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読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

シモネッタのデカメロン 田丸公美子 文春文庫

2008-07-13 17:21:07 | 読んだ
著者はイタリア語の通訳である。

内容は通訳業を通じて見聞したイタリアの話。
で、多くが「シモネタ」なのである。

イタリアと関わると「シモネタ」にならざるを得ない、と著者は思っているのであるが、親友のロシア語通訳:米原万里から言わせれば、著者の人柄がシモネタを呼び寄せているらしい。

というわけで、著者に「シモネッタ」の愛称を贈呈した。
というのは米原万里のあだ名の一つが「シモネッタ」だったらしい。

そもそもイタリアと日本では基本的な考え方が違うので、イタリアの男たちとつきあうと全ての事柄がシモネタになるらしい。
イタリアではセクハラをしないことがセクハラらしいのである。

そんなことだから、いたるところで吹き出してしまうので、本書を読む場所には十分気をつけたい。

ところで、本書の内容について誰かと話をしてみたいのであるが、どうも今の基準では本書の内容について女性に話しただけでセクハラになりそうなので、心の中に押さえ込むしかないのではないか、なんて思ったりするのである。

本書については女性でなければ描けない、つまり男性が書いたのではただ「下品」になってしまう、田丸さんが「シモネッタ」として書いたから、基本的には非常に生真面目で標準的であるから、愉しんで読めるのであると思う。

それにしても、各章の初めにある「小話」を誰かにしてみたい、のである。

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田丸さん、素敵ですよね! (sakura-kanade)
2008-07-14 12:54:12
私は「パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記」を読んだの
ですが、これも最高でした。
これだけシモネタを面白く下品にならずに描けるのは
やはり彼女の賢さだと感心しちゃいます。
この本で、通訳の方を見る目が、全然変わっちゃいました。
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はじめまして (嘉壽家堂)
2008-07-15 22:45:55
sakura-kanadeさん、コメントありがとうございます。

田丸さんは、米原万里さんつながりです。
シモネッタという人がいるということは知っていましたが、そのひとが田丸さんということはわからなかったのですが、オール読物の6月号で米原さんを偲ぶ「エカテリーナとシモネッタ」を読んで興味を持ちました。

そしてこの本を読んだのです。

今度は「パーネ・アモーレ」を読んでみたいと思っています。

それから米原万里さんの書いたものも面白いです。
何かの機会があればお読みください。お薦めです。
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