読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

美味んぼ94 医食同源対決!! 雁屋哲+花咲アキラ 小学館

2006-03-05 23:06:14 | 読んだ
いつまで続くのか?
というのがもっとも大きな興味となってしまったこの漫画。

今回は
第1話 いやしのカニ料理(2編)
第2話 医食同源対決(4編)
第3話 温かいスープ
第4話 降り積もる鍋
第5話 牛肉の切実(2編)
である。

ついに「究極のメニュー」と「至高のメニュー」を完成させる方向に進むようだ。

しかし、それらのメニューは「その時点」だと思うので、多分、永久に続くのだろう「求道者」ということがかいてあったし・・・

一応「ケリ」をつけて、山岡と海原の父子も和解するんだろうなあ、とは思うのだが・・・つまり、今回の第5話で「牛肉」の輸入問題に取り組んだように、いまや日本の「食」というのは、金に物を言わせて「美味」を追求するだけではなくなってしまった。
「美味」を追求するには、「環境」「国際関係」そして何より日本人のこれからの「生き方」を真摯に考えなければならない状態になってきている。

こんな状況において、後世に残すメニュー、などとのんきなことを言っていられなくなったのではないだろうか?

いずれにしろ、食や美味、ということは終わりのない話であるので、これまでと違った針路をとるのもいいのかもしれない。

最近の美味んぼには若干失望気味だったが、今号ですこし明日に光が見えたような気がする。

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