「賀茂鶴」は久しぶりだ。
値段は、720ml、1,219円。近所のマインマートで購入した。
精米歩合は65%、「まろやかな辛口」と書いてあるが少し重い感じだ。
不味くは無いが、良くもない。
最近は、東北の酒ばかり飲んでいるせいか、好みに合わなくなったようだ。
70年代の地酒ブームの火付け役は「越乃寒梅」。
流通量が少なく、幻の酒と言われた。
80年代になると、純米酒、吟醸酒ブームになり、居酒屋にも地酒が並ぶようになった。
初めて地酒を飲んだのはこの頃である。
渋谷の居酒屋で、「賀茂鶴」だった。
それまで、居酒屋で飲む日本酒と言えば三増酒で、決まって悪酔いした。
初めて飲む「賀茂鶴」はまさに衝撃で、日本酒にはまるきっかけになった。
90年以降、日本酒は、それまでのブームが嘘のように、低迷してしまった。
不人気の理由は良く分からないが、おそらく価格が高いせいだろう。
バブル崩壊で、高い酒が敬遠されるようになったのかもしれない。
良質の日本酒は、がぶ飲みするものではない、少量を味わいながら飲むものである。
良い日本酒は決して高くない。
それどころか、複雑で繊細な製造過程を考えれば安いくらいだ。
なかなか分かってもらえない。
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