読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

談志一代記<語り下ろし自伝> 立川談志・吉川潮 小説新潮2月号

2007-02-04 21:23:14 | 読んだ
落語家・立川流家元・立川談志の自伝である。
自伝であるが、聞き手・吉川潮が談志の話を聞いているので「対談」のような形でもある。

今月号で第6回。隔月もしくは3ヶ月ごとに掲載されている。
今月号は「参議院議員時代」についてである。

青島幸男に2院クラブに入らないかと誘われたりした話、自民党に入党したときの話など、面白い。
なんといっても参議院議員であっても落語家というのを大きく意識していたのがいい。
政治家になって噺がセコくなった言われたくなかった。
というのがいいっすねえ。


立川談志の落語は面白いが、あまりに自信にあふれている、聞かせてやっている、というのが見えて、話に引きずり込まれるまでチョイト時間を要する。
しかし、そのうち話にすっかり浸っている、ということになる。
なんて、偉そうにいっているが、実はまだナマでは聞いたことがない。
テレビやラジオを通してだけなのである。

で、この自伝「語り下ろし」の形がいい。
立川談志が実によくでている。

次回は「沖縄開発庁政務次官」をしくじった話だそうである。
この「しくじった」という表現がたまらない。

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