お鳥見女房シリーズの第3弾である。
物語はゆっくりと進む。
このゆっくりさ加減が非常にいいのである。
多分、このゆっくりと動くのが人にとっていちばん心地よいのではないだろうか。
忙しすぎる現代だから、なおさら、心地よくなるのだと思うのである。
そして、現代では考えられない家族関係の濃密さもいいのである。
濃密といったって、思いやりのある濃密で、現代の家族のベタベタしすぎる脳美沙とは違うのである。
それは、この時代(というかつい最近まで)は家族が助け合わなければ生きていけないという切実な問題があったからだと思う。
この時代は相手を思いやることを大切にしながら愛する、今の世の中は自分が満足するために愛する、その違いがあると思う。
主人公のお鳥見女房・珠世と、夫・伴之助、父、子供たち、そして以前居候していた源太夫と多津と子供たちが、片寄せあって、幸せをかみしめて生きているさまが清々しく描かれていて、今いちばんのお気に入りの時代小説である。
今回は、嫡男・久太郎の縁談、といっても一旦は断ったのだが、縁があるのかなにかと続いている縁談(その相手が鷹姫さまとあだ名される恵以である)と、次男・久之助の恋(その相手は祖父・久右衛門とつながりがある)、次女・君江の恋と祝言が縦糸として筋をなし、そこに色々な事件が絡み合う物語となっている。
全8話を、ゆっくりと(1日に1話以上読まない)読んだのであった。
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このゆっくりさ加減が非常にいいのである。
多分、このゆっくりと動くのが人にとっていちばん心地よいのではないだろうか。
忙しすぎる現代だから、なおさら、心地よくなるのだと思うのである。
そして、現代では考えられない家族関係の濃密さもいいのである。
濃密といったって、思いやりのある濃密で、現代の家族のベタベタしすぎる脳美沙とは違うのである。
それは、この時代(というかつい最近まで)は家族が助け合わなければ生きていけないという切実な問題があったからだと思う。
この時代は相手を思いやることを大切にしながら愛する、今の世の中は自分が満足するために愛する、その違いがあると思う。
主人公のお鳥見女房・珠世と、夫・伴之助、父、子供たち、そして以前居候していた源太夫と多津と子供たちが、片寄せあって、幸せをかみしめて生きているさまが清々しく描かれていて、今いちばんのお気に入りの時代小説である。
今回は、嫡男・久太郎の縁談、といっても一旦は断ったのだが、縁があるのかなにかと続いている縁談(その相手が鷹姫さまとあだ名される恵以である)と、次男・久之助の恋(その相手は祖父・久右衛門とつながりがある)、次女・君江の恋と祝言が縦糸として筋をなし、そこに色々な事件が絡み合う物語となっている。
全8話を、ゆっくりと(1日に1話以上読まない)読んだのであった。
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