読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

カリモーチョ

2013-03-15 12:46:51 | 日々雑感

「カリモーチョ」という飲み物をご存知だろうか?

スペインで広く親しまれている「カクテル」ということだが、なあに実際は「赤ワインのコーラ割り」というものだ。

焼肉屋に行った時、
「どんなのか、飲んでみよう」
と思い、飲んでみたら、わりといける。

ということで、早速自分で作ってみた。
いわゆる「レシピ」には、1対1の割合、とあったが、赤ワイン1にコーラ2くらいがちょうどいい。

「赤ワインのコーラ割り」
と聞いただけで、顔をしかめる人も多い。
多分、私も出会うのが半年くらい早ければ(つまり昨年の夏以前)絶対に手を出さない飲み物であった。

私の「酒歴」であるが(『酒歴と言うほどのものではないだろう!』という声もある。)ビールであれば「エビス」或いは「黒ビール」が好み。それから日本酒は「淡麗辛口」よりは「芳醇甘口」のほうが好み。である。若い時にはウィスキーやバーボンはストレートを飲んでいた。(最近は蒸留酒は飲まないようにしていた)

ということで、例えば「酎ハイ」とか「ウーロンハイ」「薄い水割」なんてぇものはまったく軽蔑していたのである。
それは、そういう飲み物だけでなく、それを飲んでいる人も心の中では軽蔑していたのである。

ところが、昨年の夏、体が変になった。
あの暑い暑い夏なのに「寒い」のである。
加えて「ビール」がまずい。

そんな時、試しに飲んでみたのが「氷結」であった。(注:氷結とはキリンで出しているチューハイである)それが、わりと良かった。
何が良かったか、というと、「甘い」のが良かったのである。
この辺も体が変調しているところだとは思うのであるが。

で、以降、ビールも飲めないし、酒も飲みすぎると次の日が大変なので、ことあるごとに「酎ハイ」を飲んでいたのであった。

結局、体はまだ以前のようにはならず、
例えばビールであると、店で飲む「生ビール」は飲めるが、それ以外はご遠慮。(黒エビスの350くらいは少し許せる)日本酒は、酔いが早く回るので、長期戦には不向き。(別に長期戦にする必要もないのだが)

ということで、専ら酎ハイを飲んでいる。
それも、いたるところで「割りもの」を購入。例えば道の駅で「紫蘇ジュース」や「梅ドリンク」を買い、酒屋では「グレープフルーツ」「ゆず」「レモン」「シークワーサー」などを購入していた。
挙句の果ては、我が家から歩いて2分のスーパーの酒売り場で、焼酎の量り売り(容器をもっていって中身を入れてもらう)という、以前では考えられないような行動もしているのである。

そして、あれだけ軽蔑していた焼酎のウーロン茶割りを飲んで
「なかなかいけるではないか」
などと思うようになってしまった。

そういう時に「カリモーチョ」に出会ったのである。

これがなかなかどうして美味い。
とうとう一瓶298円の赤ワイン(とりあえずスペイン産)を購入しコーラと合せてみた。
試しにワインを口にしたが、やっぱり298円。「こく」がない。
ところが、あら不思議。コーラで割ると「いける」のである。
で、なんというか近頃の言葉でいえば「マイブーム」になっていた。

そんな時、東京出張で、あるバーに行った。
連れて行ってもらった人から言われたのは
「マスターはとっつきにくく、こだわりのある人、なので、引っかかるところがあるやもしれないが、よしなに頼みます」

で、まあ昔を思い出しマスターお勧めのウィスキーをストレートで飲んでいた。
ちなみに私はあまり「チェイサー」もいただかない。
それで、3杯くらい飲んだ時に、連れが
「近頃、何を主に飲んでますか?」
などと聞く。
「赤ワインをコーラで割ったヤツ」
と間髪を容れずに答え、尚且つ
「ワインは298円がいいね」
とほざいた。

とりあえず、爆笑。
しかし、一緒に笑っていたマスターに
「大人のすべきことではありません」
と、しっかり釘をさされてしまった。

なるほど、カリモーチョとは大人が飲んではダメ、というより、飲んでいるなんてあまり大きな声では言ってはならないものなのだ、と納得。

というわけで、ひっそりと飲むことにしているのであった。

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