読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

呪う天皇の暗号 関裕二 新潮文庫

2011-02-01 20:34:36 | 読んだ
帯には

稲荷神社は何故、
全国に広まったのか。

天皇と稲荷信仰・・・・。
隠された呪いと祟りを解き明かす
スリリングな論考。

とあって、非常に興味をそそられたのであった。

で、読んでみての感想は
「なんだか、よくわからない」
であった。

一つ一つの論考は納得できるのである。
でも、それが継続しない。

非常に大雑把に申し上げれば、日本の「神」(これは多神教の神のことである)とは、呪いをもって死んだ人々のことである。
だから、彼らを祀り祈ることで祟りを受けないようにする。
まあこの辺までなんとかついていける。

「さわらぬ神に祟りなし」
という諺は、神は祟る、ということである。
これって今までよく考えなかったことである。

著者は、何故祟る神を祀ってきたのか、あるいは祀らざるを得なかったのか、ということを、縷々論考する。するのであるが、これが良くわからない。

日本は、というか天皇家は万世一系、初代の神武天皇から今まで断絶せずに継続してきた、ということであるが、建国時の天皇は複数の王朝が記されているのではないか、という説は、今まで読んできた本でもあった。

で、本書はそのあたりを深く考えているのである。
しかし、どうも私は、著者の説についていけないというのではなく、よくわからなかった。
また、何かの機会があったら読み返してみたい、と思うのである。

著者は「藤原氏の正体」「蘇我氏の正体」「物部氏の正体」と著しているので、それらも頭の隅に入れておこうと思うのである。

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