goo blog サービス終了のお知らせ 

読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

ブルー・ゴールド 真保裕一 週刊朝日連載(完)

2010-05-12 07:49:21 | 読んだ
週刊朝日に連載されていた「ブルー・ゴールド」が今週号で最終回を迎えた。

ブルー・ゴールド、という題名とその出だしから、「水」に関わる物語であると思い、非常に興味深くそして楽しみに毎号読み続けていたのである。

しかし、どうも途中から「水」の話ではなくなり、水をめぐる商社の争いごととなり、更には、個人的な復讐からの陰謀、といったようになり、いわば『何がなんだかわからない』状態になったのである。

もっと、日本の「水」にかかわる質的・量的な危機感、なんかが大きなスケールで描かれていくのかと思っていたので、最後のほうは「尻すぼみ」のように感じた。

登場人物が多すぎることも「難」なのだと思う。
多すぎる登場人物から、こちら側が受けたのは、いったい誰が犯人というか謎の黒幕なのか見当もつかない、ということであった。

そして、突然登場した人物が(つまりそれまで一場面も登場していない人物)黒幕だった、というのはいかがなものか。

更にラストでは、主人公を取り巻くいわゆる仲間たちが、なんだか青春ドラマの最後のような会話を交わすのである。

楽しみにしていただけに、なんとなくしっくりとこない終了であった。

それでも、次の真保裕一の小説は読んでみよう。
だから、読書はやめられない。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする