尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

免許失効は27人

2011年04月02日 22時39分11秒 |  〃 (教員免許更新制)
 新聞の片隅に、教員免許更新制度で免許が失効したのは、27人と出てました。
 朝日新聞ですね。東京新聞も取ってるけど、こちらにはなかった気がします。

 これだけだと事情がよくわからないので、もう少し詳しい記事はないかと探したら、
 読売新聞にもう少し詳しい記事がありました。以下引用。

 2009年4月に制度化された教員免許更新制で最初の更新対象となったうち、3月末で免許が失効したとみられる教員が14都府県で計27人いたことが1日、文部科学省の調査で分かった。

 1月末までだった手続き期限を過ぎた9万1906人のうち、手続きをしていない教員が517人(0・56%)いた。うち490人は定年や期限付き採用の退職予定者で、残る27人(0・03%)は退職予定者などではなかった。国公私立の内訳は、公立12人、私立14人、国立1人。公立校の教員は免許が失効すると失職するが、文科省は、「27人は保育士に転職する幼稚園教諭や、教員免許がなくても職務を続けられる校長らで、制度が廃止されると誤解して失効する例は聞いていない」としている。また、290人は5月末までの更新期限延長を申請している。(引用終わり。)

 道がないから、北海道はいない。疑問なのは「55歳」で定年の教員がいるの?私立かなんか?

 ところで、「手続きをしていない教員が517人」というカテゴリーに、僕は入ってません。僕は「退職希望」といいうことで、最初に別のカテゴリーに分類されてしまうわけ。で、全国で更新しないで退職した人が何人いたかは不明。たぶん1千人くらいはいると思うけど。

 さっきの記事でおかしいと思うのは、「教員免許がなくても職務を続けられる校長」というところ。確かに民間人校長でいいわけですが、3.31までは校長だろうが、ただのヒラ教諭だろうと、同じ地方公務員のはず。従って、「更新」または「更新免除」の手続きをしないまま4.1を迎えれば「失職」するのではないでしょうか。もちろん改めて民間人として校長に発令されるのはありですが、いったん「退職」を希望しなければ、今まで分の退職金はなくなるはずではないかと思うのですが。

 やっぱり、この制度はおかしいことがいっぱい。

 結局、おかしな講習は受けないということで、やむなく「退職」した人は統計に出てこないので何人いるか分らないわけです。

 大体、僕の免許が失効したのかどうかもよくわからない。更新しないで4.1を迎えたんだから失効したのかと思いきや、4.1を迎える数時間前に「退職辞令」を受け取り、教員としての身分がそこで切れたから、有効なまま辞めたというのが文科省の正式見解らしいのです。

 でも、じゃあ、私立学校で講師でもしようかと思ったとしたら、その時になって初めて僕の免許は失効することになるらしい。どうも変な制度ですねえ。

 ともかく、職を賭して失職した人はさすがにいなかったらしいですね。それはできない、やっぱり。
 だから、失職無効の裁判も起こってないわけです。
 「教員免許更新制反対日記」ですから、とりあえず報告を。
コメント (2)
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都教委からの「感謝状」

2011年04月02日 21時55分58秒 |  〃 (教員免許更新制)
 本日は、二つアップするつもりです。

 ところで、昨日の題名、&♯12316って、なんだろう?そんなこと書いた覚えはないんだけど。最後点検しないでアップしたら、入ってました。無視してください。
 また、昨日「統括校長」と「校長」は区別しないのかと書いたけど、区別されてました。

 さて、もう一つ、以下のようなものを一昨日もらってしまいました。
 

 都教委から感謝されるような悪いことを何かしたのか、と一瞬ビックリしたけど、まあ長期勤続した人みんなに勝手に送ってくるんでしょう。
 長期勤続ってのは25年だけど、その時もこんなのが来た。それには知事名があったから、気味悪いので家ですぐ捨てちゃいましたっけ。

 2004年夏に、母校である白鴎高校に附属中ができることになり、都教委が扶桑社の中学歴史分野教科書を勝手に理由なく採択しました。そのことに同窓生としての反対運動を僕も呼びかけ人となって始めました。以来、僕は都教委は絶対に許さない敵だと思ってきました。

 そういうこともあるから同窓会というのも意味はあるんだとわかったから、六本木高校最後の日に、今までの同窓会入会同意書にあった住所をを全部パソコンデータ化して残してきたから、いつか使ってくださいな。(他に誰もやらないまま、埋もれてしまうと思ったから。)

 が、都教委というところは、今は敵というより、エイリアン。ホント、やること分らないんだもの。ICTとか言って、ものすごい予算つけて各校に電子黒板を何十台と送り付けたり。同じ地球人とは思えない。敵だと思えたころが懐かしい。

 例えば、ある高校の校長に任命された人の前職は何かというと、新聞に「東部学校経営支援センター支所経営支援室統括学校経営支援主事」とか、「西部学校経営支援センター支所支所長兼経営支援室長」とかいうような自分でも正確に言えるんかいな、こんな名刺相手に出すのいやだろうな、というような職名の人ばかりなんですよね。

 ちなみに、いったい何を支援しているのか、読んでる人も分らないと思うので、簡単に書いておくと、「学校経営支援センター」というのは、すべて「経営」を「支援」すると書いてあるように、「学校」とか「生徒」は支援しないんですね。「学校経営」を支援して、「学校」を破壊するというのがお仕事。

 ま、そんなとこから「感謝」されてもうれしくないなあ。でも単なる紙切れですからね。
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