた。
パソコンも携帯電話もない時代とはいえ、寮の生活は前近代的だった。
寮では、外出時に家電品のコンセントを抜くことが義務付けられていた。
おそらく、過去に家電品を原因とする火災があり、再発防止策としてこのようなルールができたものと思われる。
寮生が出勤すると、寮の管理人さんが部屋の点検を行う。
ルールを守っていないと会社の総務に連絡が入り、怒られた。
常時通電できないルールだから、部屋にエアコンはない。
使える家電品はテレビとコタツぐらいだ。
だから、夏はとても暑く、冬はとても寒かった。
そんな中で、寮生の誰もが持っていた家電品がもうひとつあった。
東芝の電気ケトルだ。
用途は、カップラーメンとコーヒーである。
お湯が沸くとポット全体が振動し、フタがカタカタいう。
ちょっと危険なかんじだった。
そのうち、ルールが緩和されて、世間並みに寮の部屋にも家電品が増えていった。
電気ケトルもお役御免になり、保温ができる電気ポットに代わった。
Pic20140125
最近、よく見かけるのが、T-falの電気ケトル。カップ1杯のお湯が1分で沸くらしい。
よく売れているという。
しかし、電気ポットが普及した今、そんなに需要があるとは思えない。
電気ケトルの利点として、「熱いお湯が必要なとき、電気ポットの再沸騰機能では必要以上のお湯を沸かすことになるが、電気ケトルなら必要な量だけで済む」と書かれた記事を見た。
しかし、100度のお湯が必要なときとは、カップラーメンを作るときぐらいしか思い当たらない。
カップラーメン用に売れているとも思えない。
なぜ売れているのだろう、不思議でならない。

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コメント
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