読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

真夏の方程式

2013-07-15 21:52:58 | 観た、聴いた
昨日、映画「真夏の方程式」を観てきた。
ガリレオこと、天才物理学者の湯川学が探偵となるいわゆる「ガリレオ」シリーズである。

ガリレオを演じるのは勿論、福山雅治。
やっぱりかっこいい。いちいち、することなすこと、もっと言えば、映っていないところでもかっこいい。

原作を読んでいると、福山雅治の顔がすぐに浮かぶことはないのだけれど、テレビで福山が演じて以来、ガリレオは福山、というイメージが完全に出来上がってしまった。

ついでに、配役でいうと、ガリレオの同級生で警視庁の草薙を演じている北村一輝は、原作のイメージと一緒である、と私は思う。
また、内海薫の柴咲コウは、若干イメージが違う。私としては、ショートカットで丸顔タイプを想像していたので、柴咲コウではかっこよすぎるのではないかと思ったのである。

さて「真夏の方程式」である。
改定鉱物資源開発の説明会にでかけた、湯川が殺人事件に遭遇する。警察からの依頼で事件に取り組むという、いつものパターンではない。
それだからか、事件への取り組みが積極的である。この辺がちょっと違和感ありである。
また、苦手である子供(少年)との交流がある。
少年の希望を叶えるために行う実験は失敗の連続で、失敗を改良し繰り返すことで成功する。
という「知りたい」と思ったら知るまで根気よく続ける、ということを教える。
理屈ではなく実験ということが子供にとっては強く感銘を受けることなのである。
流石は湯川である。
人を納得させるためには、見せる、ことが大切である。ということを改めて思ったのである。

映画はきれいな海「玻璃ケ浦」を舞台に描かれる。もう一つのテーマであろう「環境問題」についてはあまり明確な取り組みではなかったような気がする。
どちらかといえば、殺人事件の謎と家族の秘密が描かれており、珍しく湯川がウェットに見える。
なんというか、いつものようにズバズバと謎に挑むのではなく、いろいろなところに気を遣いながら謎を解いていくのである。

また、今生きている登場人物がみな善人であることが、鋭い指摘やグッと食い込む言葉で追い詰めることをしない理由なのかもしれない。
従って、どこか物足りない、スカッとしないところがある。

ヒロインを演じた「杏」のキリリとした美しさがよかった。
そして、彼女の中学時代を演じた青木珠菜が杏とそっくりだったのでびっくりした。(ネットで検索したら同じ子と思っている人が多いようです)

それから、例の決めゼリフ「実に面白い」はでてこなかった。(多分)
そのかわり、吉高ゆり子がそのポーズをするところがある。
更に、今回の事件で重要な役割を担う仙波の役を演じた白竜であるが、前日テレビでは極悪人を演じていたので、最後まで彼を極悪人と思い込んでしまっていた。いつもサスペンスに出演している人は、その人が出てきただけで疑ってしまう。よくないことだ。

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