読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

めしばな刑事(デカ)タチバナ 第7巻 原作:坂戸佐兵衛 作画:旅井とり 徳間書店

2012-11-12 23:16:04 | 読んだ
第7巻は「うどん百景」である。

そもそもこのマンガは、タチバナという刑事が主人公で、事件を解決する・・・イヤしない。
犯人もしくは容疑者がくると、その言葉の端を捕まえて「メシ」の話に強引に持っていくのである。

そして、今や彼は、どうでもいい時まで「メシバナ」を始める。
始めたが最後、延々と続くのである。

今回は「第76ばな」から「第87ばな」まで11話収めているが、そのうち7つが「うどん百景」である。
つまり「うどん」について語っている。

タチバナが語るメシバナは、例えば「美味んぼ」の山岡の語るような話ではない。
高価な食材を使い、天才的なシェフや板前が作るものではない「食べ物」が主題だからだ。

例えば、第76ばな「ねぎ味噌ラーメン」で取り上げられている店は「くるまやラーメン」である。第77ばな「自販機アイス」ではグリコの17アイスが主人公である。

そして、メインである「うどん百景」では、日清の「どん兵衛」とマルちゃんの「赤いきつね」の対決から始まって「カップ麺は東日本と西日本で味付けが違う」とかに広がり、さぬきうどんのチェーン店を語り、うどんの「コシ」について、コシのないうどんもある、いやコシのないうどんが多いということから大阪から九州までチェーン店を語る。

更に、東に戻ってきて、うどん屋のパスタまでたどり着くのである。

表紙カバーの折ったところにこういうことが書いてある

この作品に現れる都会は架空のものである。
  登場人物も場所も全て虚構である。
ただし”めしばな”は実際の捜査方法に基づいている。


ということは、作者はこの物語に登場するチェーン店を食べ歩き食べ比べているということなのか?
と思うと、スゴイ!とか大したもんだ!とかエライ!となるのだけれど、大体1巻を読み終えるころには、あきれる、という気持ちになり、更に「なんだかバカバカしいなあ」と思うようになる。

多分それが作者の狙いなのではないだろうか。
つまり「グルメ」なんてバカバカしい・・・と。

このマンガはアサヒ芸能に連載されているという、それだけでアサヒ芸能を定期購読しようかなんて考えている。
書店、コンビニで立ち読みをしてもいいのだが、アサヒ芸能の立ち読みってなんだか引っかかるところがあるんだよなあ。

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