読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

青春のうた 第84巻 1960年代後期12

2010-05-14 18:33:25 | 読んだ
1.血まみれの鳩/五つの赤い風船 1969年2月

この歌が発表された1969年2月というと、中学1年生であった。
多分、中学1年生になったときの旅行のときであったと思うのだが、バスの中でクラスの連中が次から次へと流行歌を歌い、そのほとんどを知らなくて「あせった」のであった。

で、1968年の秋から冬にかけて、歌を一生懸命覚えようとした。
それは、ラジオではなくテレビであった。
したがって、歌謡曲にはだいぶ強くなった。

しかし、例えば当時既に同級生のごく一部が知っていたビートルズもまだ知らず、当時大流行していたグループサンズだって、超有名なタイガースやスパイダースなどをやっと捕まえたいたときだった。なにしろ彼らは「不良」ということでテレビを見ることはなかなか出来なかったのだから。

そんな中、フォークソングを唄うなどというのは、不良を越えた反体制、日本を壊してしまうような人たち、というイメージが強く、まだまだ子供だった僕には遠い存在だったのだ。

だから、この「血まみれの鳩」は、相当経ってから知ることになるのだが、そのときには吉田拓郎の歌に夢中だったので、この歌の持つ新鮮さのようなものはなく、なんというか「ごくありふれた歌」としか聞こえなかったのだ。

多分中学生になったころもっと大人で、体制に対する反抗心などがあればたどりつけた歌だと思うのだが、なにしろ僕はなんでも「晩生(おくて)」なもので・・・・


2.何のために/ザ・フォーク・クルセダーズ 1968年7月

この歌も知らなかった。
兎も角、この手の歌は聴くこととがなかったのである。

それはこちら側の精神的未熟さもあるが、当時はなにしろ歌謡曲の世界に目覚めていたのだから。

1968年当時の歌謡界の様子をウィキペディアで検索してみると
小川知子、中村晃子、黛ジュンとか、森進一、青江三奈などの名前が見える。
また、ピンキーとキラーズが「恋の季節」、タイガースは「花の首飾り」、テンプターズが「エメラルドの伝説」となっている。

こういう時期に、フォークソングしかも反体制的なものに入っていく田舎の中学1年生なんていないと思うよ。
まあ、兄や姉の影響があれば別だけれど・・・僕、正真正銘の長男だったし。


3.涙をこえて/シング・アウト 1969年11月

この歌は大好きです。
1970年1月からNHKで放送された「ステージ101」でよく歌われた。

どちらかといえば、こういう
健康的というか
なんだかよくわからないが頑張ろう!的な
何の根拠もなく明るい未来を信じよう!みたいな
「歌」は苦手なのであるが、ステージ101のように兎も角皆で歌うと気持ちいいカンジ、というのもどこか許してしまったりするのである。

♪涙をこえてゆこう なくした過去になくよりは
 涙をこえてゆこう 輝く明日みつめて♪

というところは、「恥ずかしい」という気持ちがある。

とかなんとか言ってはみるものの、なぜだかこの歌好きなんだよなあ。


4.夕陽が沈む/フォア・ダイムズ 1967年1月

この歌は、全然知りませんでした。
そして、今聴いても
「そうなんですか」
というような感想しかもてない。

それに、夕陽って沈むものだしなあ。


5.朝まで待てない/ザ・モップス 1967年11月

モップスは「サイケデリック」というのがウリだったと思う。

まあ、なんとなくわかるのだが、早い話、なんだかヘンなバンドで、もっと突っ込めば「汚い」という印象だったと思う。

もっともモップスを知ったのはもっと後のほうであって、この「朝まで待てない」はリアルタイムでは聞いていない。

作詞が阿久悠で、初めてのA面作品、ということで、ずっと後になってからは、そのことでこの歌の「重み」みたいなのがでてきた。
しかし、やっぱりそれほどいい詞だとは思えない。


6.孤独の世界/ジ・アマリーズ 1969年10月

この歌もはじめて聴いた。
「青春のうた」も84巻となると、そうとうマニアックな選曲となっていると感じる。

初めて聞いた、とはいうものの、なんだか聞いたことがあるカンジなのである。
説明に原曲はアメリカのフォークロックということで日本でもヒットしたとあるので、多分それが残っていたのかもしれない。

ジ・アマリーズのボーカルは、後に「猫」でボーカルをつとめた田口清さんであるとのこと。
その声からも、聞いたことがあるカンジにつながっているのだろう。


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