読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

聖女の救済 東野圭吾 オール読物3月号

2008-02-25 21:46:08 | 読んだ
今月のオール読物は「第138回直木賞」の発表である。
ちなみに「私の男」桜庭一樹である。
もうひとつちなみに、文藝春秋は3月号は「第138回芥川賞」の発表である。
受賞者は川上未映子「乳と卵」である。

なのに、まだ読んでいない。
読みたいのは連載小説なのである。

そして「聖女の救済」東野圭吾である。
この連載が始まってから、テレビドラマ「ガリレオ」(福山雅治の主演のやつ)が放映され、そうか物理学者湯川シリーズって、わりと有名だったのね、と思っていたのである。
つまり、初めての湯川学なのであった。

さて「聖女の救済」は今回で、殺人方法の謎がとけたようである。
問題は、動機、である。
それが今後解明されていくのであるとおもう、非常に楽しみである。

とここまで考えて、推理小説の面白さってなんだろう?と思った。
推理小説は主に「殺人事件」である。
殺人事件の興味は、誰が殺したか?(犯人)、なぜ殺したか?(動機)、どうやって殺したか?(凶器)であると思う。

これら全てが「謎」となることもあれば、一つだけが謎となる場合もある。
それらの謎が物語の主軸になるわけで、この主軸がしっかりしていると推理小説は面白い。

ところで、これらが謎になることについてはどうなんだろう?
つまり、人は殺人を犯すと「隠したくなる」という気持ちを多かれ少なかれ持っていることが前提でなければならないわけで・・・

この気持ちってなんなんだろう?
やっぱり「悪いことをした」と思っているんだろうなあ、だから、それを隠そうとするんだろうなあ。

世の中の人たちの全てが、悪いことをした、と思ったとき、すぐに反省し届け出れば、推理小説の面白さはなく、謎解きも不要なわけで、そういう意味では人が持つその気持ちが、推理小説を面白くさせているわけで・・・

世の中というのは、なかなかどうしてやっぱり「複雑怪奇」なのである。

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