読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

将棋界の一番長い日 NHKBS

2006-03-03 23:30:21 | 観た、聴いた
毎年1回の放送である。筋書きがないので紅白歌合戦よりスリルがたっぷりある。

さて「将棋界の一番長い日」というのは、将棋界のA級という最高峰の棋士リーグ最終戦の日である。
この結果によって、誰が「名人」の挑戦者になるのか、そして誰と誰がB1級(組)に降級するのか、が決定するのである。
勿論、この日の前に決定している場合があるのだが、それは実力が拮抗している10人であるので、そうそう早く決着がつくわけもなく、最終戦は大きな注目であり、一年の総決算の「長い日」なのである。

将棋界は、確実に自律と自立、自己責任の成果主義なのである。
将棋の勝負には「情」はないのである。

そんなことはない。どっか見えないところで勝負に「情」があるはずだ。
なんて思っている人もいるだろうが、情に流されて手を緩める、とその後勝てないらしい。
勝負というのはそういうもの、らしい。

従って、例えば今日、既にA級残留が決定していて名人挑戦には関わらない人が、これを負ければ降級、という人と指して、まあ緩めて負けたとすると、来期或いは他の棋戦で勝てなくなる。

そういう厳しい世界を見るのは感動する。
そして、そういう厳しい世界にはもう生きることが出来ない、と思うのである。
今の時刻(23時30分)まだまだ勝負が続いている。
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