集英社文庫の「夏の一冊」から選んだ。
読みたくなるような紹介だったので・・・
さて、この本は、温泉と恋愛に関わる5つの短篇が収めてある。
「初恋温泉」「白雪温泉」「ためらいの湯」「風来温泉」「純情温泉」である。
このなかでは「白雪温泉」と「純情温泉」がよかった。
初恋温泉には、イライラ感、があった。
ためらいの湯のラストは、不可解、であった。なんとなく言いたいことはわかるんだけれども、だから?っていうカンジであった。
風来温泉の主人公には、なじめない。
気の毒とは思うが、可哀想とは思えない。
白雪温泉は、登場する二人が「脇役タイプ」といわれるくらい賑やかである。
その賑やかさがほほえましい。
「オチ」がミエミエで、何もそんなに無理をしてオチをつけなくてもいいのに、と思うが、まあそれを補って余りある、主人公の二人であった。
純情温泉は、高校生のカップルが内緒で温泉に泊まりに行くという話しである。
この二人もほほえましい。
男の子はやっぱり男の子で、女の子はやっぱり大人で、でも男の子の子供っぱさに引きずられる。
それが「正しい恋愛」のように思える。
いずれの物語も、恋愛の舞台を温泉にしている。
温泉ってそんなに物語のある二人がやってきているのだろうか?
と思うが、まあそういう人たちだって温泉に来るのだろう、と思わせる短編集であった。
今度温泉に行ってカップルを見鱈、その裏にある物語を想像してしまいそうである。
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さて、この本は、温泉と恋愛に関わる5つの短篇が収めてある。
「初恋温泉」「白雪温泉」「ためらいの湯」「風来温泉」「純情温泉」である。
このなかでは「白雪温泉」と「純情温泉」がよかった。
初恋温泉には、イライラ感、があった。
ためらいの湯のラストは、不可解、であった。なんとなく言いたいことはわかるんだけれども、だから?っていうカンジであった。
風来温泉の主人公には、なじめない。
気の毒とは思うが、可哀想とは思えない。
白雪温泉は、登場する二人が「脇役タイプ」といわれるくらい賑やかである。
その賑やかさがほほえましい。
「オチ」がミエミエで、何もそんなに無理をしてオチをつけなくてもいいのに、と思うが、まあそれを補って余りある、主人公の二人であった。
純情温泉は、高校生のカップルが内緒で温泉に泊まりに行くという話しである。
この二人もほほえましい。
男の子はやっぱり男の子で、女の子はやっぱり大人で、でも男の子の子供っぱさに引きずられる。
それが「正しい恋愛」のように思える。
いずれの物語も、恋愛の舞台を温泉にしている。
温泉ってそんなに物語のある二人がやってきているのだろうか?
と思うが、まあそういう人たちだって温泉に来るのだろう、と思わせる短編集であった。
今度温泉に行ってカップルを見鱈、その裏にある物語を想像してしまいそうである。
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