8/22、イチローが日米通算4000本安打を達成した。
4000本安打を達成した選手は、ピート・ローズ(4256本)、タイ・カップ(4191本)に次ぐ3人目。
歴史的快挙であるにも拘わらず、その取り扱いは意外にあっさりした印象だ。
セレモニーもなければ、特集を組むような報道もない。
2004年、262本の大リーグ年間安打記録を達成したときは大騒ぎだったのに、何故だろう。
その背景には、日米通算ということへの批判がある。
ピート・ローズやタイ・カップの大リーグ記録と並べて論じるのはおかしいということらしい。
ヤンキースのジーターは、この批判に対して、イチローを擁護した。
「4000本のヒットはどこで打ったかには関係なく、すごい記録だと思う。チームメートになって見えてきたのは、どれだけ必死に練習しているかだ。常に何かに取り組んでいる。彼の野球に対する姿勢を尊敬している」
ピート・ローズやタイ・カップとの比較ではなく、20年間一流プレーヤーであり続けたことが偉大なのである。
アメリカのメディアは、大リーグで3000本打つことのほうが価値があると思っている。
2012年シーズン終了時点で、3000本安打を達成している選手は28人。
現役は、ヤンキースのデレク・ジーターただ一人。3304本で、歴代10位である。
3000本を狙える現役選手は、アレックス・ロドリゲス(37位、2901本)、オマー・ビスケル(40位、2877本)、ジョニー・デーモン(51位、2769本)、そして、イチロー(75位、2606本)。
最近のイチローは、年間200安打を打てる選手ではなく、150~170本くらいだ。
3000本達成するには、今年を含めて3年かかる。
42才まで現役を続けなければならないから、微妙なところだ。
もし、3000本を達成できれば、通算安打数でもピートローズを抜き、名実ともに世界最高のヒットマンになる。
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